先日、ロードバイクをRACEFACEのMTB用ナローワイドチェーンリングで真フロントシングル化しました。
フロントディレイラーははなからありません。ドライブの構成はピュア11速です。この軽量化で6kgアンダー、イレギュラーなサブロクロードに近づきます。
ギア比と軽量性はヒルクライム用のカスタムバイクみたいです。登りはけっこうなもんでしょう。でも、くだりが心配です。ホイールがふるいキャリパー用のカーボンリムですから。
1x化でシフトレバーがおじゃまむしに
で、1xドライブ化はすでに完成しますが、完成車6kgアンダーは黄信号です。6.05kgみたいなおしい結果が出かねません。
「減らせるところを減らす、削れるところを削る」
このモットーで細部を見直しましょう。はい、まっさきにカンパニョーロの左のレバーがひっかりました。
フロントディレイラーがないなら、シフトレバーは無用の長物です。このメカを取り外せば、いくばくかの軽量化をはたせます。
ついでにこの取り外し作業でエルゴパワーの分解のながれを予習できます。そんなわけで今回はカンパのレバーの分解です。
カンパレバーの分解
このポテンザのレバーは中古品です。最初に分解清掃しようかと思いまして、未知の構造にたじろぎます。
シフターをむやみに分解すると、えらいめにあいます。十中八九、なぞのバネのビヨーン攻撃をくらいます。
おまえはどこから出てきた?!
SRAMの11速のグリップシフトの日本語情報は皆無です。さいわいにグリスのあとから元の位置が判明しました。
で、ネットでよくよく調べて、予備知識をつけまして、カンパレバーにいどみます。こちらの分解のレポートはちらほら散在します。ポテンザは見当たりませんが、ははは。
最初の難関 留めピン
以前、シマノスラム用のシフトインナーのタイコを外したときにさわりの部分をぱかってオープンしました。
バネコイル、インデックスソケット、その裏のストッパーみたいなものまでアプローチできます。でも、レバーの取り外しにはブレーキ側のねじをゆるめなければなりません。
で、そのねじの前をふさぐのがブレーキレバーです。この取り外しが最初の難関です。
レバーの留め具はひとつ、下側のピンです。上側のピンはブレーキレバーのストッパーにすぎません。
これを親指ボタン側から叩いて、外側へ押し出します。が、たんにコツコツやっても、ピンを動かせません。
このピンには樹脂製の割り入りのブッシュがあります。
ここにマイナスドライバーや細いノミを刺して、ブッシュをこじり開けると、ようやくストッパーを解放できます。
で、この状態を維持しつつ、ハンマーやアーレンでピンをこつこつ押し出します。親指ボタン側から外側へ。
この工程はけっこうな難易度です。
ぼくは床にすわって、左手のマイナスドライバーでブッシュをこじりながら、右手にハンマーを持ち、左足の親指と人差し指でプラスドライバーを固定して、こつこつやりました。
星型ねじが登場
ブレーキレバーを取り外すと、シフトレバーの固定ねじをおがめます。これが星形です。
さいわいに手持ちの10Tのトルクスドライバーが入りました。最初のトルクをゆるめれば、アーレンキーで回せます。
シフトレバーのスプリングをカバーから外します。ラジオペンチかピンセットでやりましょう。力業は禁物です。バネがよわる。
シフトレバーの取り外しは以上です。ポテンザの中身はわりにシンプルです。
親指ボタンは外れない?
親指ボタンの機械です。
かしめボルトにソケットが見当たりません。これの取り外しはむりみたいです。ペンチできつく引っ張っても、びどうだに動かせません。
こわすまえにあきらめます。
シフトレバーの重量
シフトレバー関連のもろもろの重量です。
50g弱です。シャフト、スプリング、そのほかが金属製です。これがじみにききます。
で、1xレバー化したエルゴパワーとフードの実測はこうなりました。
150gです。右レバーが190gです。じゃあ、左右セットは340gです。RECORDみたいな軽さになりました。
ピンをもとに戻して、ブレーキレバーを取り付けます。デュアルレバー以前のドロハンレバーに先祖返りしました。
親指ボタンがめざわりですー。なんかのリモートに使えんけ? 切り落とすのはあれだしなー。