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日本人はロードバイクに向かない? 身体能力や歴史からの自転車適正

競技系自転車の本場は欧州と北米です。スポーツバイクブランドはこの二大エリアに集中し、人材やチームもこれに伴います。

堺ノ国のShimanoの存在は例外中の例外です。

白人紳士のたしなみ

自転車競技の源流は欧州の有志たちのサイクリングクラブです。「自転車は紳士(白人)のスポーツ」とよく言われます。

実際にスポーツ万能の黒色人種がチャリ界では目立ちません。これはゴルフやウィンタースポーツに通じます。

で、日本人は黄色人種のモンゴロイドです。地理的に、人種的にチャリ界ではマイノリティです。

そして、絶海の島国の特性から多人種とのハイブリッドはごくごく限定的です。

おとなりの韓国系や中華系とのハイブリッドはふつうですが、これは民族的ハイブリッドであって、人種的ハイブリッドではありません。

とはいえ、日本生まれ日本育ちの中韓系の二世三世はメンタル的にタフで情熱的でアグレッシブです。スポーツ向きです。

多人種ハイブリッドジャパニーズは様々なスポーツで頭角を現して、日本代表や有名選手になります。ざっと列挙しましょう。

  • 室伏アレクサンダー浩治(ルーマニア)
  • ダルビッシュ有(イラン)
  • サニブラウン・ハキーム(ガーナ)
  • 大坂なおみ(ハイチ)

各国自転車事情

自転車競技は機材スポーツです。バイクはジャンルごとに特化し、専門化し、先鋭化します。ロードと競輪、XCとCX、DHとFR、BMXとトライアル、似て非なるものです。

現在の国内のメインストリームはドロハン型高速軽量自転車、ザ・ロードレーサーです。競技の最高峰はツールドフランスやジロデイタリアです。ヨーロッパのスポーツ。

歴代の覇者も欧州列強に集中します。フランス、イギリスは自転車の母国ですし、イタリアはロード大国、オランダは自転車天国で、ベルギーの国技は自転車だ。

わが偉大なるアメリカ合衆国は3番目の自転車の母国で、世界一のスポーツ大国です。MTB、BMX、トライアスロン、ピストの本場です。

一方、日本にはKEIRINがあります。これは公営競技です。競輪選手は国家資格所持者です。学校に通って、試験を受けます。

ロードバイクに向く人、向かない人

上述のようにロードバイクはヨーロッパの十八番です。必然的に車体の設計は欧米人の身体的特徴に準じます。

世界的に小柄な日本人がドイツのCANYONのサイズ表を見ると、その設定に目を疑います。Mサイズの推奨身長が178-184cmです。ドイツ人でっかすぎ!

日本人平均の166-172cmはCANYONのサイズ表ではXSサイズになります。日本人感覚ではXSは158-164cmてところでしょう。日本人ちっさすぎ!

かりに日本人的に大柄な180cmのサッカー選手がドイツのクラブに移籍すると、平均的な体格のプレイヤーとなります。

実際、北ドイツやオランダは巨人国です。そのへんのおっちゃんやおばちゃんが180cmとかです。

10cmの身長差は絶大です。指の長さ、手の大きさ、足の長さはこれに比例します。例外的に靴文化のためか足の甲と幅は低く狭くなります。

短足

日本人、東南アジア人、モンゴロイドの身体的特徴は鼻ぺちゃ、頭でか、胴長、そして、短足です。

ぼくも典型的な胴長短足です。身長170cm、股下73cmの6.5頭身だ! ぐは!

