最近のミニベロ、折り畳み小径車のトレンドは『14インチ』です。一昔前のミニベロロード、451ホイールはロードブームのピークとともに下火になって、この新しい潮流が小径車におとずれます。
ブームの火付け役がルノーウルトラライトシリーズです。
タイトルのつけ方がちょっと前のラノベみたいです。販売元のGICの自負がしれます。
ルノーライト=GICの企画バイク
ルノーはフランスの自動車屋です。同国のプジョーはもともと自転車さんでしたし、二昔前まで本格ロードレーサーをばりばり作りましたけど、ルノーはふつうのクルマ屋さんです。
で、国内のルノー印の自転車はライセンス品です。大阪の住之江のGICが販売元です。ここはハマー、シボレー、マセラッティなどのそうそうたるライセンスを抱えます。
で、このGICのヒット商品がルノーウルトラライトです。14インチの超コンパクトバイクがミニベロロードのあとの小径トレンドをひっぱります。
14インチは昔からある
といって、超コンパクト折り畳み、14インチ小径車はルノーとGICの専売特許じゃありません。このタイプは昔からあります。本家の中華のコードネームはBYA412です。
このタイプが地域や販売元で別個のロゴやカラーやネームをもらって、DAHON DOVEやFIATやルノーウルトラライトになります。
ちなみにFIATの14インチの販売元はGICでした。現在のGICのブランドリストにFIATはありません。つまり、これのライセンス切れがルノーウルトラライトの大ヒットのきっかけです、きっと。
たまたまセカンドストリートのスポーツコーナーにそのFIATの14インチ折り畳みがありました。シートチューブの金色のシールに”DAHON2の文字がしかと見えます。
トレンド、ブーム、流行はいきおいとふんいきです。FIATは時代の風に乗れなかったが、ルノーはそれに乗れた。いまや本家DAHONのDOVEをぬいて、14インチの王にくんりんします。
ルノーライトは進化する
実質的にルノーウルトラライトシリーズはGICのフラッグシップ、看板商品です。
GICのオフィシャルサイトのメニューのトップの先頭が”RENAULT”です。で、ほかブランドはじっぱひとからげの一括表示で、ルノーだけは別ページです。あつかいが破格です。
そして、このシリーズだけが13のモデルを抱えます。次点がハマーの11モデルです。ローバーは2モデルしかない。
かりにルノーウルトラライトをシトロエンウルトライトにすると、かくじつに売り上げをへらせましょう。ルノーウルトラライトはもうりっぱなブランドです。
で、販売側の熱意はヒット作、注目作に向かいます。ルノーウルトラライトは毎年のようにモデルチェンジをくりかえします。
この数年の変容です。
- ルノーウルトラライト
- ルノーマグネシウム
- ルノープラチナライト
- ルノーカーボン
- ルノーチタン
本来のユーザー、素材マニア、軽量化狂、いずれがルノーの射程内にはいります。電動ルノーライトがくるのは時間の問題です。「10kg以下にできんか~」て会議が目に浮かびます、ははは
ついにプロのロード越え!
2018モデルのプラチナライト6が6.8kgをたたき出しまして、マグネシウム6のせつじょくをはらしました。マグネシウム6は設計見直しで7kg台に増量しちゃいましたから。モデル名の6が泣きます。
また、この6.8kgて数値は自転車界では特別な意味を持ちます。世界の自転車競技を統括するのは国際自転車競技連合、UCIです。ここがロードバイクの公式レースの車体重量を6.8kgに規定します。
「ルノープラチナライト6はプロのロードバイクにならんだ!」
はい、キャッチーです。そして、チャリ好きは車体重量にはびんかんです。この数値をつきつけられると、まじですかて注目せざるをえません。
で、やっぱし、GICの自信と自負は商品タイトルにあらわれます。
ぞくに公式が病気です、ははは。きもちはわかります。「うちのルノーちゃんを見たって下さい、すごいでしょう、ほんまにええ子ですよ」てなもんです。でも、さすがに冗長だあ!
このプラチナライトの軽量化は最強クラスです。パーツ各位はすでに最軽量です。これをさらにかるくするのは相当な軽量化マニアです。カーボンサドルとか細タイヤとかですね。
ルノーの進化はここまででしょうか? 否! イケイケのGICに不可能はありません。
はい、奇跡が起きました。ミラクルです。6.7kgです。真空蒸着メッキです。住之江の輸入屋がついに銀河連邦警察のテクノロジーと提携しました。
そして、キービジュアルからつたわるクランクとチェーンリングとVブレーキのヤバさです。LITEPROだあ? これはOEM系の軽量パーツ屋です。GICには軽量カスタム狂がいます、きっと。
海外通販込みの超軽量カスタマイズを14インチにほどこそうとすれば、こういう結論をだせましょう。ぼくもこうします。手間が省けた。スバラシイ!
そして、タイトルがてきせつな文字数に改定されました。これこそはルノーの奇跡、ミラクルライトです。
『蒸着』でファンのこころをがっちりつかめるとの判断でしょう。塗装もカラリングもどことなくメタルヒーローぽいです。はっきり申しましょう。シャイダーや! シャイダー!
見た目と重量以外のポイントは折り畳み寸法です。GICのルノーのカタログの三辺寸法です。
- ミラクル:670 ×560×340mm=127568立方センチメートル
- プラチナ:650 ×560×380mm=138320立方センチメートル
ミラクルのがスマートです。あつみがへります。電車内の通路に置くことを見越した改変でしょう。
うーん、重量はあれですけど、このカラーと用途が個人的にツボです。ほんとにタイミングで買ってしまいかねません。前にルノープラチナムとDAHON DOVE PLUSでまよいましたし。
完全に一致。