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のむラボ 整備と修理に特化した船場のメンテ屋さん


大阪府の中央区、西区のかいわいは自転車激戦区です。有名無名のチャリンコ屋がきら星のごとくひしめき合います。北大阪に次ぐ激戦区です。あと、個人経営のおいしいカレー屋が多い。

有名どころをさらっと上げましょう。

大手プロショップのワイズロード大阪本館

通販大手のワールドサイクルの直営店のベックオン

小径車専門店ローロサイクルワークス大阪

一条アルチメイトファクトリー大阪

CBあさひのアーバンコンセプトの北堀江DEPT

イオンバイクスポーツ大阪

Cannondale心斎橋

GIANTリブストア大阪→閉店!

ビチコルサアヴェルうつぼ→閉店!

などがありますorありました。リブストアが昨年末で逝ったか・・・

浪速区、北区まで広げると、サイハン大阪、シルベストサイクル、ウエパー梅田、Via Cycles Village…きりがありません。

このショップのなかでことさらに異彩を放つのが船場ののむラボです。オープンは2012年9月27日13:00です。元シルベストサイクル住之江のメカニック野村さんが独立開業しました。

野村のラボでのむラボです。のむはひらがな、ラボはカタカナです。これはテストに出ます。大差ない? はあ? じゃあ、ドラエモンやどらえもんが許されますけ?

のむラボの業務内容はロードバイクの整備、修理、組み立てです。MTBやふつチャリの扱いはなさげです。もっともここにママチャリを持ち込むツワモノはいません。

だいいち店舗が船場の問屋街のにぎにぎしいかいわいからすこし離れた1979年築のほんのりベージュ白のそこそこ古いマンションの一階にあります。

外見はこんなです。

のむラボ
のむラボ

船場でカレーを食べたついでに寄ったら、あいにくシャッターしか拝めませんでした。はぴー! 左のとこです。

典型的な隠れ家系のストアです。看板の手作り手抜きテキトー感は確固たる技術と自信の裏返しです。こだわり系の匂いがぷんぷんします。

のむラボ大将はブログをまめに更新します。その更新数の多さから几帳面な凝り性の完ぺき主義者の片鱗がすでに垣間見えます。A型のおひつじ座でしょう、きっと。

こことオフロード系の輸入卸のマム&ポップスの『ヒントになれば幸いです。(仮)』は自転車技術系メカ系ブログの二大巨匠です。

マニアックで専門的な情報を継続してまめに発信します。ありがたや~。この二つを読めば、自転車の機材的知識にはほぼ困りません。やや耳年増になる危険性はありますが、ははは。

ある意味、自転車屋の大将の正統進化の最終形態です。西宮のサンワの大将もそうですが、こうゆう人はネットではきつ目の発信をして、対面ではわりと気さくでフレンドリーにします。ザ・ツンデレないしアメムチ系です。

そして、ブログできつい表現をしたら、だいたい独特のユーモアで緩和します。のむラボにちょくちょく出てくる意味不明な写真や文章はガス抜きと照れ隠しです。メカニックは孤独な職業ですので。

マンガのキャラで例えるなら、湾岸ミッドナイトの地獄のチューナー北見さんがぴったし来ますねー。

メカカニがマスコット

のむラボには名物キャラクター、マスコットがいます。機械式のカニ、メカカニ、マシーナリィキャンサーです。ブログによくよく登場します。デザイン by 野村です。船場のノムリッシュです。

このメカカニは目から光線を出します。カニから光線、蟹光線です。元ネタモチーフはおそらく蟹工船、29歳の若さで夭折した小林多喜二の代表作です。か、TRPGのセブン=フォートレスの必殺技。

このメカカニの目から発射される光線の威力は海サソリ型巨大ゾイド『デススティンガー』の荷電粒子砲に匹敵するとまことしやかにささやかれます。

げんに太古の昔にこの二体が惑星Ziの覇権をかけて激闘を繰り広げましたね。

惑星Ziの黒歴史(予想図)
惑星Ziの黒歴史(識者の考察による再現図)

え、知らない? ああ、黒歴史ですから。

じゃあ、こののむラボのマスコットキャラからして、

「泥臭い体力勝負の自転車操業がなんぼのもんじゃい! おれはぶれへん! 筋金入りや!」

て職人の気概がそこはかとなく伝わります。現代のマイルド化されすぎたプロショップ、競技用高級機材をジュースのごとくじゃぶじゃぶ売りさばく業界へのアンチテーゼ反骨精神がびんびん来ます。

FC2ブログてゆう媒体のいわくも相まって、一見さんおことわり感がえげつないレベになります。強面のうるさい大将がおのずと思い浮かびます。

しかし、ブログのAuthur=管理人は『のむ1985』とあります。これが生年月日であれば、ミスター野村は30そこそこのアラサーくんです。わしより年下やんけ。

てか、それより小林多喜二の享年が29歳だあ?! 常日頃からふざけた駄文しか書けないおっさんはここで軽くへこみますね~、ははは・・・

看板商品は手組みののむラボホイール

のむラボの看板商品が手組みのホイールです。機材狂の大将が考えに考え抜いて、パーツを厳選して、さらにコスパを考慮して、導き出したベター最適アンサーです。

のむラボホイールの仮想ライバルないし目標はLightweightです。ハイブラ中のハイブラ、ホイール界のエルメスです。ネームバリューと高級さで比肩するのはアレックスモールトンばかりです。

