全く新しい自転車クリーナー GOTAL チェーンディグリーザーの素

自転車パーツの世界は迷宮ですが、自転車ケミカルの世界は魔界です。

大半のチェーンオイルより高級オリーブオイルの方がハイパフォーマンスであると海外の有名メーカーの実験で証明されたという話は輪界では有名です。

小さな自転車ケミカル屋 GOTAL

この自転車ケミカルの世界に新進気鋭のクリーナーが登場しました。それがGOTAL チェーンディグリーザーの素です

この度、この商品の開発者で、GOTALの代表を務める横山さんより「これを使って、正直にレビューしてください!」という申し出を受けました。

実物です。

GOTAL チェーンディグリーザーの素
GOTAL チェーンディグリーザーの素

素です。粉タイプです。お湯で溶かして使います。スプレータイプのクリーナーに慣れた身にはこのパッケージは斬新でした。洗濯洗剤か。

あと、チェーンの綴りが違うような・・・ま、えっか。

これに先駆けて、YouTube動画で初見で開封して、撮影しながら実際にチェーンを洗浄しました。この記事はそのノベライズと商品の細かい補足です。

めんどくさがりのこのB4Cがわざわざブログで追補するというところからこのディグリーザーの素の評価をお察しください。

アマチュア大歓喜の新型チェーンクリーナー

GOTALの公式ページのブランドヒストリーの通りにGOTALは日本一小さな自転車ケミカルメーカーです。

現に2022年7月時点の製品はこのディグリーザーの素だけです。うちに連絡をくれたのは代表の横山さんでした。

で、こちらの横山代表さんは業界関係者ではなく、チャリ通やサイクリングで自転車を楽しむ市民ライダー、一般の自転車好きの方です。

片道30kmのチャリ通+趣味のサイクリングで2000km/月間をこなします。はい、良い意味でクレイジーです。

アマが出来る最良の手段 チェーンのお手入れ

その重度の自転車ヘビーユーザーがパーツの消耗を抑え、パフォーマンスの維持を考え抜いた結果、『チェーンをきれいにする』という結論に達しました。ぼくも同意します。

無論、理想はプロやレーサーやアラブの石油王のように1000km毎のチェーンの交換です。しかし、これは庶民や一般ピーポーには現実的ではありません。

さらに自転車の変速の多段化でチェーンはより細くなり、資源高や円安でより高価になります。チャリは環境とお財布にエコな乗り物ではなかったか?!

チェーンチェッカーでチェーンの伸びを計測
チェーンチェッカーでチェーンの伸びを計測
  • 空気入れ
  • チェーンの注油
  • チェーンの掃除

結局のところ、この3つを定期的に行うのが趣味の自転車乗り、市民ライダー、一般的なサイクリストが取れる最良の対策です。

個人的にスプレーの匂いが・・・

ただし、チェーンのクリーニングはそう甘いもんではありません。

  • パーツクリーナー=簡易清掃に限る。スプレー臭い
  • KURE556=スプレー臭い。
  • 灯油=臭い。危ない。廃棄が難。
  • メーカー物のケミカル=高いっす。え、パッケージ代っすか?

