ぼくは人生初の10万オーバーの本格自転車を購入して、あしかけ5年を過ごします。
そんなぼくが地元の北大阪のサイクリングコースを紹介しましょう。
なにわ自転車道 神崎川沿い
うちから最寄のサイクリングスポットは神崎川沿いです。大阪市側の左岸が正式なサイクルコース『なにわ自転車道』です。右岸は吹田市、豊中市になります。
ところで、川の岸の左右はつぎのようになります。上流から下流を見て左手の岸が左岸、右手側が右岸です。
なにわ自転車道は赤川→上新庄まで淀川沿い、そこから出来島まで神崎川沿いです。
道は狭め、ランナーやウォーカーは多め、街灯は少なめです。夜には暗くなります。土手上の車道に上がれば、見通しを確保できます。
路面のコンディションはまちまちです。橋や線路の桁下のところがやや荒れ気味です。
道幅はだいたいこんなもんです。対岸もにたりよったりです。↑の写真の左手が大阪市、右手が豊中市です。奥の山は六甲山系です。
なにわ自転車道には淀川沿いみたいな車止めの連続地獄や変な回り込みやわき道はありません。一本でぎゅーんと行けます。練習コースに最適です。
このサイクリングコースにめぼしい見どころは皆無です。周辺は工場地帯です。ノーマルなランドマーク、てきとうな見晴らしは無です、絶無。面白いコースじゃない。
あと、神崎川沿いには簡易トイレ、水道、ゴミ箱はありません。実用的な遊歩道兼サイクリングコースです。
猪名川サイクリングコース
大阪と兵庫の県境を南北に隔てるのが猪名川です。途中で二手に分かれますが、最終的に神崎川に合流して、淀川に注ぎ、大阪湾へどんぶらこっこと流れ出ます。
土手への入り口です。阪急宝塚線の服部駅かいわいから空港線を越えて、兵庫県尼崎市への橋の手前から入れます。
これより下流、阪急神戸線より南の川沿いの道はややこしくなります。砂地、草むら、行き止まり、工事が立ちはだかります。
一応、河口まで降りて、戸ノ内公園内を過ぎれば、神崎川の右岸コースに出られますが、ロードの細タイヤには途中の草むらや階段がハードです。
サイクルロードの猪名川公園の対岸のあたりです。路面と見晴らしがグッドです。川と山を見渡せます。ここらの土手下はロードにはむりげーです。
伊丹空港です。この近郊は国内有数の飛行機観測ポイントです。カメラ持参の飛行機ファンをよく見かけます。
中盤の土手下はかいてきです。
伊丹空港の北側に唯一の難所があります。箕面川の川底です。
なぜかここはむき出しです。雨の日には水が溢れますし、雨上がりには土砂がごろごろグラベります。
また、大雨の翌日や翌々日には上流の箕面ダムの水門が開いて、終日に川底が増水します。
正気の人は大人しく手前の階段から土手上に回避しましょう。
猪名川サイクリングコースの北側の終点は阪急池田駅のかいわい、ヒルクライムの名所の五月山のふもとです。現場です。
ここから五月山を登れば、箕面ダムや高山、勝尾寺まで回れます。ほっこり派にはふもとの五月山動物園です。ウォンバット、アルカパ、ヒツジ、エミューてしぶいメンツです。
日没後、この猪名川サイクルコースはかなり暗くなります。周辺の道路もひっそりです。
五月山ヒルクライム
乗り足りない? じゃあ、この猪名川サイクルロードの終点から五月山に向かいましょう。下図の紫のルートです。北大阪の手軽な行楽地でヒルクライムの名所です。
スタート地点は五月山ドライブウェイの料金所です。自動車は有料ですが、自転車は無料です。ゲートの横をふつうに通れます。
ちなみにトイレは少し手前の公園内と動物園の事務所横の空地の奥にあります。
序盤が五月山ヒルクライムのピークです。愛宕神社までの勾配が10%越えのハードモードです。ふもとの住宅街から料金所への登りも急勾配です。
この絶景の秀望台は上りのなかばです。
まさに100点のインスタ映えです。ここがいろいろなピークです。ここで満足して山を下りても怒られません。
ゲキサカの終点の愛宕神社を超えると、アップダウンの道に入ります。序盤からの落差でめりはりがありません。
分岐です。前は止々呂美方面、右は箕面ダムです。
勝尾寺や箕面の滝へ降りて、市街に戻ります。
五月山ドライブウェイは山の北側の道路です。日が当たりません。冬場には雪がのちのちまでのこります。アイスバーンはロードの細タイヤには脅威です。
そして、長雨や地震や台風でちょくちょく通行止めが発動します。
止々呂美へ
さきの分岐を直進すると、山の北側の止々呂美方面へ抜けられます。ずっと下りです。
入口に車止めがあって、自動車は入れません。自転車はOKです。でも、ちょいガレの細かいカーブがふもとまで続きます。ロード乗りには不人気です。
出口の新名神高速から池田までは約8kmです。こちらもゆるい下りです。快速に飛ばせますが、大型車両に注意しましょう。
五月山の序盤は中級者向けです。秀望台を越えられれば、初心者を卒業できます。大半は秀望台で写真を撮ると満足しちゃいますから。
