クロスバイクのサスペンションのサビ落としに使ったピカールですが、まだまだ減りません。

ピカールの魅力にはまると、なにからなにまで無性にピカピカピカチュウしたくなります。独特のケミカリーな匂いもメンテナンススピリッツを掻き立てます。これが古来より伝わるピカールの不思議な魔力でしょう。
おあつらえむきにGIANT ROAM3のホイールのリムがダーティフェイスです。これをきれいにしちゃいましょう。
メンテアイテムはピカールとぼろタオルです。ぼくは金属粉を散らさないようにすこし湿らせます。
これに小さじ半分くらいのピカールを付けて、リム面にまんべんなく伸ばします。付け過ぎるとあとで苦労します。
研磨のコツは七分の力でふきふき回数多くすることです。本気の一回よりゆる気の二回がベターです。「削り」でなくて「磨き」です。ピカールはまさにねり歯磨き粉と一緒です、ていねいに根気よくしましょう。


5分でピカピーカです。
アルミの防サビはしろうとにはむりですから、表面処理はこのままです。まあ、リムフェイスは腐食する前にブレーキで削れますわ。
ぼろぬのです。

黒いのはアルミの粉です。拭いても拭いても黒い汚れが出るなあ、てのは初級ピカールマスターの勘違いです。それは汚れじゃありません、ホイールのなれのはてです。
ピカールはアルミナて酸化アルミニウムの微粒子と油分やなんやの混合物です。酸化アルミニウムは天然ではルビー、サファイアの形で産出されて、工業用では金属アルミニウムの原料です。つまり、かたいです。
これを含むピカールは紙やすりならぬ、練りやすりです。理論的にはホイールの全てを黒い汚れにできます、たまねぎの皮を剥いていくとたまねぎの存在をこの世から消滅させられるように。残るのは皮だけです。
つまり、艶出し目的にピカールはNGです。塗装部分に使うと、薄皮をはぐように塗装を削ってしまいます。むきだしのRAWな部分だけがピカールライクです。むやみにピカールラッシュを連発すると、塗装を削りダメージでKOしてしまいます。
ピカールOKは自転車パーツでは・・・うーん、このリムとサス管ぐらいです。ああ、カシマコート系の高いサス管にはだめです。せっかくの表面処理が台無しになります。とにかく、むきだしのRAWのところです。
リム研磨と同時にブレーキシューのあたり面をたいらに削ると、一層のブレーキ効果を得られます。
みんなもピカールGETだぜ!

色もそこはかとなくピカチューですし、はは。
真のピカールマスターは20kgを買ってください。

ノーマルな人は家庭用の小口チューブを買いましょう。缶物はややめんどうです。