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グラベルロードてなに? クロスバイクの完全上位互換? ロードとの違いは?

Gravelは近年の自転車界の重要なキーワードです。Gravel、グラベル=砂利、砂礫のことです。

雨でぬかるむのがダート、ぬかるまないのがグラベルです。

こちらはダートなBMXのコースです。

本格BMXのダートコース
本格BMXのダートコース

で、グラベルはジャンル的にはレースやトレーニングでなく、ホビー、レジャー、フィットネスです。

クロスバイクの上位互換、シクロクロスの突然変異みたいなスポーツバイクです。

とにかく、これはスタイル、流儀、概念です。『グラベルロード』や『グラベルバイク』というアカデミックな定義はとくにありません。

だいたいのバイクに共通するのは以下の項目です。

  • ドロップハンドル
  • ディスクブレーキ
  • スルーアクスル
  • エンデュランス設計
  • 太めチューブレスタイヤ

ファンライド用のオモシロイマドキスポーツバイクです。

SALSA カーボングラベル
SALSA カーボングラベル

ピュアロードは閉塞気味、ピュアMTB(DH)はとんがり過ぎで、ともに縮小の一途を辿ります。未来は明るくありません。

チャリ界の命運を握るのはこのオールロード系と電動のE-bikeです。チャリ遊びは自転車競技より偉大だ。

グラベルバイクの特性

グラベルバイクの最大の魅力は走破性の高さです。旧来のロードバイクやシクロクロスで踏み込めないマイルドな悪路にがつーんと飛び込めます。ラフにだーっと遊べる。これです。

秘密はタイヤです。ロードタイヤは25c前後、シクロタイヤは30c前後ですが、オールロードタイヤは40c前後です。空気圧は4-5barです。柔らかめ。そして、ほぼチューブレスタイヤです。

パナレーサーのグラベルキングSKの最新版の40c、43cはチューブレスモデルです。これ以下の26-35cは旧来のクリンチャーです。

Panaracer Gravel King SK 700-40
Panaracer Gravel King SK 700-40

チューブレスタイヤはオールロード系の鍵です。これよりさらに太いWTBの新型の47cとかは『ロードプラス』と称されます。MTBのプラス系セミファットタイヤのグラベル版です。新機軸。

このロードプラスタイヤを650ホイールにつけると、タイヤの大外が従来の700-25とかに近づきます。エアボリュームは上がりますから、乗り心地はマイルドになります。

700cホイールに40cグラベルタイヤのサイズ感はノーマルなクロスバイクに近くなります。が、サイズ感だけです。中身はぜんぜん別物です。

この重い純正ホイール、ぞくに『鉄下駄』とは比較になりません。こいつはリムブレーキだし。

ブレーキがディスクであれば、サイズ違いのホイール交換によるブレーキ位置のずれが難点になりません。ホイールのサイズよりハブのエンド幅のが重要です。

チューブレス化のメリットは絶大です。重さが軽くなる、リム打ちパンクがなくなる、転がり抵抗が減る、乗り心地が楽になる。

短所はタイヤの選択肢の少なさと取り付けの一手間です。しかし、各社がどしどし新作を投入しますし、最近のチューブレスタイヤはユーザーフレンドリーです。クリンチャータイヤの感覚で着脱できます。

ビード上げもらくらくです。こんな携帯ポンプでかんたんにビードを上げられます。

林のなかでしゅぽしゅぽピストン
林のなかでしゅぽしゅぽピストン

個人的にスポーツバイクにはクリンチャーはもう不要です。今後のクリンチャータイヤ=クロスバイク、小径車ということになります。

グラベルバイクが行けるのはひとえにマイルドな悪路です。そこを本格MTBより速く駆け抜けられます。そして、きれいな舗装路ではアーバン系やクロスバイクに勝ります。

グラベルロードとディスクロードの違い

ピュアロードレーサー乗りにはディスクロードもグラベルロードも同じ異端児に見えちゃいます。

23cクリンチャー、キャリパーブレーキ、ホリゾンタルトップチューブの神話は根強く残ります。

たしかにディスクロードとグラベルバイクのぱっと見の印象はよく似ます。いずれがディスクブレーキのドロップハンドル自転車です。

しかし、ディスクロードはあくまでオンロードバイクです。得意分野はきれいな舗装路です。路面のノイズやバッドコンディションはノーセンキューです。

こういうのが苦手です。

湖きわの路面
湖きわの路面

げんにグラベルタイヤで街中の舗装路のアレやノイズに困る場面はほとんどありません。というか、23Cは街乗りには向かない・・・

グラベルはフリーダム

グラベルバイクは新ジャンルです。各社がいろいろ競い合います。ブランドより仕様とデザインと価格で選びましょう。ロードみたいなフォーマルなかしこまりは無用です。

自分で完成車をいちから組めるなら、29erのハードテイルのMTBやシクロフレームをベースにして、いろいろ遊べます。142mm 12mmのスルーアクスルの互換性が広めですから。

サスフォークを使っても、リジッドフォークを使っても、別にわいわい言われません。グラベルバイクはフリーダムです。しゃちほこばった気構えは不要です。

完成車はいろいろです。10万からあります。アルミでぜんぜんOKです。

とりあえず、40c前後のチューブレスタイヤでマイルド悪路をざーっと走ってみましょう。グラベルバイクはタイヤから! です。

それで逆算的にホイール、ディスク、スルーアクスルまで決まります。ドロハンorフラット、フロントシングルorフロントマルチは好き好きです。