勝尾寺ヒルクライム
北摂のヒルクライムの人気ベスト1が勝尾寺(かつおじ)ヒルクライムです。さっきの図の青のルートです。この寺は自転車乗りの間では有名です。
公道MTBダウンヒルのREDBULL Holy Rideの第三回はこちらの境内で行われました。自転車フレンドリーです。
寺へのルートはいくつかあります。五月山から箕面ダム経由、箕面浄水場前43号線経由、箕面の滝路を突破などなど。
いちばん人気は東側入り口の西田橋からのコースです。平均傾斜が5度前後、総距離4km強で、はじめてのヒルクラからSTARVAタイムアタックや週末トレーニング&調整に最適です。
山中は桜と紅葉のスポットです。春秋のサイクリングは絶好です。でも、このシーズンにはふつうの行楽客がわんさか来ます。車両には注意しましょう。
スタートの西田橋です。
序盤の分岐です。左へ入ると、ふもとの彩都へ出てしまいます。右が正解のヒルクラルートです。
中盤の分岐です。右が明治の森・茨木市の竜王山方面です。左が勝尾寺・箕面池田方面です。
終盤に道中の唯一の眺望ポイントです。
ゴールです。とうげの茶屋の営業は午後6時までです。トイレはここと滝の付近の駐車場にあります。
行楽シーズンの週末には交通規制が入ります。滝の最寄りの駐車場がめちゃくちゃ混みますから。
2018年現在、西田橋-勝尾寺の山側の一部が工事中です。車線規制で300mほどが一車線になります。常駐の警備員の指示に従いましょう。
ちなみに滝道への自転車乗り入れはNGです。押して歩けば歩行者扱いで通れますが、沿道のハイカーやお土産物屋のおばちゃんのひんしゅくを買います。
滝を見るなら、徒歩で行きましょう。
逆はちょいハード
箕面の浄水場前から勝尾寺への裏勝ルート?は西田橋よりきつくなります。五月山とおなじく駅前からスタート地点までの上りが激坂です。そして、距離が倍になります。
お猿さんには餌をあげない。
淀川サイクリングロード 毛馬-嵐山
初心者サイクリングの総決算がこの淀川サイクリングロードの大阪-京都です。往復ざっと100km、20km/5時間のペースです。
淀川の毛馬こうもんがスタート地点です。これより梅田、十三方面の左岸はちょっと難路です。土手上、土手下、いずれの道が途中で途切れます。
道は広め、トイレや水道もぽつぽつあります。が、週末の人手はたっぷりです。野球少年、サッカー小僧、テニスボーイがひしめきます。
スタート地点の毛馬こうもんのやや下流にころあいの簡易トイレと水道場があります。ここをスタートにしましょう。
このほか、城北公園、豊里大橋、なにわ自転車道などが淀川CR合流へのランドマークです。
基本的に淀川の左岸=南側=大阪市側を走ります。右岸の北側のロードは高槻のあたりで途切れます。逆に十三大橋より下流の河口側へはこちらのがべんりです。
淀川サイクリングロードの枚方のあたりです。前方の山々は羽柴秀吉軍と明智光秀軍の山崎の戦いの舞台です。右端が天王山かな?
そして、チャリンコ乗りの行く手を阻むのが名物アトラクション、ザ・車止めです。これが枚方の関西医科大学附属病院までしげしげ出現します。
20km内に15、6本はあります。駐車場と橋梁がサインです。クリップレスぺダラーは事前にビンディングを外しましょう。
淀川上流の三川合流地点のさくらであい館と背割堤は絶好の休憩ポイントです。春には桜並木が満開になります。さくらまつり期間中の人出はごらんのとおりです。
ここらから淀川が桂川になり、淀川サイクルロードが八幡木津自転車道になります。
終点は京都嵐山です。
大阪市内ぐるりポタリング
大阪市内のごちゃっとした中心部は快速、高速チャリダー向きじゃありません。が、半日の街乗り、ゆるポタ、ぶらりチャリにはベストな大きさです。
天神橋筋、大阪城、グリコ、天保山を時計回りか半時計周りでぐるっと廻れば、大阪のふんいきをがらっと掴めます。
沿岸部に点在する公営の渡船はまあまあの穴場です。自転車で乗り入れできます。しかも、渡し賃は無料です。
天保山からの船は対岸の桜島のUSJかいわいまで渡ります。スタッフらしい外人さんの姿が日常的にちらほらします。
人口埋め立て地の舞洲とヨットーハーバーから伝法大橋までの淀川の左岸の土手上は格好の高速サーキットです。しめにバビューンて飛ばしましょう。
淀川左岸河口付近
市内ポタリングの特段のルートはありません。でも、梅田と御堂筋への接近はNGです。大混雑が日常茶飯事です。道を一本横手にずらせば、ストレスを大幅に減らせます。
有名な豆知識ですが、大阪市内の『xx筋』は南北の道、『xx通り』は東西の道です。
ちなみにかの高名な『北大阪サイクルライン』はおすすめでありません。このルートは単なる自治体のごり押しです。淀川以北のルートがへんてこです。北大阪人が断言します。
北大阪サイクルラインに行くなら、こちらの別記事を一読しましょう。→北大阪人が全くおすすめしない北大阪サイクルラインを改良してみる