2024年12月、格安LCCのピーチの受託荷物のルールが変わって、自転車及びスポーツ用品の特別料金の追加手数料が撤廃され、お値打ちな飛行機輪行が可能になりました。
B4Cの2025年第一回目の自転車旅行もこの格安飛行機輪行となり、沖縄への二泊三日が新年早々に決定しました。

那覇周辺から郊外をゆるゆるぶらつきましたので、そのレポートを以下に紹介します。
ピーチで沖縄飛行機輪行
沖縄までの手順は以下の通りです
- おうちから南海難波駅まで自転車10km 50分
- 難波駅から関西空港駅まで電車 45分 970円
- 関空第第二ターミナルまでシャトルバス 10分
- 那覇空港まで飛行機 2時間 7000円くらい
ぼくが直前に私用兼観光で行った鹿児島への飛行機輪行と同じパターンです。現状、これが北大阪のおうちから関空第二ターミナルまでの合理的なルートです。
チャリでうちから20分の伊丹空港が後ろ髪を引きますが、圧倒的な価格差がそれを忘れさせます。ANAやJALの運賃は軒並み片道2万円オーバーだ。
最寄りから電車輪行せずにわざわざ難波まで自走するのは地下鉄の混雑と乗り換えの手間を省くためです。
江坂や新大阪が最寄りですが、朝夕の大阪メトロのガチャ混みの御堂筋線にでかい荷物を運びこむのは億劫です。お得な関空きっぷもなくなったしなあ。
那覇空港からチャリで国際通りへ
鹿児島空港は鹿児島市の中心部まで40kmという辺鄙な場所にありますが、那覇空港は那覇市の中心部から5kmくらいの好位置にあります。
ぼくはバス停の前のスペースで自転車を組み立てました。自転車エリアのようなものはとくになし。

タクシーやバスの流れを見ながら、大きい道路を走れば、普通に空港の外へ出られます。1月下旬の大寒で気候がすでに春、快適20度です。ザ・サイクリング日和!
沖縄らしく港湾の米軍エリアの際を走りながら北へ向かうと、県庁やゆいれーるを望みつつ、繁華街の国際通りへ着きます。
この界隈にはアーケードの商店街やメガドンキがあります。ぶらぶらして余裕で一日潰せる。ただし、アーケード内の自転車走行は禁止です。押し歩きしましょう。

沖縄の宿はお安め
ぼくの一日目の宿はこの商店街の裏道の雑居ビルの3階にありました。香港とか台湾にあるような安宿です。左手の電信柱の陰に見える緑の看板がそうです。民宿柏青荘てところ。

オフシーズンの平日のシングルが2750円でした。トイレ、風呂は共同です。キャビンやドミトリーじゃない宿では最安でしょう。

カプセルホテルやドミトリーはもっと安価ですが、夜に動画編集や書き物をゆっくりできないので、ぼくは候補から外します。
その他、風俗街の方のビジホらしきところも3000円くらいで出てきました。そちらは夜遊び好きにおすすめだあ? 沖縄には泡風呂的なやつが・・・ごほんごほん!
とにかく、那覇周辺では宿探しには困りません。国際通り周辺で泊まるのがベターです。アパホテルとドンキの近くに外れなしと言いますし。え、言わない?
食べ物はピンキリ
沖縄の観光客向けのベタなグルメは三つです。
- ソーキそば
- ぽーたま
- ステーキ
ソーキそばないし沖縄そばの店は本州のラーメン屋くらいの頻度で街角に頻出します。ぼくは国際通りから首里城への途上のゆうなみという有名店に寄りました。

ジャスト1000円です。
自家製麺で麺が美味です。出汁は独特ですが、意外とすっきりです。トッピングの肉は普通です。というか、ぶよぶよ系のコラーゲン、ソーキ類(スペアリブ)が個人的に得意でなかった。
ポーたまはより手軽なおやつです。ポークスパムと卵入りのおにぎり及びライスサンドですね。商店街のいちばんの有名店のやつが390円からです。

スパムの塩気がけっこう強めです。卵と飯ありきの味付け。夏場に汗かいた後で食うこれは最高でしょう。
最後はステーキです。二日目の宿で長期滞在の還暦ウィンドサーファーの東京の方が「沖縄の外食でいちばんうまいのはアメリカンステーキだ!」とおっしゃいました。
ぼくはアメリカンステーキには沖縄を感じないので、ステーキハウスには惹かれません。外食の肉の焼き加減がなかなかしっくりこないし。アメリカン=レアでしょうか?
正味、その他の外食はピンキリです。沖縄は泡盛、酒盛り文化ですから、飲まない人にはグルメ行脚はややアウェーな道のりです。
これはウムクジてんぷらというローカルグルメです。

