忘れたころにやってくるのが天災ですが、自転車のトラブルも忘れたころにやってきます。
ことさらにリムテープみたいな地味なパーツは念頭からすっぽ抜けて、忘れ去られます。
以前にうちのお買い物用のクロスバイクのフロントホイールのスローパンクが頻発したとき、リムテープとチューブが疑われまして、いずれも新品に新調されました。
が、手持ちのリムテープが1本分しかなく、リアホイールのテープの交換はあえなく見過ごされました。はい、この手のずぼらスルーがのちのちのトラブルのもとです。
ということで、出先でのたびたびのパンクに懲りたぼくはめずらしく早めにリアの交換用のリムテープを調達しました。
はい、スコットのバルク風のリムテープです。
サイズは700の18です。700C用ホイールの18mm幅という意味です。ちなみにホイールのサイズ記載はETRTO 622×19です。
ETRTO 622=700Cで、一般的なロードバイクやクロスバイクのホイールサイズです。19=リムの幅、タイヤのふちがはまる部分のみぞの幅です。
ERD=Effective rim diameter 有効リム径の略です。
ETRTO 622がリムの大外の直径、ERD 597.8がリムの有効リム径=タイヤの内側の直径です。
まあ、リムテープの交換でそこまで神経質になりません。ぼくも19mmと知らずに18mmを調達しましたし。
リムテープの交換作業
作業に取り掛かります。まず、ホイールを外しましょう。うちのクロスバイクはVブレーキです。ここのこいつをこんなふうに開放します。
で、クイックリリースを緩めて、ホイールを押さえて、フレームを持ち上げます。この方法がかんたんです。フレーム持ち上げ→ホイール押さえはいまいちです。
経験上、ホイールを外すときにホイールを地面から浮かせるのはNGです。ホイールを押さえて→フレームを持ち上げ正解です。
チューブの空気を抜いて、タイヤをべこっと外して、リムテープを見ます。
黄ばみとへたりが一年どころじゃありませんな。だいたい一年がテープの寿命です。これはもう使い物になりません。切るなり、破るなり、ひっぺがすなりしましょう。
新旧リムテープの2ショットです。旧リムテープはダンボール梱包のかちかちのバンドみたいな手触りです。手が切れそう。
一方の新リムテープはまんまの黒ゴムテープみたいな風合いです。裏表があって、鏡面とマットな面があります。写真は鏡面です。どっちが表じゃ?
結局、ぼくはマット面をリム側にしました。さきにバルブ穴に棒状のものをぶっさして、リムテープを仮止めすると、全体をはめはめしやすくなります。
新鮮なテープはぐいぐい伸びます。ぐいぐい引っ張って、ぱつんとはめてください。
ちなみにこの状態でホイールの重量を測りましたら、1.8kgてゆうざんねんな体重を突きつけられました。重いな~。鉄下駄ー!
タイヤをセットして、チューブをはめて、空気を入れます。
あと、ちょっとしたコツですが、空気を入れるときには、バルブを下に引っ張って、付け根のナットをきちんと締めましょう。
適当な空気圧までしゅこしゅこします。はい、完成です!
この状態は2.5kgです。622×47のタイヤはヘビーだあ。
おすすめはこれです、ゼファールのコットンテープ。コットンの手触りと質感がグッドです。