このかなしい数値は165cmの女子の股下平均とどっこいです。まともな成年の基準値には届きません。

スポーツバイクのクランクの長さの基本は170mmです。これは短足さんには長すぎます。クランク長の算出方法では165cmさえが合いません。

クランク装着完了
クランク装着完了

165mmのオプションはそこそこあります。それ以下がぐっと少なくなります。しゅっとした欧米人にそんな極端な短足はいませんから。

結果、機材のジャストサイズの調整がむずかしくなります。165mmにあまんじるか、170mmをむりくり使うか、厚底ブーツを吐くか、つま先を酷使するか。

股下80cm以下の人はロードバイクには向きません。厳密には身体的なアドバンテージがありません。

小さい手

上記のように身長差は身体の各部の末端のパーツのサイズに影響します。足の大きさと手の大きさは背の高さに比例します。

170cm=26cm、180cm=28cm、190cm=30cmというように。

で、例のごとくドロップハンドルやレバーのサイズは欧米人の男性の手のサイズに基づきます。アジアンフィット、女子フレンドリーではありません。

キャップつけて完成
キャップつけて完成

主要な変速メーカー3社のレバーの寸法や形状はばらばらです。ふつうのシマノ、大きめSRAM、スマートなカンパニョーロというのが一般的な評価です。

上記はそのカンパニョーロのエルゴパワーレバーです。ぼくにはこれがフィットします。ふつうのシマノ、アメリカンなSRAMは手に余ります。

手の小ささ、指の短さは短足よりシビアな問題です。ブレーキレバーへのアプローチが難しくなりますから。

このレバーと手のミスマッチは小柄な女子が下り坂に恐怖を覚える理由のひとつです。

小さい手、短い指の持ち主はロードバイクには向きません。

でかい頭

サイクリングウェアは機材の一部です。プロ選手は空気抵抗と重量を減らすためにうすっぺらのピチピチのタイツやショーツを着ます。

伸縮素材のウェアはそこそこ変形して、身体にフィットしますが、サイクリングヘルメットはびよんびよん伸び縮みしません。

KASK GIROメット
KASK GIROメット

で、案の定、このメット類、帽子類も欧米人の頭をベースにします。縦長卵型てよく評されます。一方のアジア人の頭の特徴はぞくに『絶壁』です。後頭部がぺったんだ。

こういう横長円形の絶壁向けのメットは特別に『アジアンフィット』と銘打たれます。この延長でぺちゃ鼻、低でこ用のサングラスやゴーグルもあります。

ウェアアクセサリのフィット感はスポーツの楽しさにもろに影響します。ちょっとの当たりの悪さ、ずれがストレスになります。

合わないウェアを我慢して使うのは健全ではありません。究極、ウェアのフィット感=スポーツ体験の満足度や印象ですし。

で、東洋人の頭の形はサイクルメットのスタンダードから逸脱しますが、でかい頭はこれに拍車をかけます。

60cmオーバーのジャストフィットなメット探しは至難です。

でかい頭の人はロードバイクには向きません。というか、ふつうのキャップ探しさえが一苦労です。

幅広甲高の足

欧米人の足は縦細です。サイズがLargeで、幅がNarrowだ。これは靴文化のたまものでしょう。

一方の日本人はべた足です。家では靴を脱ぐし、スリッパさえ履きません。

この習慣のおかげか我が足は典型的な幅広甲高です。スニーカーやランニングシューズのジャストサイズは26.5cmの4Eです。

シューズの欧米基準はDやEです。ワンサイズのスニーカーなどはだいたいこれです。プーマとかナイキを思い浮かべましょう。

アジアンフィットは2Eか3Eです。国内二大スポーツ靴屋のアシックス、ミズノがこれです。海外ブランドではヒュンメル、ディアドラなどがそうです。

で、ぼくの4Eはおおむねスーパーワイドタイプやメガワイドタイプになります。ラインナップがスタンダードモデルとは別の展開枠になります。

「靴の幅がそんなに大げさなことですか?」

そんな人にこのステキな写真を届けます。

左・E 右・4E
左・E 右・4E

致命的大事変です。親指のスペースがない!

もちろん、Eや2Eのシューズはぎゅうぎゅうです。

Eのジャストサイズは28cmや29cmになります。この場合、横幅、甲回りはアッパーに合いますが、つま先、かかと、アーチはぶかぶかのがばがばです。

スニーカー、ウォーキングシューズ、ランニングシューズ、運動靴、アウトドア靴には4Eの展開があります。でも、専門のスポーツ用シューズにはめったにありません。

大方が2Eどまりです。3Eが限度だ。4Eは夢のまた夢です。頼みの綱のアシックスやミズノはサイクルアパレルには参入しません。

長丁場のサイクリングでぎゅうぎゅうのシューズは拷問道具でしかありません。ビンディングのメリットは圧迫感と疲労感の前で完全に消し飛びます。

結局、ぼくはランニングシューズやサンダルでサイクリングします。幅広甲高の人はロードバイクには向きません。シューズがありません!

まとめ

そんなわけで、このすべての身体的特徴をコンプするぼくはロードバイクには向きません。

ついでにロード界隈のヨーロピアンなスカしたアカデミックさが性に合いません。むしろ、何か背中がくすぐったくなります。

なので、フランクなチャリを愛用し、町へぷらぷら、山へふらふら遊びに行きます。

六甲山頂より北側の風景
六甲山頂より北側の風景

うん、こっちの方がしっくり来ますね。