ウムクジ=芋くずの天ぷらで、揚げ芋団子みたいなもちもちのお菓子です。見た目はアレですが、味はまいうーでした。でも、別日に御馳走になったごりごりの郷土料理の骨汁は・・・
牛乳、パンがめちゃ高い
旅先の地元スーパー巡りはぼくの趣味の一つです。
- サンエー
- かねひで
- マックスバリュ
この三つが沖縄の三大スーパーです。マックスバリュはおなじみですが、上の二つは本州にはなさそう。
で、ツールド沖縄超(スーパー)と称してスーパーマーケット巡りレースを一人で開催しましたが、謎グルメの他に牛乳と食パンの高さにめちゃ驚きました。


この二つは本土の1.5倍くらいの価格です。動画編集しながら牛乳と食パンをがっつくのがぼくの深夜のルーティーンです。これが意外な形で阻止されました。
この他、なす、ジャガイモ、ニンジンなども割高です。肉類、米、お菓子、酒はそうでもない。
調査の結果、沖縄では冷凍できない冷蔵食品全般が輸送費のために割高になるようです。にしても、おいしい牛乳が396円になるとは夢にも思わなかった・・・
沖縄のスーパーのおすすめグルメはおにぎりとチキンカツです。とくにチキンカツはでかい、安い、うまいで満点です。
那覇周辺の沖縄サイクリングルート
一日目に那覇周辺の街ぶらをして、国際通りや首里城を巡り、ローカルグルメを食べ、牛乳と食パンを買い損ねました。
二日目の目標は200円台の特売牛乳探しと中部の観光スポットの浜比嘉島へのプチ遠出です。国際通りから40kmはぎりぎり常識的な距離です。
普天間回避が正解
下の図は帰りの普天間回避ルートです。

一応、ぼくも沖縄一周とかを考えましたが、島の北部の宿の手配と海岸線のぐねぐねさに即座に断念しました。
といっても、沖縄一周は300km程度です。かなり無茶をすれば、折り畳み自転車で二日で回れます。まあ、何も観光できませんが。
上の図のように海沿いがもっとも平坦なルートです。逆に内陸の普天間のあたりはけっこうな高台です。プラス300mの上りが加わります。
パンとヤギ
普天間の米軍基地には入れませんし、途上に特段の名所を見られません。見どころは普天満宮ぐらいです。寄り道の甲斐はない。
しかし、この付近の北中城村(きたなかぐすくそん)のおしゃれなカフェパン屋がめざといパン屋ハンターの目に留まりました。
カフェランチが超人気の有名店、プラウマンズランチベーカリーです。

本格パン屋のパンの値段は大阪や東京とどっこいです。むしろ、メーカーものの食パンの高さのおかげで安く見える。
このパンをがっつきながら、さとうきび畑の側をざわわと歩くと、中学校の校庭でヤギと出会いました。

何てサムネイルに優しい光景だ! いや、何でそこにヤギが?!
野良ではありません。首輪付きです。学校でウサギを飼う的なノリでヤギを飼うのが沖縄スタイル? 未年で山羊座のぼくがびっくりしました、メー。
海中道路から浜比嘉島へ
普天間、北中城の高台から島の東側へぴゅーと下りると、うるま市へ出ます。ここから沖合の宮城島と浜比嘉島へは陸路があります。
海中道路はいかにもフォトジェニックなスポットです。

ここの海辺は一大海遊びスポットです。長期滞在の関東ナンバーの波乗り、風乗り勢がたくさんいました。
あと、この道路の手前に24時間営業のマックスバリュがあります。牛乳が特売278円でした! これが沖縄の牛乳最安値圏です。本土のおいしい牛乳の値段やないか。
浜比嘉島は琉球の国生みの島です。本州の淡路島的なポジションですね。実際、風景がちょっと似ます。
これはSNSで人気のアマミチューの墓です。地元の宿のマスターの説では「あそこはただの墓」です。霊験はとくにない。

地元の大将が本当におすすめするのは島の最南端のシルミチューです。バスが来ないので、より神秘感が増します。
たしかに手前の参道や祠は幻想的でした。木の立派さが何か違う。

シルミチューは国生みですから、安産や子宝のご利益があります。
個人的なおすすめは参道の小道の先のビーチです。

海が東向きですから、サンセットはありませんが、干潮時にはあっちの岩山まで行けるそうな。ちなみにこの日は異様な陽気で25度近くありました。ほぼ夏日。
この浜比嘉島と宮城島はおすすめ自転車コースです。実際、レンタサイクルっぽい若い女子二人がゆったり走るのを見かけました。
あと、島には自転車レーンはありますが、舗装路は全周しません。一周は不可です。どちらのルートも行って来いになります。
うるま側からシルミチュー+宮城島&うるま戻りで20kmくらいです。おいしいところだけを巡るなら、周辺でチャリを借りましょう。
沖縄観光とサイクリングまとめ
- 沖縄の宿は安め
- 国際通りのアーケード内は自転車走行ダメ
- 牛乳と食パンが高い
- 普天間経由は難、与那原迂回が楽
- 浜比嘉島おすすめ
- 那覇空港のラウンジはめっちゃ混む
あとはお天気ですね。沖縄は基本的に雨がちです。現に二泊三日の最終日は夕方から雨でした。沖縄で自転車に乗るなら、天気予報と雨雲レーダーを鬼チェックで。