自転車の靴選びは他のスポーツの靴選びより難儀です。履き心地やシューズの性能だけが選択肢ではない。ビンディングかフラットかが最初の分かれ目だ。
結果的にぼくはフラットペダル、フラットシューズしか使いませんが。

自転車シューズの選び方
フラットペダルは靴を選ばない。しかし、スニーカー、ランニングシューズ、サンダルで走り回りますと、さまざまな支障に出くわします。
とくにソールの消耗が深刻です。MTBフラペのピンが靴底をがりがり削ってくれます。ビルケンシュトックのソールがほんの一年で黄信号です。
もともとオーバードーズで靴を履き潰しちゃう人です、ぼくは。これは2016年のランニングシューズです。

性格上、普段履きや運動や遊びをごちゃまぜにしちゃいます。すると、靴のへたりが超速で進行します。
「二足買って使いまわす。中一日の靴休み」
これはシューズの長持ちの秘訣です。しかし、お気に入りはおのずと決まります。サブの二足目は靴棚の中だ。
ビンディングやクリップの弱点
自転車用シューズでまっさきに思いつくのは固定式のビンディングシューズです。
靴底の金具をペダルのプラットフォームの金具に固定して、足とペダルを擬似的に一体化させます。仕組みはスキーやスノボーのまんまビンディングです。
自転車用のビンディングペダルを世に広めたフランスのLOOK社はもともとスキー屋さんでした。
自転車競技、とくにオフロードの下り系はスキーやスノボーによく似ます。スイス、ドイツ、イタリア、ベルギーはアルプスのふもとです。MTBもウィンタースポーツも盛んです。
自転車のビンディングシューズは自転車の歴史のなかでは新しいアイテムです。それ以前のロードレーサーはクリップやストラップで足をペダルに固定しました。
競輪のペダルはいまだにクリップです。競輪は公営競技です。マネーが動きます。規定はUCIより保守的で厳正です。一種のお役所仕事様式ですから。
クリップはMKSです。
日本自転車振興会、NJSの三文字がオフィシャル謹製のあかしです。この統括団体はすでに名前換えしますが、NJSのセカイテキネームバリューのために商品名が残ります。
もっと手軽なものはストラップないしバンドです。ザ・紐ないしザ・帯です。
クリップ、ストラップはビンディングより手軽です。が、固定力は落ちます。そして、足元のビジュアルがうるさくなります。そしてそして、素のフラットペダルより手軽でない。
おそらくクリップやストラップの最大勢力はチャリ通派です。郊外から都心への通勤通学チャリダーのためのアイテムです。推奨は片道10km以上だ。
より本格的なビンディングシューズは都会では割と不便です。アスファルト、コンクリ、つるつるのフローリングはあの靴底には危険です。
で、この二つはぼく的にはない。
サイクリングスニーカー
もっと手軽な方法がサイクリングスニーカーです。見た目は完全に街履きのおしゃれスニーカーです。代表ブランドがクロームです。
サイクリングスニーカーの特徴のひとつがソールの固さです。ウォーキングスニーカーよりソールが固くなります。
ソールが固くなると、反発が強くなります。ペダルのパワーの伝達のロスがすくなくなります。このためにスパイクシューズやビンディングシューズはかっちかちです。
ランニングシューズにもクッション重視のソフトソールタイプ、スピード重視のハードソールタイプがあります。かたソール=高反発=スピーディです、ざっくりと。
自転車のペダリングはランニングの接地より低負荷です。そんなに強烈な負担は足首や間接にかかりません。つまり、ソフトソールが不要です。
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ノーマルスニーカーやサンダルの消耗に耐えかねて、ついにおニューの靴を買いました。

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