以前、フロントホイールのディスクブレーキローターを160mmから180mmにアップデしました。
で、これはポン付けでフロントフォークにのっかります。ROCKSHOX YARIのディスクブレーキ台座のデフォルトが180mmサイズですから。
一方、フレームのリアの台座のデフォルトは160mmです。
たんにローターをでっかくしても、ブレーキキャリパーとの干渉をまねいてしまいます。台座の底上げが必要です。
ディスクブレーキアダプター登場
で、ディスクブレーキのローターの大型化のための台座の底上げにはディスクブレーキアダプターをもちいます。
こんなです。
~1000円のスモールパーツです。
横顔です。
シンプルな底上げ、かさましです。これをフレームの台座に取り付けて、そのうえにブレーキキャリパーを取り付けます。
長いねじと山盛りのワッシャをめちゃめちゃかませれば、同様の効果を得られるかも?! ようはかませですし。
アダプターの注意点
ポイントはサイズと形状です。ディスクブレーキの台座にはいくつかの規格があります。
- インターナショナル
- フラットマウント
- ポストマウント
ポストマウントが標準的、フラットマウントが新鋭のディスクロード、インターナショナルは旧規格です。
このミニベロのフレームの台座はインターナショナルです。ボルトが横付け=インターナショナルです。
アダプターはインターナショナル to ポストマウントです。インターナショナルのブレーキ本体はすでに消えました。ポストマウント to インターナショナルはありません。
最近、フラットマウント to ポストマウントもちらほらあります。
「なぜにMTBフレームにわざわざ弱いフラットマウントを使う?」て声が支配的です。かんたんです。シマノの新規格だからさ!
下り系のバイクにはフラットマウントはナンセンスです。結局、アダプターの二段重ねで180mm用にしないといけないし。
かりに200mmクラスを使うなら、140mmフラットマウント台座:アダプター:アダプター:アダプター:ブレーキキャリパーて段々畑になります。本末転倒です。
アダプター換装
作業です。ポストマウント160mmの台座からブレーキを取り外して、リア用のアダプターをセットします。
アダプターの取り付け方向がややミステリーです。商品のロゴ方向に従って、この向きにマウントしました。
つづいてブレーキを仮止めします。
うん、べつにへんじゃありませんね。この時点でブレーキがローターから10mm離れます。うかつにレバーを握らない。
ディスクローター交換
ホイールのディスクローターをサイズアップしましょう。
SNAILの160mmフローティングローターがちいさく見えます。現実、SRAM EAGLEの50Tスプロケがでかすぎる。
このローターのブレーキ力はそこそこです。しかし、音がそこそこ鳴ります。キュキュ系です。
これを取り外して、ハブの台座をワイプオールでふきふきします。
こまかいダストはこんなところにまで侵入します。回転駆動系と塵芥のたたかいは永遠の宿命です。
あたらしいローターは一枚物のシンプルなAvid G3です。
180mmローターを使って、ようやくスプロケと肩をならべられます、ははは。ボルトのソケットは星形です。トルクスのT25サイズで対角にちまちま増し締めします。
パッドのクリアランス調整
パッドとローターのあたりです。左側のパッドの掛かりがすこし浅く見えます。まあ、これは誤差の範囲でしょう。
ところで、ディスクローターは使用で摩耗します。ブレーキキャリパーのピストンはそれに合わせて、一定のクリアランスを保ちます。
で、あたらしいピカピカのローターはおふるのローターより必然的に分厚くなります。たいてい部分的干渉でシャリシャリ音が出ます。
てことで、ピストンをへら状のものでこじって、キャリパー内にひっこめます。バターナイフやペーパーナイフがおすすめです。
マイナスドライバーでごりごりやると、しばしばピストンをぶち割ってしまいます。実際、ぼくはそれでキャリパーをジャンクにしてしまいました。
このピストンは陶器みたいなものです。圧、熱、摩耗には無敵ですが、衝撃にはぽんこつです。とくにふちはパキッて欠けます。
ピストンを押し込んで、すきまを確保しました。ここからてきとうなクリアランスを出します。
コツはボルトの仮止め→ホイールの空転の繰り返しです。増し締めでブレーキキャリパーはびみょうにズレます。
無音のスイートスポットはシビアです。前後のボルトをちょこちょこ締め緩めしながら、手探りでそれを発見します。
屋内ではクリアランスがはっきりしません。光量が足りませんし、覗き込む姿勢で照明が遮れられて、ポイントが暗くなります。
玄関先であかるいときにやりましょう。
水研ぎ
新品のローターはつるつるです。当たりがゼロです。慣らしブレーキをすれば、すばやく当たりを出せます。
一気にやるなら、水をローターにかけて、急ブレーキをくりかえします。即席の水研ぎですね。2、3回くりかえせば、当たりを出せます
で、ぞんぶんにあそぶ。