ミニベロ、フォールディング、折り畳み自転車etcetc・・・おおむね14-24インチのホイールサイズの自転車が小径車です。街乗り最強チャリンコの優勝候補に挙がります。
通販ライクなミニベロ
小径車は競技用機材ではありません。趣味or実益の色合いが強くなります。店頭訪問・対面販売の必要性がうすくなります。
ライトユーザー=ネットで買ってポン乗り
コアユーザー=ネットで買って改造しまくり
ぼくは後者です。アマゾンで完成車を買って、一から十までいじり散らかしました。ミニベロいじりは模型やプラモのおもしろさに通じます。
この初代の愛機は役目を終えて、2017年内に方々へ旅立ちました。
以来、数か月が経ちます。ぼくの興味がMTBにうつって、ミニベロへの関心がすこし遠のきました。ロードタイプの本命は出ちゃいましたし。
オリジナル設計のフルカーボンのフレームセットが10万円です。いじれる、走れる、遊べる、軽くできる!! 文句なしの商品です。
で、ひさびさにアマゾンの『ミニベロ』のカテゴリを覗くと、陣容の様変わりとニューカマーの到来を感じます。定番が消えたり、未知のブランドが出現したり。
2018シーズンのアマゾンのミニベロの注目株を紹介しましょう。
アマゾンや楽天の自転車事情
アマゾン、楽天、ヤフー、そのほかのネットストアには有象無象の小径車が並びます。これらは以下のように分かれます。
正統派自転車ブランド
通販専用商材
ルック車系
代理店や販売元の都合や商習慣で有名な自転車ブランドの一部はネット販売に消極的です。基本的に店頭訪問、対面販売が自転車業界の理想のスタイルです。
自転車ブランドの自転車
で、これらのブランドの完成車とフレームは通販に出回りません。正規取扱店はネットで売れません。自前のWebストアであれ、アマゾンのセラーであれ、通販はNGです。
大きな総合自転車ブランドはミニベロ、折り畳みをラインナップします。当然のごとくこれらも方針にしたがって、通販NGになります。
冒頭のGIANT IDIOMはスポーツデポや自転車店やコンセプトストアの店頭にはありますが、アマゾンや楽天には出回りません。
GIANTは通販NG派になります。GIANT JAPANのオフィシャルページにすら通販の機能がありません。
ためにアマゾンや楽天に出回るのは中古、個人売買、並行輸入品のみです。メーカー取り寄せがむりですから、品物は現品限りの売り切り品となります。
通販専用の自転車
通販専用はこれと正反対です。ネットで売るための商材です。アマゾン、楽天の販売がメインになります。代表はドッペルギャンガーです。ネット時代の申し子です。
ここは激戦区です。ある種、プロモーションと時の運で勝敗が決まります。いろんなブランドがありますけど、ドッペルみたいなファンはつきません。クオリティはピンキリです。
ドンキとネットで元気なチャリたち
ルック車はコスプレ自転車です。スポーツバイク風のカラフルなノリモノです。代表はハマーやジープです。
ドンキ、ホームセンター、でっかいなんでも屋などではトップクラスの人気をほこりますし、通販商材を兼ねます。クオリティはピンキリです。9割がキリです、ははは。
アマゾンの特選ミニベロ2018
2017シーズンのおすすめ記事を書いたのは2017年の前半でした。そこから約一年が過ぎます。おもしろいやつらが登場しました。
SCHNEIZER Z501
アマゾンのミニベロ界に期待の新星が登場しました。SCHNEIZER Z501です。
9.9kgの8速のディスクブレーキのバイクです。2017シーズンにチェックしたときには見なかった。デビュー時期は2017年の後半のようです。急浮上のニューカマーだ!
DBはなぞのWinZipの機械式です。コンポはシマノです。フレーム形状はイマドキ、スタイリッシュです。超廉価版GIANT IDIOMのふぜいです。JAVAにも見える。
細部の品質はあれですが、低重心、ロングホイールベース、アップライトポジション、ミドルホリゾンタルトップチューブからばくぜんとした乗りやすさが伝わります。
タイヤをシュワルベワン451かパナのミニッツライトにすれば、一気にグレードアップできましょう。3万は考慮にあたいします。
EIZER M100
おつぎはEIZER、アイゼルです。ドイツ風の名称は健全な男子の琴線をざわつかせます。シュラフ、ハーケン、ベッケンバウアー、ガンダムマイスター、ペルゼインリヒカイトなどなど。
多分にこのアイゼルは上記のSCHNEIZERの類縁でしょう。
こちらは古典的なロードタイプのミニベロです。車体重量は9.9kgです。10kg以下てのがひとつのコンセプトです。
なぞブランドのキャリパーブレーキが不安をそそります。てか、かくじつに制動力は足りません。ノーブランドのミニVブレーキないしシマノキャリパーが必須です。
最大の懸念はヘッド周りです。スレッドのクイルステムです。これはだめだあ! へんに高いトップチューブとサドル位置がCONSに拍車をかけます。
ルノープラチナムライト6
外車ブランドの名前入りの自転車はほぼルック車です。でも、例外はあります。ルノーやプジョーがそうです。
とくにルノーのウルトラライトシリーズは販売元のGICの人気商品です。貴重な『ピン』のバイクです。最近のGICはもう完全にウルトラライト屋さんです。
6kg台のうたい文句で鳴り物入りに出てきたマグネシウム6は強度の改善のために7kg台になりました。
後発のチタンモデルは6kgを達成しましたが、ファンタジープライスになりました。庶民の手は届きません。DAHONがアルミで6kg台を達成しちゃいましたし。
そんな14インチフォールディング狂騒曲のすえに真の手頃な6kg台のウルトラライトがついにおめみえしました。ルノープラチナムライト6です。
はい、タイトルの長さからGICの意気込みがヒシヒシと伝わります。しかし、ものには限度があります。これはあきらかに冗長です。一昔前のラノベのタイトルのようだ。
6.8kgはミニベロ、折り畳み中で最軽量クラスです。この重量はロードレースの規定重量とおんなじです。前段のフルカーボンのCOZの完成車さえが6.9kgです。
輪行、ちょい乗り用ではこのルノープラチナライト6が最有力になります。amazon.co.jp発送のものは販売元のGICの直送品です。安心安全です。
現実問題、このクラスの小径車を通販で手軽に入手できるのは空前絶後のことです。ミニベロの特価車は海外通販になかなか出てきませんしね。
ヴァクセン、アニマート、21tech、MONTANA、a.n.designとかは前からあります。シュナイザーはそこそこ売れましょうが、アイゼル M100は速攻で消えそう、ははは。
安価なミニベロはだいたいワンサイズです。で、推奨身長が160-180cmとかです。アイゼルの古風なクイルステムはポジション調整に不向きです。アヘッド化はたいへんです。
折りたたまないミニベロロードを買うなら、正統派のGIANT IDIOM、TERN SURGE、GIOS FELUCA、FUJI HELIONあたりを店頭or ネットで買いましょう。