8ヶ月2000kmの使用で現役ミニベロタイヤのTIOGA Power Blockがへたり始めました。
小径車のタイヤの消耗は超特急です。2000kmでタイヤの山やブロックがなくなります。体感2倍速で700Cタイヤや29インチより短命です。
細タイヤ熱が再発
去年の下半期からミニベロ軽量化熱が再燃しまして、小物パーツがチタンやカーボンなどに置き換わりました。
この流れでタイヤを軽くするかあ、と思いまして、禁断の細ロード系20インチタイヤを買っちゃいます。
条件はケブラービード、ETRTO451、25C、200g以下です。
カムバック、パナレーサー
今回のミニベロタイヤです。
「あー、パナレーサーミニッツライトだ。二番煎じだ」
そんな声がどこからとなく聞こえます。ぼくもそう思いましたが、このミニッツライトやミニッツタフは去年にこそっと一新されました。
2016年にロードバイク用のPanaracer Race A EVO2がEVO3にバージョンアップしました。ミニベロ用のタイヤにこの技術が応用されます。ミニッツライトPTがミニッツライト PROTITE Shieldになりました。
PT=旧モデル、 PROTITE Shield=新モデルです。取り扱い開始は2016年中ごろです。PTのインプレッションはちらほらありますが、PROTITEのは見当たりません。
ブログのために小まめにチェックするぼくが混乱します。多分、一般のミニベロ乗りには圧倒的にアナウンス不足です。
- PT=旧モデル
- PROTITE Shield=新モデル
新型は旧型より対パンク性能に優れます。24%アップ! パナの当社比ですが。
新生小径ミニッツライト購入
今回、この新生ミニッツライトPROTITE Shiledを購入しました。セラーは大阪のDOORSてとこです。送料込み4215円です。Amzon.co.jpの在庫より割安です。
難点はDOORSの配送業者です。福山通運で来ました。
ここは業者向けの配送会社です。個人向けのはおまけです。その証拠に再配達依頼が電話のみ!です。ネットで再配達の申し込みできません。
さて、肝心の中身です。
Panaracer minits Lite PROTITE Shieldです。型番はF2087BAX-MNL4です。間違いなく新型改良版の方です。一安心。
サイズはWO 20×7/8、23-451です。ミニベロタイヤの中では最軽量の最細クラスです。
ロードバイクのタイヤががらっと25C化しまして、23Cタイヤが相対的に細くなりました。
重量実測
カタログ値は160gです。実測はいくらでしょう?
170gです。誤差6%だ。うーん、軽さ的にはまあまあの外れタイヤですー。でも、スチールビードの451 1/8の比じゃありません。タイヤ一つで100g級の軽量化です。
タイヤサイドの表記です。
もちろん、こんなふうにぐにゃぐにゃに出来る=ケブラービードです。出先の補修用にはこっちが便利です。
パナレーサーのタイヤの山は特徴的です。ザ・丸くない。三角に近いビジュアルです。これはミニッツタフやEvo3にも共通します。
ミニベロタイヤの交換のための一工夫
ミニベロタイヤの交換の難しさは有名です。とくに25C以下の細タイヤはかっちかちです。
メーカーやモデルで交換のしやすさは違いますし、ホイールとの相性に左右されます。ぼくの経験ではパナ > シュワルべ > タイオガです。パナは最強クラスです。
今のホイールに451のスチールビードのミニッツタフを取り付けたときにも苦戦しましたし、ダホンのKINETIX PROに406のケブラービードのミニッツライトを取り付けたときにも難儀しました。
真っ向勝負でこの鉄壁タイヤに挑むのは得策じゃありません。事前に一工夫をやっつけましょう。
- ビードをモミモミ
- タイヤを暖める
- タイヤにチューブを入れて、膨らまして一晩放置
- 天に祈る
とかが定説です。ぼくは全部をやります。予備のチューブを入れました。
気休めのおまじないです。
それから、チューブレスキットを別途で頼みまして、それの到着を待って、交換に挑みます。ほんまにキットでノーマルタイヤとホイールをチューブレス化できるかな~。
チューブレスキットで挑戦するが?!
で、CRCの荷物が届きました。右下のがチューブレスキットです。
準備は整いました。タイヤを外しましょう。ミニベロのタイヤいじりはひさびさです。パナレーサーのタイヤレバーでぐいぐいこじ外します。
はい、OKです。リムテープはなぜかスペシャライズドです。
スポーク穴のところがやばめです。購入から1年ちょい、交換の時期の目安です。べりっと外しましょう。
裏側はさらにワンモアやばめです。これはもうお役ごめんです。チューブレス用のリムテープを貼ります。しかし、明らかに幅が合わない。
うーん、このミニベロのリムは内径13Cです。へたなロードバイクより狭いリム幅です。テープがあまって、しわが寄りますね~。とにかく、むりくり押し込んで、穴を塞ぎました。
仕上げはバルブの穴あけです。熱したドライバーで焼ききります。
チューブレス用のバルブです。こんなふうにヘッドが外れます。右上のが専用のリムーバーです。
で、これをリムの穴に嵌めて、新タイヤミニッツライトをセットします。事前の対策が効を奏したか、こいつのビードはすんなりリムに嵌りました。ラッキー!
しかし、バルブのところがいまいちかみ合いません。リム幅狭すぎるう?
ここから定番の石鹸水を入れたり、シーラントを入れたり、あれこれ試しましけど、手応えを得られなかった・・・うえーん!
あと、空気入れが不調で、パワー不足です。しゅこしゅこの途中でなにかが引っ掛かる。いろいろと雲行きのあやしくなります。
イライラでなにかやらかしそうなふんいきを感じて、ムリに粘らず、チューブドで使うことにしました。
チューブを入れても、過去最大クラスの楽ちんさでタイヤをリムにセットできました。最初、サイズを間違えたかと思いましたよ。旧モデルのビードのきつさが嘘のようだ。パナが改良したかなあ?
アクリル絵の具の塗装がはげはげだあ! じきに塗り直しましょう。
このミニベロを23C化するのはざっと1年以上ぶりです。リアだけにしました。
ミニベロのフロントをむやみに細タイヤにして、かちかち空気圧にすると、もれなく手と腕に疲労ダメージを受けちゃいます。
このミニベロのホイールリムの内径は13Cで、外径は23Cです。タイヤとのギャプはありません。
あらためて、
「うちのリム細っ!」
と思いました。だって、ETRTO 451-13Cですし。ロードバイクのホイールのトレンドが700-17Cですよ。それより小さくて細い。
明らかに過剰ピーキーで、ロングライドには不向きです。加速は鬼のようですが、ははは。
取り付けの印象では新型のが好印象です。PT=旧型、PROTITE SHIELD=新型です。お間違えなきように。
半年後のミニッツライト
ここから約半年の状況がこうです。
あきらかに山が削れて丸くなりました。走行距離はそんなですけど、消耗はスピーディです。高速系細タイヤの宿命です。
パンクはゼロです。ぼくはわりにあらっぽく扱いますが、パンクはぜんぜん起こりません。PROTITEのこうかはばつぐんだ!
常用で1年前後が交換の目安でしょう。