つい知ったかぶりをしてしまうのは凡人の癖ではありませんか? ぼくもついついこのあやまちをやってしまいます。
それっぽく自転車ブログをやりますと、一般人やライトユーザーよりチャリ界の事情に詳しくなれます。
が、このB4Cは数年の自転車歴を経ても、いまだに『にわか』とそしられます。趣味の世界の10年未満は小僧のようです。
ブログ上の個人的な最大の失敗は『カンパ値下げ』を『カンパ値上げ』としたことでした。あれはほろ苦いおもいでです。
実は多数派? なんちゃって自転車乗り
そんなふうにぼくは部分的には一般人やライトユーザーやジャンル固定の自転車マニアよりたくさんの知識を持ちます。
でも、チャリへのアプローチが趣味、ホビーです。ぼくのなかでは自転車はスポーツではない。レース、イベント、スキルアップへの関心は無です。
こんななんちゃって自転車乗りはわりと少なくありません。以下でなんちゃって自転車乗り度を測るためのチェック項目を設けましょう。
ロードレースの見方が分からない
国内の自転車メディアはロードレースやドロハン系バイクのネタしか取り扱いません。こまごましたロードレースやイベントやスキルアップがさも常識のように語られます。
が、大半の女子や若者はレースには無関心でしょう。いや、ぼくが見ても、さっぱり理解できません。とくにツール系のレースの仕組みがなぞです。
そもそもぼくは駅伝やF1を見ても、ぜんぜんぴんと来ない。短距離走や中距離走がぎりOKです。リレーはびみょうだ。
しかし、国内自転車乗りは輪界的同調圧力で「ロードレースおもんない」とは公然と言えませんから、身内では知ったかぶりをしてしまいます。
「最近のツールはおもしろくなくなった」
「クラシックレースが激熱!」
で通ぶれます。
ツールよりマイナーなジロは分かりません。ブエルタはさらに分からん。
弱虫ペダル未読
近年の日本の自転車界の最大の功労者は弱虫ペダルです。週刊少年チャンピオンの看板作品です。
そんなエポックメイキングな自転車漫画がぼくの図書ヒストリーの中では未読です。主人公の小野田とライバルの御堂筋は分かります。あとはうやむやな霧の中です。
ワカメみたいな髪型の人がいちばん人気でしょうか?
とりあえず、
「一年目インターハイは熱い!」
「二年目インターハイはマンネリ」
「ひめひめ」
この三本の矢ではなしを合わせます。ちなみにぼくのなかの自転車漫画の代表はブラックエンジェルズです。
サイコンもアプリも使わない
趣味に自己管理は不要です。パフォーマンスの向上は不要です。ストイックさは不要です。チャレンジ精神は不要です。その日、その時のぼんやりした気分がすべてです。
そもそも大半の自転車乗りはスポーツしません、数値を追い求めない。プロでもアマでもないから。
大半のユーザーには自転車=スポーツ用品でない。『ちょっとおしゃれなオトナのフィットネスグッズ』てところでしょう。
パン好きには『遠方の人気パン屋の名物パンをおいしく食べれるシステム』です。車や電車やオートバイではカロリーが消費されないし、小腹がすかない。
とくに女子チャリダーの多くはこっちのタイプです。ぼくはおっさんですが、こちら側に属します。
サイクル雑誌を読まない
ぼくはふだんから本を読みません。記憶の限り、ジャンプの購入回数は人生で二回です。そんなわけで弱虫ぺダルは未読です。
で、そんな人は雑誌を手に取りません。専門系雑誌は読み物付きのカタログのようなものでしかありません。
しかも、自転車系雑誌の広告も読み物も例のごとくロード系の記事や広告ばかりです。ペダリングとかポジショニングのネタ、何回目の焼き増しだよ・・・
体幹トレーニング!
体幹トレーニング!
体幹トレーニング!
しかも、紙媒体の宿命で速報性はネットに勝てない。発売日にはほとんどの情報は丸裸だ。中身は焼き直しと杓子定規なものばかりです。
自転車ウェア、着たくない
自転車乗りのスタイルは特徴的です。MTBのフルフェイス、ゴーグル、GoProのオフロード三種の神器がきわだちます。街中では着れません。この正装でハイカーに会うと、びくっ!て驚かれます。
ロード乗りのフォーマルウェアはもうすこしゆるやかです。が、周囲に人目があります。ぴちぴちタイツやむちむちウェアは一般的感覚にはきびしいものです。
高機能ウェアはパフォーマンスを助けます。でも、なんちゃって自転車乗りはパフォーマンスを求めません。
しかも、自転車専用ウェアやシューズはほかのスポーツウェアよりファッショナブルでないのに、非常に割高です。
個人的には学校の遠足や課外授業でよくある『動きやすい恰好』がいちばんです。サイクリングは自転車の遠足のようなものですから。