ロードバイクやMTBはスポーツ用品、競技用機材です。カゴ、泥除け、スタンドみたいな実用系機能を省いて、軽さや速さや強さやタフさに特化します。
しかしながら、ちまたのスポーツバイクの一切がカリカリの専用品ではありません。オンオフ兼用、ホビー用途、ちょい乗り、チャリ通、運動不足解消のロードやMTBは町にあふれかえります。
スタンド必要論
個人的にカゴ、泥除けには別れを告げられますが、スタンドにはたびたび後ろ髪をひかれます。もちろん、整備用や展示用や近接パワー型のスタンドでなく、実用的なキックスタンドです。
この前からぼくはロードフレームベースのピストバイクを日頃の足に使います。軽い安いノーブランドの中華カーボンです。
変速機を外して、完全にシングルスピード化します。ヒルクライム、ロングライドには行きません。街ぶら、買い物、食べ歩きに使います。
ベースが軽量ロードレーサーです。で、テーマが『6kg以下のサブロクバイク』です。実用系機能は皆無です。スタイルはそこらのロードバイクよりシンプルです。
しかし、このプレーンな状態で買い物やごはんに行くと、駐輪にすごく困ります。スペースが非常に限定的です。壁際か隙間に限られる。
で、かんじんのバイクが本来のテーマからすっかり外れましたし、外置きの雨ざらしで当初の気兼ねがぜんぜんなくなりました。実用系グッズを解禁しましょう。
その先兵がスタンドです。もしかしてオラオラですかーッ!? Yes!Yes!Yes!”Oh my God”
カーボンフレームにポン付け
さて、フレームのステーの近影がこうです。
乗り出しから一か月しか経ちませんが、エンド部分がやけに黒ずみますし、塗装欠けやクリアの剥離が見えますねー。野ざらし駐輪と乗り手のずぼらさのダブルパンチが効きます、ははは。
自転車へのスタンスは十人十色です。ぼくは『クールな消耗品』て解釈しますから、そんなにちやほやしません。乗ってなんぼです。観賞用機材とか酒の肴の意味が分からん。
でも、こんなドライな意見は国内では少数派のようです。よそさまのブログやSNSのバイクはじつにピッカピカです。イラついて足蹴にするとか、わざとざつに扱って限界を探るとかしない。
ましてや、カーボンフレームのステーにサイドスタンドをポン付けするとかしません。イレギュラー、ダメ、ゼッタイ!
カーボンの弱点は圧と熱です。締め付けはNGです。オーバートルクは破損のもとです。トルクをきちんと管理しましょう。それが常識です。
でも、逆に少々のダメージをいとわなければ、てきとうトルクで取り付けられませんけ? 割れろォ! 割れてしまえ! あっはっは!
じゃあ、メキ一歩前のちょいゆる手探りトルク for カーボンで締め付けます。結局、指定トルクはN/Aでしょうし。スタンドは蚊帳の外です。
はい、無問題です。ビバ、イレギュラー! 車体の軽さのせいでスタンドの過剰な固定力は不要です。てか、割りばし一本で支えられそう。
うーん、ダメなふんいきはぜんぜんしません。カーボンの強度がチャリ業界全体で過小評価だあ? ビビりすぎ症候群がまんえんします。
経験上、ほんとにダメなカスタムはコンマ一秒目からほんとにダメです。実例です。
現実問題、この程度のトルクで再起不能する乗り物はぽんこつのガラクタです。ステムのトルクやシートポストクランプのトルクのがぜんぜん高ストレスでしょうよ。
エントリーモデルのカーボンバイク、普段使いのフルカーボンが増えると、なし崩し的な固定スタンドOK手のひら返しは十分に起こりえます。
オールロードみたいなドロハン型のホビー&機能型バイクも充実します。「無駄無駄無駄無駄!」て、不当な差別を受けるカゴ、スタンド、キャリア、ドロヨケの復権がすぐそこに迫ります。
試験的にしばらく運用して、経過を見守りましょう。