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DAHON DOVE PLUS 最強の14インチ折り畳み自転車購入 ルノーライトとの違いも解説

ぼくの2020-2022の輪行用の折り畳み自転車は希少なフルカーボンフレームの20インチ、JAVA BIKE NEOでした。

これは別府への飛行機+電車輪行の一幕です。駅名はこれで「おおがえき」です、範馬勇次郎か。

手軽な折り畳み輪行
手軽な折り畳み輪行

この愛機が熱烈なラブコールを受けて、2022年の温かい春の日に京都の方へ嫁入りしました。別れの時期です。

十数枚の福沢諭吉先生が心の慰めです。しかし、自転車の悲しみと余剰スペースは自転車でしか埋まりません!

ということで、気を取り直して、新しい自転車を買いに行きました。以前にYouTube動画でコラボしたカンザキ伊丹店へ。

カンザキ伊丹 フレディ店長
カンザキ伊丹 フレディ店長

フレディ店長はイケメンで、MTB乗りで、ミニベロ乗りです。私物の14インチを見せてもらったり、雑談したりして、新車を即買いしました。

お値段はカンザキバイク価格で、非常に良心的でした。てか、お値引きでネット最安値よりお得でした。ラッキー!

現物です。

DAHON DOVE PLUS 14インチ折り畳み自転車
DAHON DOVE PLUS 14インチ折り畳み自転車

14インチの原点にして頂点、DAHON DOVE PLUSです。

14インチの極み ダホンのDOVE PLUS

14インチ=ルノーライト

これは2015年以降の公式です。主に自転車販売のGIC(オオトモ)がルノーのネーミングライセンスで売り出したライトシリーズが大ヒットしたせいです。

このおかげでGICの公式ストアには何とかサイヤ人のバーゲンセールのように無数のルノーライトシリーズがずらずら並びます。

  • プラチナライト
  • ウルトラライト
  • ミラクルライト
  • ライト6
  • ライト8
  • ライトトライ

サイクルモードのGICのブースもルノーライトシリーズをごりごりに推します。もはや、ルノーライト屋さんです。

GICといえばルノーライト
GICといえばルノーライト

14インチ=DAHON

14インチのルノーライトの専売特許ではありません。同型の派生品は昔から無数にあります。ルノーの前はFiatでした。こちらはそんなに爆発的にヒットしなかったけど。

これらの源流はAL-FDB140というモデルです。ルノーやFiatはそのバリエーションに過ぎません。

で、この源流の源泉は世界最大手の折り畳み自転車屋のDAHON及びその一派です。しかし、やっぱり、DAHONの14インチはそんなに爆発的にヒットしません。

ダホンの主力は20インチの折り畳み自転車です。ボードウォーク、スピードファルコ、ヴィスクなどの名車がずらりと並びます。

しかしながら、ライトシリーズの大ヒットに刺激を受けたか、この本家が後出しジャンケンで14インチ市場にガチガチの本気のモデルを投入しました。

それがDAHON DOVE PLUSです。14インチ、7kg以下、シングルスピード、折り畳み自転車という仕様は亜流のルノーウルトラライトに丸被りします。

さらに完全新作のDAHON K3シリーズをラインアップに加えて、14インチのユーザーを取り込みます。

DAHON K3 14インチ
DAHON K3 14インチ

「フレームの下に謎のケーブルが?!」

と、旧来のミニベロ愛好家を驚愕させた謎ケーブルシステムもすでにおなじみとなりました。現行のボードウォークやスピードファルコにも採用されたし。

この本家の14インチの攻勢にGICは冷や汗でしょうか? いや、国内の自転車業界は非常に狭い業界です。GICもアキボウも大阪の輸入販売代理店ですしね。

DOVEシリーズとライトシリーズの違い

14インチの折り畳み自転車はおおむねAL-FDB140の一族です。たまにカーボンフレームのCarbon-FDB140みたいなものもいますが。

SAVANE カーボン14インチ折り畳み
SAVANE カーボン14インチ折り畳み

パーツ構成、サイズ、折り畳みの方式の大枠はほぼ共通します。最大の違いはカラーとロゴです。極論、ルノーのロゴが付いたから、ライトシリーズは大ヒットしました。

で、14インチの折り畳みは似たり寄ったりですが、本家筋のDAHONとTERNだけは例外です。

ルノーやその他の亜流系14インチには純正のパーツや小物やアクセサリーはありませんが、DAHONとTERNにはあります。

もちろん、パーツを作るのはパーツメーカーです。このブレーキはTEKTROのやつですね。性能や品質は無印の市販品と変わりません。

しかし、ブランド=ロゴ、名前です。

ケーブルは内装式

細かいところを自転車機材マニア的な視線で見て行きましょう。メインフレームの横面です。

DAHON DOVE PLUS 内装ケーブル
DAHON DOVE PLUS 内装ケーブル

はい、パーツ好きは気付きましたね? ブレーキケーブルが内装式です。これは高得点だ!

