固着ニップルの外し方 呉556をぶっかけて、中古カーボン強制分解


以前、お買い物号のロードバイクのホイールのニップルが停車時にばん!と砕け散りました。

 

われニップルこんにちは

 

で、ここからどとうの振れ取りまつりが始まりまして、ニップル交換、スポーク交換、増し締め、あげくに振れ取り台の購入へと至ります。

 

BOOST 148リアホイールの振れ取り

 

で、道具の使い方に慣れて、一連のフィーバーのはじめの一歩に戻ります。スポークニップルの割れです。

 

ニップルから竹割

 

予備のニップルをあてがって、応急処置をほどこしました。しかし、このきれいな裂けっぷりからほかのニップルの状態があやぶまれます。

 

近日のホイールの手組の練習を兼ねて、この中古のカーボンチューブラーホイールを完全にばらしましょう。

 


はじめてのホイールばらし

 

現物はこんなです。

 

カーボンホイールをバイスで固定

 

古いカーボンチューブラーです。リムはレイノルズアサルト46、ハブはWhite Industries T11、スポークはDTのブレードタイプ、ニップルは六角形のインターナルタイプです。

 

ごらんのようにニップルが人目に触れません。しかも、タイヤがチューブラーです。これをべりべり剥がさないと、ニップルにアプローチできない。おのずとメンテが遠のきます。

 

そして、ニップル回しは専用のものです。

 

パークツールニップル回し

 

内蔵ニップルはスマートですが、これは整備性の悪さの裏返しです。

 

ニップルが緩まない

 

「分解は組み立てよりかんたんだ」

 

これはホイールばかりではありません。健全な日本男子は一度や二度ゲーム機や家電を何の気なしにばらしましょう。で、ほこりをそうじして、組み立てると、数本のねじを余す。

 

そんなわけでバラしには無根拠な自信があります。組み立てや振れ取りみたいに神経質じゃない。ブレードスポークホルダーもあるしね!

 

だめなニップル外し

 

て、軽い気持ちでぐりぐりしますが、ぜんぜん緩められません。スポークがホルダーに勝って、ニップルと共回りして、最終的によじれます。しかも、半数がこのていたらくです。

 

先日の修理の光景を思い出しましょう。スポークのねじやまに不自然な白いあとがありました。

 

すっぽぬけるスポーク

 

ゆるみ防止剤、ロックタイトかスポークプレップのカスのようです。完全に粉末になって、はらはら崩れます。固着の予感がひとしおです。

 

潤滑油の定番、呉556

 

ふつうにやっても、ぜんぜん緩められません。非常手段を取りましょう。呉556をシェイクして、リムの穴にしゅーしゅーします。

 

固着ニップルには呉556

 

で、オイルの浸透をしばし待って、再度のニップル緩めをこころみます。このとき、はずすところを下にしないと、ニップルをリムのなかに落としてしまいます。ガラガラ抽選会がはじまります。

 

外すニップルを下向きにする

 

はい、OK・・・ではありません。樹脂のスポークホルダーで回せたのは半分だけでした。超固いスポークにはネジザウルスをあてがって、むりやりぐりぐりしました。

 

スポークのねじです。数本はけっこうダメージを受けました。ねじには粉がぱさぱさします。

 

こふきスポークねじ

 

ニップルです。なぞの白い粉が目詰まりして、スポークが貫通しません。

 

ロックタイトかスポークプレップの粉

 

さらに5個が取り外しのときにぱきっ!とひびわれました。ゆるみ防止剤の塗りすぎだあ?

 

ハブ、リム、スポークの重量計測

 

この強引な作業のせいでパーツが不足します。で、おそらくリアホイールのニップルもこんな状態でしょう。新しいニップルセットの調達がけんめいです。

 

手組の機会をべつに設けるとして、前々からの気がかりを晴らしましょう。個別パーツの重量です。

 

タイヤ付き、クイックなしの実測重量はこんなです。

 

フロント810g

 

Continental sprinter 28-22チューブラータイヤのカタログ重量が275gです。リムセメントが約20gです。これらを300gてすると、素のホイールの重量を500gちょいと予想できます。

 

リムです。

 

レイノルアサルトチューブラー 330g

 

330gです。うちの数グラムはリムセメントです。46mmのディープリム的には軽量です。しかし、年式が骨董品レベルでして、リム幅が21mmしかありません。歩道の段差が地獄です。

 

DTのブレードスポークx20です。

 

DTブレードスポーク20本

 

95gです。95/20=4.75g/1本になります。重量からモデルはAERO LITEでしょうか? 1本500円の超高級品ですよ!

 

White IndustriesのT11のハブの重量はカタログからはっきり分かります。92gです。実測は98gですが、差はグリスの重みでしょう。ハブはそんなに体重詐欺がない。

 

White Industries T11 フロントハブ 重量

 

 

ニップルx20です。パーツクリーナーをかけて、水洗いして、白い粉を取りました。

 

ニップルx20重量

 

ニップルの単体の重さはだいたい0.4-0.5gです。一個だけは交換後のスクエアニップルです。

 

アナログばかりの目盛りの読み違えを考慮して、念のためにスポーク+ニップル+ハブで重量をはかりました。これが195gになります。

 

ハブ、スポーク、ニップルの重量

 

で、リムが330gです。

 

330+195=525

 

ですね。リムセメント&グリスを抜けば、500gちょいの軽量ホイールだて声高にできましょう。しかし、リム幅がイマドキではありませんし、へたなハイトのおかげで横風が鬼門です。

 

微風でこけるディープリム

 

もしか、これの繰り返しでニップルが傷んだ?

 

おまけ・MTB用リム計測

 

うちのMTB用ホイールは中華カーボンです。この二号機のリム重量がずっと気がかりでした。タイヤなし、テープなしのフロント重量が615gです。

 

リム高24mm、リム外27mm、リム内22mmです。現代の内径30mオーバー、外径40mmオーバーの超ワイドなMTBホイールトレンド的にはアナクロなサイズです。

 

フロントホイールは615g

 

この機にバラして、リムの単体を計測しましょう。

 

中華カーボンのMTB用フックレスリム 288g

 

おお、288g!です。300gを切りましたで! セラーの商品ページの説明はうそじゃなかった! ソーリー、チャイニーズ!

 

でも、これを山道には使えないよ~。段差が不安です。グラベルかクロカンがせいぜいですね。軽さを活かして、ツーリングにロードタイヤをはかせるのもおもしろいところです。

 

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