海外通販の自転車ストアの聖地は英国です。Wiggle、CRC、PBK、Merlin、Evans、Cycle Storeなどの有名大手マイナーどころが勢ぞろいします。
CRCの他はロードよりですが、CRCの豊富なMTB取り扱いがそれを補います。たいていのジャンルのパーツと完成車を見繕えます。
つぎがドイツです。Bike24、Bikediscountが有名です。ぼくはBike24でスラムのドライブを買いました。
ドイツストアのネックは配送サービスです。ドイツの大手配送業者のDHLの評判は世界的に不評です。
とくに手数料の取りこぼしを嫌って、小額のアイテムからなにから通関手続きを欠かしません。イギリス系のパーセルやアメリカ系のUSPSはわりにゆるめですが、DHLはがっちがちです。いやなドイツ的几帳面さです。
で、おのずとイギリスストアに遅れを取ります。おもしろいアイテムはいろいろありますがね。ドイツ国内向けの少数生産のマニアックなブランドなんかは個人的にツボです。Canyonもドイツです。
ほかにはスペインのウェア、アクセサリストアのBikeinnやスイスのしにせ通販屋ベラチスポーツがあります。
欧州ストアに見劣りするアメリカストア
かように欧州は活況です。一方、海の向こうのスーパーネットショッピング大国、わがアメリカ合衆国の状況はいまひとつです。
まず、MTB系のストアが大半です。もちろん、これはオフロード大国のスタンダードでしょう。しかし、スポーツバイク市場は縮小傾向のようです。
実際、有力自転車通販ショップの一つPricepointが2016年にしれっと閉鎖しました。
で、現状のアメリカ自転車通販ストアの一番手はJenson USAです。ジェンソンユーエスエーです。ジェイソンじゃありません、ジェンソンです、お間違いなく。
まあ、jason usaで検索しても、Jenson USAを拝めますが、ははは。逆に日本語で『ジェンソン』て入れると、ジェンソン・バトンに行ってしまいます。
Jenson USAの品揃えジャンルはオールマイティです。ロードとMTBがごっそりあります。価格はお安め、サイトの使い勝手は良好です。アメリカのCRCみたいなふんいきです。
が、いかんせん、そこはアメリカンです。基本的に自国とおとなりのカナダでビジネスを完結できます。当然のごとく日本語サイトのようなものはありません。オー、シット! です。
加えて、送料の算出方法がなにやら独特です。リムテープみたいな小物は11.39ドル~です。1200円です。これは分かります。
ここにウェア一枚を加えると、送料は18ドルになります。さらにクランクを加えると、33ドルになります。
もしか、一個ずつに送料が加算される仕組みだあ? 同梱の扱いがなぞです。
そして、でかぶつのホイールやフレームを入れると、個別加算に加えて、オーバーサイズ追加料金70ドルを上乗せされます。一例を、
リムテープ
ウェア
クランク
ホイール
の合計コストはなんと125ドル=15000円です、ワオ! 1万円内で抑えて~。
ところがそっこい、完成車の送料は固定で113ドル=13000円です。これはまあそこそこの価格です。Wiggleやサイクリングエクスプレスより割高ですが、CRCよりチープです。
定番のKONA、JAMIS、GTはもちろんですし、NINER、Banshee、Yetiみたいなオフロード系の通好みのバイクがあります。
ことさらにNINERは魅力的です~。去年のサイエクで乗りました。これはカチカチでしたが。
けども、一筋縄で行かないJenson USAです。まあまあ許容範囲の完成車の送料の同梱小物にも加算の送料がどしどし掛かります、おい! 隙間に入るやろ!
さらにいくつかのブランドは日本への出荷に対応しません! おい! おま国かい! モータルコンバットか! とりあえず、INTENSEはむりだ!
と、全体の仕様に強い癖があります。
あと、セール品は90%オフとかになります。CRCのコンポ安売りに匹敵します。掘り出し物はある。でも、送料が難です。うーん、手ごわいショップだ。