イタリア勢強し! 自転車サドル おすすめメーカーと人気モデル


サドルはペダルと並ぶ自転車の代名詞的部分です。自転車に乗る=サドルに乗ることです。コンタクト面積が大、時間は長です。サドルこそが自転車のフィーリングの大部分を決めてしまいます。

 

実際、自転車乗りの最大の悩みはケツのストレス、トラブルです。とくにロードバイクやランドナーは長丁場です。しかも、サドルはかちかちだ。ホビーライダーからトッププロまでケツの痛みは宿命です。

 

 

深遠なサドル

 

サドル選びはかんたんじゃありません。そもそも真剣にサドルを選ぶ、サドルてゆう部位に意識を向けるのは乗馬と自転車ばかりでしょう。

 

世間ではより身近な靴選びさえがわりとルーズです。大方が単純なサイズしかそらんじません。「Width? 足囲? はあ?」のレべです。サドルの定めは必定です。

 

しかし、サドルはシューズと同じく装飾品で実用品です。エルゴノミクスのかたまりだ。奥深さは靴に迫り、縁遠さはそれを上回ります。

 

そして、既製品に100点はありえません。靴のオーダーメードさえが95点どまりです。完璧なサドルはこの世に存在しません。サドル選びがかんたんじゃないのはあたりまえですね。

 

人気ブランドはイタリアに集中

 

自転車のサドルの原型は乗馬のサドルです。乗馬は貴族のたしなみです。その装飾具は工芸品で、高級品で、ハンドメイドです。

 

フランスの超高級ブランドのエルメスのオリジンは馬具工房です。ロゴの馬車はそのなごりです。主要商品はアパレルですが、伝統と技術の保護、職人の育成を兼ねて、馬の鞍のオーダーを手掛けます。お値段は時価ですね。

 

自転車のサドルはもともとハンドメイドの本革製です。良い革と良い職人が必須です。この条件が揃う地域はおのずと絞られます。ドイツ、フランス、イタリアです。

 

とくにイタリアは昔から革製品の一大産地です。良い靴屋がわんさかあります。国の形が靴型ですし、ははは。

 

人気のサドル屋もイタリアに集中します。型取り、縫い、糊付けみたいなサドルの製作工程は靴とよく似ます。ノウハウの応用が利く。靴屋兼サドル屋は少なくありません。

 

逆にイタリア以外のサドル屋てのはレアです。英国には革サドルのしにせのBrooks Englandがあります。看板のサドルはUK製ですが、一部のバッグはイタリア製です。

 

アメリカ系のサドル屋さえもイタリア移民の由来だとかします。結局、靴とサドルはイタリアです。ビバ・イタリア!

 

おすすめサドルメーカー

 

おすすめのサドル屋をさらっと見ていきましょう。上記のようにほとんどがイタリアメーカー、イタリア系ブランドです。まじでBrooks以外の有力ブランドが見つからない。

 

Selle Italia

 

トップはSelle Italiaです。Selle=鞍、Italia=イタリアです、そのまんま。世界2大サドルブランドの一柱です。

 

これはレーシー計量モデルのSLRです。

 

 

万能型のスタンダード、狭めの固めのレース、広めの厚めのコンフォートの3タイプが各メーカーにあります。

 

  • スタンダード:NOVUS
  • レース:SLR
  • コンフォート:FLITE

 

Selle San Marco

 

世界2大サドルブランドのもう一本がSelle San Marcoです。イタリアの自転車産業のメッカ、ヴェネト州に本社を置きます。愛称はセラサンです、マサノリではない。

 

 

  • スタンダード:Concor
  • レース:Aspide
  • コンフォート:Regale

 

FIZIK

 

FizikはSelle Royal社の高級サドル部門のブランド名です。例のごとく大本のSelle Royal社はイタリアのヴェネト州のサドル屋さんです。

 

ヴェネトの州都はベネチアです。大昔から貿易港です。モノやヒトの流通がさかんです。また、位置的に東欧のおとなりですから、出稼ぎや移民のおうせいな労働力が継続的にあり、製造業には有利です。

 

Fizikの大ヒットはArione、アリオネです。クリオネではない。形がきれいですね。ばくぜんとしたエルゴノミクス感がひしひし伝わります。

 

 

  • スタンダード:ARIONE
  • レース:ANTARES
  • コンフォート:ALIANTE

 

サドルは実用品で、装飾品です。見た目のよさは所有の満足度、さらにモチベーションに影響します。モチベーションの維持は体力に意地に等しくアマチュアにはたいせつです。

 