その他の安いモデルや一般的な14インチのケーブルは外装式です。フレームの外にケーブルアウター受けがあります。これはやや古風な部位です。

今どきのスポーツ自転車のケーブルはほぼ内装式です。線が見えない。最新鋭の電動コンポはワイヤレスで無線です。

今や外装式はレトロなロードやMTB、クロスバイクの仕様です。

そして、折り畳み自転車ではこの内装ケーブルは機能面で貢献します。折り畳むときに線の干渉を防げる。

剥き出しのアウターはいつのまにかガリガリやられます。内装式の方がスタイリッシュで機能的です。

弱点はメンテのしにくさですか。まあ、シングルスピードの取り回しはブレーキケーブルだけですから比較的に楽です。

クランクが中空のホローテックタイプ

折り畳み、ミニベロ、クロスバイク、ママチャリなどの非スポーツ系自転車のクランクシャフトは旧式のスクエアタイプです。

自転車のクランク
自転車のクランク

一方、本格自転車のクランクは中空タイプ=ホローテック式です。ピストバイクや競輪は例外ですが。

で、中空タイプは安い自転車には付きません。ルノーライトのクランクはスクエアでした。

しかしながら、DAHON DOVE PLUSは最初からホローテック式です。エクスターナルBBカップがその証だ!

ホローテック式BBとクランク
ホローテック式BBとクランク

多分、BBは形状と大きさからシマノロードバイク互換の24mm用です。

これは自転車パーツ好きを非常に困らせます。カスタムのしがいがない!

「パーツ好きの皆さんはこういうカスタムしますよね? スクエアをホローテックに交換しちゃいますよね? はい、うちがもうやっときましたよ」

そんなダホンの中の人の思いがこの中空シャフトの虚空の中から聞こえます。

実際、こんなホローテックの5アームのバッシュガード付きのシルバーのクランクは貴重品です。

これをロード系やピスト系の高価なクランクに交換しても、特段の性能アップを望めません。むしろ、バッシュガードがないと、機能性が消えて、ズボンの右裾がマッハで汚れます。

性能イーブン、機能ダウンというのはナンセンスで無意味です。

小物がダホン純正

自転車メーカー≠自転車製造業者

これは自転車業界では常識です。メーカーは自転車を製造しません。自社工場を持ちません。では、何をするか? 主に企画、設計、販売をします。

狭義の意味のメーカー=製造業者はGIANTやMERIDAのような台湾の大手です。99%の『メーカー』は実際には『ブランド』や『レーベル』です。

世界的なタイヤメーカーのブリヂストンさえが自転車タイヤを自社工場では製造せず、アジア系の大手ゴム屋に外注します。

また、自転車のフレーム、ホイール、パーツを一手に作れる企業は非常に限定的です。やはり、GIANTやMERIDAのような総合メーカーのみです。

シマノやカンパは自転車パーツを作りますが、自転車フレームを作りません。展示会のブースで見掛けるシマノやカンパロゴの自転車は非売品のサンプルです。まあ、たまにオクで出回りますが。

で、結局、ダホンもGIANTやMERIDAレベルの総合メーカーではありません。とくに小物やパーツは外注です。

これはDOVE PLUSのブレーキです。

ダホン純正品
ダホン純正品

Vブレーキの右アームにダホンのアイコンが見えますね? しかし、これはダホン製のブレーキではありません。製造元はバナナ受けの文字のようにTEKTROです。

ブレーキレバーです。

DAHONレバー
DAHONレバー

こちらも質感と作りから恐らくTEKTRO製です。

正直、シマノのDeoreクラスのVブレーキの方がこのロゴ入りの純正品より明らかに上等です。でも、このダホンロゴ入りのパーツは一般的な流通網には乗りません。

他社製品にロゴや社名を入れるor入れられるというのはブランド力の強さの裏返しです。

実際、後発新興勢力のルノーライトのロゴ入りのブレーキパーツや小物は存在しません。オリジナルグッズの作成はコスト増に繋がります。

ぼくもYouTubeの企画でTシャツとかバッジとかのグッズを作りますが、発注ロットと価格にはかなり苦心します。てか、元取れないよ・・・

ダホンのロゴの位置です。

  • フレーム
  • ハブ
  • ブレーキ
  • サドル
  • フォークコラム

サドル屋、ハブ屋、ブレーキ屋はだいたい分業です。これらに個別にロゴ入り商品を発注して、コストを販売価格に上乗せして、世界各国に売れるのがグローバルブランドの力です。

ルノーライトは国内では人気ですが、海外では不明です。そもそもルノーのネーミングライセンスは日本だけの特権でしょう。つまり、潜在ユーザーが日本人だけに限られます。

その他

この車体を買うときに動画の撮れ高稼ぎを兼ねて、カンザキ伊丹の店長と14インチのチャリについて雑談しました。

「ルノーライトは悪くないけど、DAHON DOVEの完成度には及びません」

このような進言を受けて、少し高いDOVEを買いました。やはり、ルノーライトはこの数年の後発の企画商品ですから、100点満点までなかなか行きません。

「チェーンライン、クランクのオフセット、リアハブとエンドのクリアランスが~」ということです。専門家の意見は非常に参考になります。

ただし、90点を95点にするのに+2万円できるかは本人の嗜好と予算に寄ります。大枠の走行性能、乗り心地、機能性はほぼ変わりません。

逆に90点のルノーライトやプラチナムライトはカスタムベースに面白い車両です。2万円を追加投入すれば、DOVE PLUSを越えられます。

14インチ折り畳みまとめ

  • DAHON DOVE PLUSは完成形
  • ルノーライトはカスタムベース
  • ロゴ入り小物は希少品
  • 性能、機能、用途はイーブン

もちろん、ぼくはDOVE PLUSに2万円を追加投入して、最高最強の輪行用スーパー14インチ折り畳みを目指しますが何か?