Y’sRoadは全国展開するスポーツ自転車専門店です。2017年7月現在、店舗数は全国35店です。この店舗数は異例です。
基本的に自転車小売店=個人家族営業です。ローカルエリア内で1-10店前後を展開するのがせいぜいです。
全国展開組みはあさひ、ダイワ、イオンバイク、ヨドバシチャリコーナーとかです。GIANTの直営のGIANTストアが30店舗です。ワイズの35店は立派です。
ただ、店舗の過半数は東京の都心部に集中します。東京5割、そのほか全国4割みたいな展開数です。南の下限は福岡店ですが、北の下限は埼玉県の越谷店です。
北海道、東北、北陸、中国地方に店舗がありません。これらの地方は自動車社会ですから。自転車の需要が圧倒的に少数派です。
このワイズロードがポイントカードサービスを開始します。その名はY’s Club Cardです。ワイズ各店の店頭で8月1日から受け付けがスタートします。
典型的プライム系サービスのY’s Club Card
まずはカードの特典です。ワイズの公式ページの案内を引用しましょう。
- 1,ポイントがたまる
- 全国のワイズロード各店のお買い物や通販でポイントがたまる
- 2,会員限定サービス
- サイクルライフを楽しむフィッティングシステム「バイオレーサー」がお値打ち価格
- 3,会員様だけに送るお得な情報を提供
- セールの事前告知や会員様限定セールのご案内
- 4,提携施設のご案内
- 全国各地の提携施設のご案内、さまざまな地方のサイクルマップをご提供
はい、ふつうのポイントサービスです。むしろ、今の今までなかったのがふしぎでした。
大阪の有名店ウエムラサイクルパーツやシルベストサイクルは昔からポイントサービスをします。シルベストは10万円以上の購入者にプレミアムゴールドカードを進呈します。
ヨドバシは例のごとくです。ポイントサービスのパイオニアみたいなもんでしょう。イオンバイクはワオンカードの特典を受けられます。
ワイズロードはポイント還元をせずに、オリジナルクーポン券発行で対応します。現金払い10%、クレジット5%、次回お支払い時に有効、みたいなやつです。
カード発行費1000円、年会費1000円
しかしながら、強烈なデメリットが襲いかかります。カード発行費が1000円です。はあ、ポイントカードごときが1000円だあ?
イメージ画像ではただの青いプラカードです。1000円のカードには見えません。
悲しみはさらに続きます。カードは永久でなく、一年更新です。そして、年会費が1000円です。
チャリ屋のポイントカードごときにどんな管理費が発生します? なんの手数料だ? データベースですか?
ワイズのオンラインショップがイマイチ
さて、クーポンは店舗限定ですが、ポイントは全店とオンラインショップ共通です。使い勝手の大きな進歩です。
でも、かんじんのワイズロードの通販ショップがぜんぜんぱっとしません。ネット上ではエリアごとの店舗別のページのが目立ちます。
ぼくは大阪本店のページを見つけましたが、通販ストアにはなかなか気付かなかった。影のうすさがひとしおです。
ワールドサイクル、ウエパーはこうじゃありません。通販ページがフルに機能します。そもそもワールドサイクルは通販専門ですし。
ただ、決算セールのワイズわいわいセールや年末セールはお祭りプライスになりますね。昨年末のおおみそかセール、ぼくは7割引でこれを買いました。
50000円→15000円です。グッドショッピング! が、こんな機会はめったにありません。
アフターケア系の上客探し?
さて、有料会員特典の3や4は常套手段です。
「カード会員さまだけにわいわいセールの内容を先行配信します!」
てのはもう確定事項でしょう、ゼッタイ。Amazonプライム会員限定セールのきれいなコピーです。
特典4の提携施設の案内とチャリマップの提供は遠出派にはわりと有意義でしょう。ふつうの観光ガイド本はチャリ乗りの要求からすこし外れますからね。
こまかいトイレポイント、休憩所、道路情報、ウェアで気軽に寄れる店、などなどは有益です。
特典2のバイオレーサーの割引利用はくせものです。バイオレーサーは電動フィッティングシステムです。上級者向け・・・て、ところがちまたの自称アスリートの心をくすぐりますね!
リーズナブルな1000円/10分の簡易測定から5000円/30分のふつ測定、さらに20000円/3時間のバイオレーサー『プレミアム』まで充実のサービス内容があります。はい、出た、プレミアム!
このポイントサービスのスタートは8月1日からになります。サービススタートキャンペーンで10月31日まで入会費と初年度年会費が無料です。
詳細は不明ですが、年会費の更新方法は気がかりです。クレカや銀行口座登録の自動更新はいやだなあ。