のむラボホイールの定番は1号から5号です。以下は基本の吊るし=手組みの完成品の仕様です。細かい仕様のオーダーは応相談です。

あと、スポーク数で価格が変わります。SAPIM CX RAYがたくさん入ると、値段がべーんと上がります。でも、人気のカスタムはすくなめスポークの軽量仕様になります。

モデル名フロント重量リア重量ハブリムスポークニップル価格備考
のむラボホイール1号667g(20H)858g(24H)

 

836(20H)

TNI EVOLUTIONTNI AL 300DT コンペアルミF 15670円

 

R 21660円

ふつう
のむラボホイール2号523g(20H)759g(24H)TNI EVOLUTIONTNI カーボン 38SAPIM CX RAY(フロント)

 

DTコンペ(リア)

アルミF 46670円

 

R 47460円

最軽量
のむラボホイール3号916(20H)TNI EVOLUTIONTNIエアロ80SAPIM CXアルミ58240円エアロ
のむラボホイール4号 

 

TNI EVOLUTIONKINLIN TB 25DTコンペアルミF 15670円

 

R21660円

練習用チューブラー
のむラボホイール5号605g(32H)775g (32H)TNI EVOLUTIONKINLIN XR200SAPIM CX RAYアルミF 24530円

 

R 30200円

軽リム

それぞれにスポーク数のオプション、スポーク種類のオプションがあります。たまに意味不明な限定版が出ます。限定版は基本的に技術無駄遣い系の悪ふざけです。

当初、こののむラボホイールはシルヒトゾシル系の常連客の口コミアイテムでしたが、最近では各レースで実績を出して、有名になりすぎて、大手チャリメディアに取り上げられるとか、ヤフオクに出回るとかします。もう立派なブランド品です。

といって、素材のパーツはふつうの汎用モデルです。台湾のTNIやKINLINがメインです。スポークも定番DTコンペとSAPIM CXです。

KINLINリムは超軽量です。うちのミニベロのリムがkinlin nb-r 451です。

kinlin nb-r 451
kinlin nb-r 451

2%ニオブ入りて表記があります。これが軽さの秘密だア? 耐久度はふつうです。そろそろ2年になりますが、とくにふれませんし、ゆがみません。

手組みの定番のARAYAやMAVICのリム、シマノハブをあえて使わないところがコダワリポイントです。同性能の廉価品があるなら、まよわずにそちらを使う。はい、職人気質クラフトマンシップ&なにわのあきんどです。

これはくしくも船場のスピリッツを暗に継承します。始末の精神です。「王道だから」て安易な理由でブランド品をじゃぶじゃぶ使わない。

「松阪牛でなくとも美味なすきやき作れまっせ!」

てとこです。大事なのはあんばいです、ええあんばい。

この「ええあんばい」をモットーにして、独自の根拠と確固たる自信をバックボーンにして、ブランドや流行を度外視して、よりお求め安く、より高性能なものを模索します。

スマッシュヒットよりロングセラー商品、そして、代替がそこそこ効くもの。つまり、実用的な業務用機材=のむラボホイールです。

げにチャリンコ界の無印良品、AZエーゼットです。シールやパッケージや『プレミアム~』的なばくぜんとした上質感でお金を取らない。中身で勝負だ。

上記のうちのミニベロホイールはこののむラボ系ホイールの系列です。台湾系パーツの送料込み2万5千円の中華セミオーダーの手組みホイールですが、どの折り畳み屋の完組み小径ホイールより軽量です。

ETRTO 451のディスクブレーキホイールが前後実測1150gです。正味、これが2万ですよ。ダホンKINETIXとかのリア1本よりぜんぜん安価です。

KINLIN、TNI、DATI、CHOSEN、TOKEN、NOVATEC、Powerway、BITEXなんかの回転系パーツはほとほと優秀です。iPhoneやXperiaじゃなくていいんですよ、Xiaomiとかの格安スマホでOKだ。

結局、高いのを買っても、性能を完全に引き出せませんしね~。ストレージ、プレインストのアプリ、なぞ機能、ぜんぜん使い切りません。これも値段のうちですぜ?!

華より実を取る人の駆け込み寺がのむラボです。チャリ屋のカフェ化が全国的に進行中ですが、のむラボは工房でありつづけましょう。

「なにわの問屋街のメンテ屋ですわ~」

て個人工房的なふんいきがしなくなれば、のむラボののむラボたる魅力が半減しちゃいますし。「うちはちゃらちゃらしたブランディングしない」てゆうブランディングでしょうよ。

このスタイルがぶれると、ひいきのお客が離れます、かくじつに。そうゆうおしゃんなのはラファオーサカやビアンキカフェやシマノスクエアの役目です。

シマノスクエア店内カフェ席
シマノスクエア店内カフェ席

対極です。

それか、ひとおもいにカナダのArgon18みたいにショップオリジナルアイテムから世界進出しちゃう?! 『日本製手組みホイール』の引き合いはわりにありそう。