普段使いの自転車にフロントダブルやフロントトリプルのような多段ギアは必要でしょうか? ぼくの見解では不要です。フロントディレイラーはトラブルの元だ。
フロントをシングル化すれば、この無用の長物を外せますし、さらにチェーンリングを外せます。シンプル、軽量、低コストの三拍子です。
しかし、このチェーンリングはさくっと外れません。固定ボルトが独特です。そして、対応工具のサイズがマイナーです。
ネジ一個のためにチャリでホムセンからホムセンへ右往左往するのが自転車乗りの定めです。
フロント変速不要?
ぼくの初代のミニベロのフロントはシングルでした。そもそもフロントディレイラーの台座がありません。リア9速のフロントなしがデフォルトです。
これはカスタム後のルイガノジェダイの雄姿です。
初期のシフターはDeore、クランクはFSAゴッサマー、チェーンリングは無印のシングル用の48Tです。MTBかクロスバイク風の構成です。
で、ドライブトレインの改造とメンテの練習、10速化、ホローテック化、ショートクランク化をにらんで、海外通販でDeore XT M780を買いました。13000円くらい。
ついでに3×10のモリモリ30段変速を夢見て、同系統のシフターとディレイラーを買いました。
かなり強引な力技でフロントディレイラーを固定して、3×10機の乗り出しに成功しました。しかし、チェーンラインがうまく決まらず、チェーン落ちが頻発します。
おまけに実用的なギアはアウターリングだけです。MTB用のインナーリングはミニベロのホイールサイズには軽すぎます。
宝の持ち腐れですぐにフロントディレイラーを外しました。
リングのボルトは星形
ぼくはこの経験を踏まえて、中古のジャンキーなクロスバイクのトリプルクランクのミドルリングとインナーリングを外して、即座に擬似フロントシングル化しました。
例のごとくこのクロスバイクの変速は3×8の24速です。このセットのメインは中段ですね。38Tくらいが快適です。
で、このやぼったいフロント3枚ギアから不要な二枚を取り外せば、なんちゃってフロントシングル化できます。
しかしながら、マイナーなスモールパーツが立ちはだかります。自転車のクランクのリングのフィキシング(固定)ボルトはだいたいこのタイプです、トルクスネジ。
この星型ヘッドと六角ヘッドが混在します。で、世間的にはマイナーな星型ヘッドが主流です。
まあ、これは任天堂のゲームの三角ネジみたいなもので、不用意な分解やいたずら防止策の一環でしょうが。
以前にディスクブレーキローターのボルト用にT25のトルクスドライバーを買いました。T30より一つ下のサイズです。
ボルトのヘッドの形だけを見て、これでぐりぐりやったら、ねじ穴を舐めてしまいました。
ドライバーはT30
原因は定番のサイズ違いです。ディスクローターの星型ボルトはT25ですが、シマノのクランクのチェーンリングのボルトはT30です。
後日、ホームセンターでT30のトルクスドライバーを買いました。このサイズはコーナンとダイキにはなく、HOMESでありました。
トルクスドライバーのT30はレンチ界の15mm、16mmみたいにマイナーなサイズです。
おさらいをしましょう。
- ディスクローターボルト=T25 トルクスドライバー
- チェーンリングボルト=T30 トルクスドライバー
また、チェーンリングのボルトを別個で買うときにはネジ長とソケット長に注意しましょう。チェーンリング固定ボルトにシングル用、ダブル用があります。