【2026年版】サイクリングの花粉症の傾向と対策 東日本の杉花粉が地獄の予想

東日本在住の花粉症持ちのサイクリストには2026年の春は「地獄」です。

日本気象協会の第3報にこのような記載があります。

昨夏(2025年)の猛暑の影響で雄花が育ちすぎており、東日本・北日本の飛散量は「例年より多い~非常に多い」と見られる。

2026年春ヒルクラの予想図
2026年春ヒルクラの予想図

一方、西日本は杉花粉の裏年に当たり、「例年並みか少ない」という結果です。今春の花粉予想は鮮明な「西低東高」のシーズンとなります。

すでに関東や東海では微量飛散が始まりました。本格的な飛散は2月中旬、ピークは3月上旬に訪れます。花粉症持ちライダーに残された時間はわずかです。

花粉症対策は「安全管理」

「花粉症がなんぼのもんじゃい。我慢して走れ」という昭和スポコンど根性無敵おじさん的な考えは無謀です。

サイクリング中のくしゃみ、鼻水、目のかゆみ不快感の問題ではなく、「安全管理」の問題です。

人間はくしゃみの間隔は約0.5秒です。このとき、瞼が閉じて、視界が消えます。

時速30kmx0.5秒は約4メートルです。つまり、くしゃみ一発で自転車は約4メートルを無制御のまま進みます。

これが春先の単独事故の影の要因です。近年、啓蒙が進みますが、まだ無敵おじさんの横行が絶えません。

また、この春先から自転車規制、取り締まりがさらに強化されます。2026年1月はこれまでの定説や心がけを改めるにはいい機会です。

マスクとメガネの「現実」

自転車の速度域ではコンビニの不織布マスクは無力です。時速30kmの走行風はマスクの隙間から花粉を容赦なく侵入させます。これがリークインです。

ナル―マスクなどの高機能製品は高機能フィルターで花粉をブロックしつつ、スポーツ専用の密着構造でリークインを防ぎます。

反面、この構造は通気性を下げ、息苦しさを増します。ヒルクライム等で息苦しさを覚えるなら、フィルターのない裏面を使うか、口元のジッパーを開けましょう。

Amazonの1,000円花粉メガネは「地雷」か?

Amazonの格安の999円前後の花粉メガネはサイクリングに適するか? 答えは否です。

安価なレンズは「ディストーション」の問題を抱えます。レンズの端の変形や歪みのことです。この不良のせいで視覚が重要な走行中に距離感を誤りかねません。

さらにロードバイクの前傾姿勢はメガネフレームのフードとバッティングします。花粉から目を守る庇のようなこのパーツが視界をも奪ってしまう。

さらに格安メガネは即効で曇ります。安物レンズは信号待ちの数秒で真っ白になる。

JINS PROTECT等の眼鏡店モデル、スポーツサングラス+専用ガスケット?強力な曇り止め液が理想的です。

花粉症薬は2026年最新基準に合うか?

競技者やイベント参加者は2026年1月1日発効のWADA(世界アンチ・ドーピング機構)禁止表国際基準を死守しなければなりません。

  • OK(使用可能): フェキソフェナジン(アレグラ)、ロラタジン(クラリチン)、点鼻薬全般。
  • NG(禁止物質): 「エフェドリン」「プソイドエフェドリン」を含む市販の鼻炎薬や総合感冒薬。
  • 罠: 漢方薬の「小青竜湯」などは、原材料に麻黄(エフェドリン)を含む。

また、一般ライダーにも薬の副作用の『集中力の低下』はダウンヒルでの事故に直結します。

基本的にスポーツの前に内服薬は非推奨です。しかも、自転車はスポーツ+運転です。花粉症の薬を飲んで、レースやライドをする人は堤下を笑えない。

ステロイド系点鼻薬を併用する「局所療法」がおすすめです。

古典的花粉症対策

ハイテクやトレンドを無視して、アナログな自転車乗りの花粉症対策を紹介します。

鼻の穴の入り口と目の周囲に白色ワセリンを塗る。これが物理トラップとなり、侵入した花粉を吸着します。どろどろ? 気合で我慢しましょう。かゆかゆよりマシです。

フレームの「洗車」までがライド。カーボンフレームには静電気で花粉がびっしり付着します。帰宅後、室内に持ち込む前に濡れ雑巾でフレームを拭き上げましょう。

インドアサイクリング。東日本の大量飛散期(2月〜3月)には無理に実走しない。Zwiftやローラーのようなインドアサイクリストに徹する。

とはいえ、春先の山中はロードにもMTBにもサイコーですが。

森のクロモリ
森のクロモリ

日本のライダーはこの時期を逃すと、梅雨、酷暑、残暑のコンボで10月後半まで脅かされます。春秋にインドアで済ますのはもうサイクリストでなく、ただの機材を用いる運動家でないか?

ちなみに、ぼくは花粉症にはとんと無縁です。春先に里山のトレイルの杉植林の密集地帯に入っても、それらしきものを全く感じません。

2026年春の花粉症対策まとめ

Q1. なんで「東日本」だけがそんなに危険ですか?

A. 2025年夏の記録的な猛暑が原因です。スギの雄花の勢いは前年夏の気温と日照時間に影響されます。2025年の東日本・北日本ではこの条件が重なりました。

Q2. 安い花粉メガネ(1,000円前後)はどうですか?

A. 徒歩やのろのろポタリングには有効ですが、ロードバイク等の高速走行では非推奨です。安レンズの歪みが距離感を狂わせ、落車リスクを高めます。

Q3. レースやイベントに参加を予定します。市販の鼻炎薬を飲んでも大丈夫ですか?

A. 競技志向の方は「成分」を厳密にチェックしましょう。市販薬に含まれる「プソイドエフェドリン」や、漢方薬に含まれる「麻黄(エフェドリン)」は、2026年WADA基準に引っ掛かります。

2026年の春は東日本のサイクリストには試練のシーズンです。

  1. 装備: NAROO MASK F5s + まともなアイウェアを購入
  2. 基準: 2026年最新基準を確認し、処方薬を確保
  3. 判断: 「私のターンは5月からです」といさぎよくインドアに徹する。