ぼくは本気でやるときにはKURE556で大まかに汚れを落として、中性洗剤のJOYでゴシゴシ擦ります。

ペットボトルにチェーンと556
ペットボトルにチェーンと556

これは安く済みます。が、やはり、KURE556のケミカリーな匂いは得意ではありません。パーツクリーナーのフレーバーも苦手です。嗅覚が敏感でして・・・

個人的にはこれらのスプレーの溶剤の強烈な匂いがチェーンの掃除をためらわせる大きな要因です。そもそも室内でスプレーぶしゅーはよろしくない。

無臭の粉タイプ

で、それを踏まえて、GOTALのチェーンディグリーザーの素を確かめましょう。

顆粒タイプ
顆粒タイプ

はい、まんま洗濯洗剤のような顆粒の白い粉です。ちなみにスプーンはパッケージ内に付属します。

匂いは全くしません。無臭。味は不明です。無論、この素はアルカリ性のケミカルですから、人体には悪影響を及ぼします。とくに粘膜にはヤバイやつです。

使い方は簡単です。

  1. スプーン1杯分の素を250ccのお湯で溶かす
  2. パーツを付け置きして2分待機
  3. シャカシャカ
  4. 何度か濯ぐ
  5. 乾かす

この仮定でガスは出ますが、匂いは全く発生しません。咽ない。キリコ・キュービィーにはなれない。

ディグリーザーの素でチェーンをクリーニングしてみた

ここからYouTube動画の切り抜き画像を交えて、実際にディグリーザーの素でチェーンをクリーニングします。

チェーンとスプロケを用意したぞ

この白い粉の効能を試すために色んな自転車パーツを用意しました。

チェーンとスプロケ
チェーンとスプロケ

左から13速スプロケのベース、錆びた半コマ1速チェーン、ダホンから取り外したKMC1速チェーン。これらは鉄系パーツです。

錆びたチェーンの手前の金属プレートは地金の腐食と塗装の剥離を見るためのアルミプレートのサンプルです。

あと、ちっこい青いのはアルミニップル、銀色のはしんちゅうニップルです。

鉄=◎ アルミ=○ アルマイト=△

基本的にこのディグリーザーの素は鉄系パーツ、チェーンとスプロケット用の商品です。鉄系のジャラジャラ、ギザギザしたやつに使うのが王道です。

また、アルカリ性の汚れ落としはアルミにはNGですが、このGOTALの素は独自配合でアルミの腐食を極力に抑えます。

ただし、アルミのアルマイト加工には少々のダメージを与えます。実際、黒プレートの角のところが部分的に剥離しました。

アルマイト剥離
アルマイト剥離

白い粉をお湯で溶かす

では、話を戻して、最初から始めます。スプーン1杯の素を250ccのお湯で溶かします。

粉をお湯で溶く
粉をお湯で溶く

水では洗浄力が最大限に出ません。40度以上、80度のお湯が最適です。100度? 火傷するぞー。

溶液は無色透明です。

チェーンを漬け置きする

ここに錆びたチェーンと汚れたチェーンを投入します。ぼくは撮影のためにフルオープンな洗面器でやりましたが、みなさんはジップロックみたいなのでやりましょう。

直後から小さな泡がブクブク出ます。

漬け置き
漬け置き

それから、このディグリーザーは錆落としではありませんが、錆もけっこう分解します。

で、この時点ではシャカシャカせずにしばらく放置して、漬け置きします。推奨は2分間です。

シャカシャカ、濯ぐ

ついうっかりカップヌードルを2分で開けてしまうぼくが3分を待ってしまいました。錆び色の出汁が良い感じで滲みます。

3分後
3分後

非鉄のしんちゅうニップルとアルミプレートには変化らしい変化がありません。この短時間では反応が起こらない?

一方、鉄の錆と汚れは溶液にシューシュー反応して、細かい泡がぷくぷく出ます。

ここからシャカシャカします。

シャカシャカ
シャカシャカ

数秒で溶液が真っ黒に染まりました。

汚汁
汚汁

おなじみの556や灯油も同様の破壊的な洗浄力を持ちますが、後始末のしやすさで使用者を難儀させます。どちらも引火性ありますしねえ。

このディグリーザーの溶液の廃棄方法は簡単です。洗剤のように薄めて下水に流す。以上。楽ちん!

この後、何回か濯ぎました。

チェーン洗浄完了
チェーン洗浄完了

右側のチェーンの汚れはほぼ落ちました。あと、左側のチェーンの錆もけっこう落ちました。

溶液の濃度を変えて、漬け置き時間を長くして、しっかり擦れば、錆落としに使えそう。

今回の作業で擦りやブラッシングは皆無です。漬け置きとシャカシャカと濯ぎだけでこの洗浄力です。

このGOTALのチェーンディグリーザーの素、マニュアル通りのスタンダードな使い方でKURE556でシャカシャカ+中性洗剤でしっかり擦り洗いに匹敵します。

ヤバいクリーナーが世に解き放たれてしまったぞ・・・

GOTAL チェーンディグリーザーの素のまとめ

  • 自転車をこよなく愛する横山さんのオリジナル商品
  • お湯で溶かして使う粉タイプ
  • 1パックで30回分
  • 基本的にチェーンとスプロケット用
  • ワックス系のルブを除去できる
  • アルミには○ アルマイトや樹脂には△
  • 普通に捨てられる
  • ニオワナーイ!

ぼく的にはニオワナーイ!のが大正義です。ある種、パーツクリーナーとかKURE556のスプレーの匂いがチェーンメンテを躊躇わせる最大の要因です。咽る。

開発者より補足

横山さんから直伝の補足を頂きました。

お湯の温度について

計量カップに入れたり、混ぜたりするだけで大体。20℃ほど下がりますので沸騰したお湯を使っていただくと大体80℃となります。

洗いと濯ぎについて

洗浄にはローラー、ピン、プレートの間の鉄粉を除去したいのですが、そのためにはチェーンを回すのが有効です。

チェーン洗浄機を使わない場合はユッサユッサと動かすより。タッパーの中で回転させるイメージでガッシャガシャ回してください。濯ぎも同様です。濯ぎはしつこいぐらい行ってください。

アルミへの対応について

こちらは長くなるので当社のブログで実験していきますよろしかったら当社のホームページを覗いてください。

ということです。