2020年4月より国内版のYouTubeに便利な機能が試験的に加わりました。チャプター分割です。
この機能を有効化すると、動画の再生画面を簡単にリッチに出来ます。
画面下のシークバーの再生時間の横に見出しがありますね。これがチャプターです。動画のシーンの概要が一目瞭然です。
再生バーの分割部分をクリックすると、そのチャプターにジャンプできます。これは小さな工夫ですが、大きな効果です。
この便利な新機能を動画に適応する方法を以下で解説します。
動画をシーン別に区切るチャプター
YouTube動画の概要欄やコメント欄に再生時間を半角数字で入力すると、そのシーンへのリンクを貼れます。これが従来のタイムスタンプ機能です。
0:40=40秒のシーンへのリンクです。00:40も同様です。1時間以上を指定するならば、1:00:23のようにします。
この概要欄やコメント欄の再生時間の入力は自動的にタイムスタンプのリンクになります。半角英数のテキストのベタ打ちは不可能です。
仮に12時43分の意味で12:43と半角英数字で記しても、お昼過ぎを表せません。それは動画の12分43秒へのリンクになります。
ご存知のようにYouTubeの概要欄やコメント欄にはHTMLは無効です。テキストリンク、画像貼り付け、ページ埋め込みは全般的に不可です。
この新機能のビデオチャプターはこのタイムスタンプの表記から自動で作成されますが、動画への反映には幾つかの条件があります。
チャプター機能のトリガー
最初にYouTubeのクリエイター向けの公式Tweetを紹介します。
英語ですね。要点は三つです。
- The first timestamp in your video description starts at 0:00
- Your video has at least 3 timestamps or “chapters”
- Each chapter is 10 seconds or longer
それぞれを翻訳しましょう。
- 最初のタイムスタンプを0:00で動画の説明に記入する
- 3つ以上のチャプターかタイムスタンプを作る
- 各チャプチャーは10秒以上
従来の形式では0:00のタイムスタンプは良く省略されます。タイムスタンプがあって、チャプターがない動画の大半はこの罠に引っ掛かります。
人間の感覚では0:00の記載は蛇足に思えますが、AIの判断では0:00の開始宣言が必要のようです。
チャプターの見出しは三文字以上
実のところ、ビデオチャプターの条件は上の三つだけではありません。たまたま自分の動画をチェックして、もう一つの条件に気付きました。
これは数日前の動画です。0:00のタイムスタンプを入力して、三つ以上のチャプターを設定しました。でも、見出しと分割が再生バーに表示されません。なぜ?
すぐに答えが分かりました。チャプターの見出しは三文字以上です。
YouTube Studioから0:00のチャプターの見出しを書き直します。
ちなみに正しい入力形式は『半角英数字タイムスタンプ|スペース|三文字以上の見出し|』です。これを改行しつつ、昇順に並べます。1行=1チャプターです。
再生バー横の見出しと分割が有効になりました。
タイムスタンプがリッチリザルトに
チャプターの効果は動画再生画面のユーザービリティの向上だけではありません。Google検索でリッチな真価を発揮します。
このようにタイムスタンプ部分が検索結果に大きく表示されます。ユーザーへのアピール度は絶大です。
日本版のGoogle検索結果にはこのタイムスタンプのリッチリザルトはまだ実装されませんが、今からやれば競合と差を付けられます。
人気の動画や最新のアップロードから優先的にタイムスタンプを追加しましょう。
YouTubeビデオチャプターのまとめ
YouTubeの概要欄に『タイムスタンプ+スペース+三文字以上の見出し』を表記すると、再生画面に見出しと分割シーンを表示できます。
トリガーは0:00のチャプターです。逆にこのタイムスタンプを抜けば、動画の再生画面からビデオチャプターを意図的に消去できます。
1行=1チャプターです。改行しながら昇順(0:00~)で記載して、3チャプター以上にします。
チャプターは将来的にはGoogle検索のリッチリザルトになって、YouTubeSEOに有利です。