緊急時以外にはこうゆうのはNGです。

 

サドルクッション増強

サドルクッション増強

 

Selle SMP

 

穴あき、湾曲サドルのパイオニアがSelle SMPです。フラット・ソリッドなスポーツバイクサドル界に人間工学の観点から一石を投じました。

 

 

このようにケツの形が前提です。点より面だ。そして、これは自転車のサドルの原型の馬の鞍の形状にそっくりですね。

 

  • スタンダード:COMPOSIT
  • レース:CHRONO
  • コンフォート:FORMA

 

この形は優秀です。同系統の安いフルカーボンサドルのフィット感はグッドでした。ケツにすっと収まる。

 

フルカーボンサドル

フルカーボンサドル

 

 

PROLOGOもエルゴノミクス系の振興サドル屋です。しにせの有名どころはだいたいSelleうんぬんですが、PROLOGOはその法則から外れます。

 

『PRO=~より前、LOGO=はなし・言葉で、前段、プロローグ、旅のはじまりを意味しますetc』てブランドイメージがすでにスタイリッシュで後続組です。吉田カバンでなくて、PORTERですよ。

 

ここの本社はロンバルディア州のミラノ郊外のブズナーゴにあります。同国のトリノ、ジェノバ、ベネチア、ボローニャよりスイスの国境がご近所さんです。

 

これがばくぜんとしたエルゴノミクス感を醸します。なんか個人的にスイス=工学のイメージがあります。気のせい? BMCは工学系じゃないかあ?

 

公式のULRはhttp://www.prologotouch.comです。toutch、タッチ、あだち充です。タッチ感、フィット感がPROLOGOのブランドコンセプトです。

 

ビジュアルがこんなです。ハデハデジャージに通じますね。シックさはそんなにしません。イマドキ・ハイテク・スポーツサドルです。

 

 

  • スタンダード:NAGO
  • レース:ZERO
  • コンフォート:SCRATCH

 

Brooks England

 

この化学素材の全盛期のなかで天然素材のサドルに拘り続けるのがBrooks Englandです。貴重なイタリア以外の本格サドル屋さんです。

 

その製品の特性から実用性より装飾性が大きくなります。革好きには最高のサドルです。一枚側張り、無骨な鋲打ちのクラフトマンシップが革ラーにびんびん来ますね。

 

レトロなクロモリフレームにはあめ色のこいつがベストでしょう。

 

 

しゃれおつです。

 

革製品にはお手入れが不可欠です。純正クリーム、高級オイルでかいがいしく育てましょう。より革靴の感覚に近くなります。過度の湿気、極端な乾燥は禁物です。カビカビのカピカピになりますよ!

 

Brooksのブランド自体がコンフォート・アーバン系です。がりがりのレーシーモデルはありません。コンフォートはバネコイル付きですね。

 

  • スタンダード:B17,CAMBIUM
  • レース:SWIFT
  • コンフォート:FLYER

 

革サドルのフィット感も悪くありません。最初の硬さに慣れられるかがポイントです。あとはお手入れですね。

 

VELO

 

サドルはフィーリングのかたまりです。良いサドルはえてして高いものですが、高いサドルが良いとは限りません。相性はさらに別途です。

 

「結局、なんかお買い物クロスバイクの安っぽいサドルがぜんぜんぴったしジャストフィットですけどぉ?」

 

て、ことはしばしばあります。だいたいそれは純正サドルかVELOのサドルです。むしろ、純正サドルやVELOのサドルがぜんぜん合わない! てのはまれです。

 

ここから軽さや見た目を求めだすと、へんに高いうん万円のサドルやフルカーボンのかちかちのサドル、TIOGAスパイダーみたいな目新しいやつ、分厚いサドルカバーに手を出しちゃいます。

 

純正サドルや安サドルの『ふつう』や『とくに問題なし』や『悪くない』はブランド高級サドルの『ベリーグッド!』や『アメイジング!』に匹敵します。

 

実際、ぼくのサドル歴の中でふつうベスト3はGIANT ROAM3の純正、Cannondale Quickの純正、WTBの安サドルです。

 

外置き雨ざらしのサドルの宿命

外置き雨ざらしのサドルの宿命

 

ぬい目から雨が染みるのは玉に瑕です。ほかはふつうです。つまり、実用面はパーフェクトです。見た目と重さがあれですけども・・・て、人間のおこがましい無限の欲望がサドル沼への招待状です。

 

 

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