今回は中古で買ったGIANT ROAM3の改造・メンテの第2話です。第1話はコンディションチェックと全体のクリーニングでしたが、今回はリアホイールのメンテとカスタムです。
リアホイールの封印を解く
さて、現状のリアホイールはこれです。
![サビスプロケ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2016/07/cd297e612dbd0e4236aeb8fb90a33b03-400x299.jpg)
やすいスチールのカセットです。サビがありますし、音鳴りがします。推定野ざらし期間は2年です。
こんなのを使い続けられません。新スプロケットに交換します。まあ、新は新でも新ジャンク品ですが、ははは。
ハブメンテ
はい、シマノの8Sのギアです。
![こましな8Sジャンクスプロケ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2016/07/7bd768f8994e7a497e0a3cbd624598f5-400x299.jpg)
マイジャンクボックスのなかからピックアップしました。重量は290gです。歯はまだまだです。あとはボスフリーの7Sしかありません。
交換のために現サビスプロケを外します。いつもの3点セットです。
![左上・スプロケットリムーバー 右上・チェーンストッパー 下・メガネレンチ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2016/02/DCIM0570.jpg)
これで古スプロケを外して、新スプロケをセット・・・で済めば、ものすごく楽できますが、気合をえいやと入れまして、ホイールのハブを分解しましょう。
メインチャリのミニベロのハブはシールドベアリングですが、このROAM3のやつは待望のカップアンドコーン! です。
まず、17mmレンチでレフトフランジのトップボルトを外します。このあとで15mmレンチでアンダーボルトを外して、シャフトをフリー側から引っこ抜きます。
と、この作業中にベアリングがちりーんと転がり落ちました。でも、めずらしくすぐに見つかりましたね。ふーう。
グロ注意
さあ、フリーボディの内側です。
![ノーメンテのフリーボディ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2016/07/61a8f3cc556570333b1deb5339c02e9b-400x323.jpg)
ひー、ぐろいです~! お食事中の方は目を細めてください~。
グリスはたっぷりですが、にごりと凝固がワイルドです。パーツクリーナーをしこたまぶっかけて、きれいにします。
![パーツクリーナーでお掃除完了](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2016/07/043fd5fe07d8d48cbd59ec9ed5490c9f-400x299.jpg)
よしよしです。ベアリングです。
![ベアリングの磨耗はさほどです](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2016/07/edf961ae22e4ef828a434405c0522be8-400x290.jpg)
ちょい磨耗ですが、欠けやサビはありません。前のオーナーはあんまし走らなかった? ふしぎと世には多くの未走行車が存在します。
グリスアップ
グリスを塗りましょう。ぼくの愛用はエーゼットの万能グリースです。
![AZ万能グリース](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2016/04/azgriss.jpg)
これをべちょ付けして、ハブ内に戻します。
![グリスアップしてセット](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2016/07/20ca4c135eca8078252c7b7e657665fe-400x299.jpg)
カップアンドコーンにさら系のオイルを使うと、このベアリングのセットにものすごく苦労します。実際、べちょ系グリスが糊代わりですから。防水防塵的にもでろ系、べちょ系がおすすめです。
あとはボルトや玉押しを付け直すだけ・・・ですが、この玉押しの当たり加減が最後の難関です。
レフトフランジのアンダーボルトで調整しますが、締めすぎるとフリー機能をキルしてしまうし、緩めすぎるとガタをスポーンしてしまいます。
コツはとくにありません。地道な手探りでマイベスト塩梅を発見しましょう。画像と文章で伝えるのはむりです。最後はフィーリングですわ。
さあ、こちらがリフレッシュ後のリアホイールです。
![スプロケ交換&ハブメンテ後](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2016/07/f62c1bcd9a3dd177e0fe7123ab0dee6d-400x299.jpg)
新スプロケの黒がなにげに車体カラーとマッチして、ルックスが前よりひきしまりました。ディレイラーのボルトのサビが何気にいやらしく見えます。あとでサビ取りを買いに行きます。
この状態でざっと走りましたが、とくに支障を感じません。ホイール回転は滑らかになりましたし、スプロケは静かになりました。OKです。これにて第2話終了です。
シールドベアリングの鋼球のメンテはより上級者向けになります。てか、メーカー的にはシールドベアリングは原則的にメンテ不要です。メンテは不正解、交換が正解です。