26インチ、29er、27.5インチ、27.5+、29er・・・2010年以降のMTBのホイールのうつりかわりです。
2018-2019シーズンのトレンドは29erです。XCからDHまでが29er化しました。背景にはフロントシングル、BOOST、ワイドリムなどがあります。
27.5インチと29er
一方、27.5インチはプラスタイヤと小柄なライダー向けに支持を集めます。現在のMTBは27.5インチと29erのダブルスタンダードです。
26インチは市場から完全に消えて、旧世紀の記念碑と化しました。
ただし、トリック系やストリート系では26インチや24インチの小回りが活きます。スタンダードの大口径化で旧来の標準がテクニカルなサイズて位置づけになりました。
流用パーツが29er
で、うちの新車のVitus Sommet CRX 2018です。
SommetはVitusの27.5インチのシリーズです。CRXはフラッグシップ機です。リアショックはトラニオンマウントです。
トレンディー!
ところで、先代のKONA HONZOは29erのフレームでした。当然のごとくホイールは29erです。中華カーボン1号も29er、2号も29erです。
ためしに下り系のMAXXIS HIGH ROLLER IIの2.3インチを入れてみましょう。
かさだかのトレッドのブロックがステーのブリッジに干渉します。ショルダーのところはぎりぎりクリアします。
29×2.1インチのSchwalbe Thunder Burtはよゆうです。
クリアランス的には2.2インチがギリギリに思えます。可否はブロックの高さによりますけども。
2.5インチ以下は細い
ところで、2.1インチや2.2インチは最近のオフロードのタイヤ事情では極細スリムです。XCレーサーさえが2.2-2.4インチを使います。2.5インチ前後が平均です。
このVitus Sommetの推奨クリアランスは27.5×2.6-2.8です。セミプラス系対応です。27.5インチタイヤはゆうゆう入ります。
で、29erの推定限界はくだんのように2.2インチです。275ホイール、29×2.2インチタイヤ、うちにはありません。
Thunder Burtはクロカン用のタイヤです。超軽量、低抵抗のハイスピードレーサーです。反面、耐久度とグリップはひんじゃくです。LiteSkinモデルはとくにそうです。
ブロックカットで緊急対策
ラフなライド用に手持ちのタイヤをどうにか使い回せないかと思って、ネットでネタをあさりますと、『タイヤのブロックのカット』てものに行き当たります。
競技レベルのレーサーはタイヤの余分なブロックをカットして、足回りを軽くして、コンマ一秒を削る・・・て、はなしがぼくの目に飛び込みました。
タイヤの金型は非常に高価です。ブロックのカットはただです。コースやコンディションから判断して、既存のタイヤをDIYでカスタムする方がぜんぜん経済的です。
うのみにしましょう。こういうことですか?!
おもにトレッドのブロックをカッターでちまちま削り落とします。手応えはドネルケバブ、風味はゴムです、ははは。
ゆうがにティーブレイクをはさみながら、薬指をざくっと負傷しつつ、ラスイチにこぎつけました。
こんぶの佃煮みたいなブロックの和え物です。歯ごたえはゴムです。チューインガムもブチルゴムもおなじ”GUM”です。
さて、ブロックタイヤのブロックカットの軽量化の効果はいかほどでしょう? ゴムゴムのかすをはかりに乗っけます。
45gです。足回りの45gはばかになりません。コンマ一秒の差はたしかに出ましょう。ショルダーのところをてきどに削れば、100gくらい軽くできそう。
紙やすりとスキッドで仕上げ
フレームに再セットします。うーん、タイヤが回らない。
紙やすりでならします。
紙やすりは力不足でふつうに負けます。大根おろしか鉄のやすりが必要です。下り系タイヤのごっつさが知れます。
ここから空気圧を0.5barまで下げると、ようやくふつうにペダリングできました。じゃあ、実走→急ブレーキ→スキッドのコンボで一気にガリガリ削れます。
1barでふつうに走れます。チューブレスタイヤの1barはぜんぜんセーフティです。ジャンプやラフなライドにはこのくらいがちょうどです。むしろ、2barはカッチカチです。
トレッドのグリップは激落ちですが、ショルダーのグリップは健在です。トラクションは度外視です。岩に挟まっても、そこそこ粘ります。
今後、ぼくは岩場に行くなら、こっちをセットしましょう。
ぐぽー! まじのゴムやすりやんか!!