LOUIS GARNEAUと書いてルイガノと読む人は第二外国語にフランス語を選んだ人でしょう。
これはぼくの初号機のルイガノジェダイです。
そう、ルイガノは自転車大国おフランスのブランド・・・でなく、カナダのフランス語圏のケベック発のブランドです。
創業者はケベックの元チャリレーサーのルイガノさんです。ロス五輪の翌年に競技から引退してビジネスに専念し、LOUIS GARNEAUを一大ブランドに成長させました。
本業の得意分野はサイクリングウェアとアクセサリーです。自転車製作はおまけです。が、ルイガノの自転車は町でやたらと見かけます。なぜでしょう?
それは国内のルイガノが日本代理店のアキコーポレーションのライセンス品だからです。アパレルの三陽とバーバーリーの関係ですか。→後年、アサヒが権利を買う。
ルイガノとアキコーポレーションの関係は蜜月です。また、アキはあさひとつるんで、ルイガノブランドの電動自転車を発表しました。ちなみにあさひもアキも大阪の会社です。
そのうえ、通販ではアマゾンとヨドバシでの販売があります。
しかも、ライト層向けの自転車雑誌やスポーツ雑誌、おしゃれ系の媒体とのコラボが積極的です。
おかげでルイガノはちまたにわっと溢れました。ファッション方面からアプローチが大成功です。まさにアムロちゃんで一大ムーブメントを起こしたバーバーリーにそっくりの道をたどりました。
これを快く思わないピーポーがいます。そう、昔からのロードバイクの愛好者の方々です。
一般的に乗り物好きには変人が多めです。こだわり派はなにがしかのビョーキです。チャリダーもご多分に漏れません。
本格派はファッション派を敬遠し、軽蔑します。古参の愛好家には一応の自負があります。
「命を預けて走る機材をちゃらちゃらファッション扱いすんなや」
とくにベテランは弱虫ペダルすら許せませんし、ロードバイクやロードバイク競技への敬意の不足を自分への侮辱のように錯覚します。
でも、それは典型的な痛い趣味人コンサバ病です。
また、ライト層はピュアで無邪気ですが、その界隈には未必のネガティブが発生します。サイクリングのマナーの低下とロードバイクの権威の失墜です。
日本オリジナルと本家
国内のルイガノロゴの自転車はことごとく日本デザイン・中華製造の自転車です。
一方、GARNEAUブランドのハイエンドのものはカナダの本社設計の本格的な競技用です。こちらがルイガノの本領です。
元F1ドライバーの片山右京が運営するロードバイクチームTeamUKYOのバイクがGARNEAUです。ルイガノでなくてガノーです。
で、ルイガノです。かく言うぼくはルイガノオーナー、いや、ルイガノマイスターです。
アマゾンで名前の響きと割安感から衝動買いしたライトユーザーです。人生初の高級本格自転車です。
ぼくの個人的なルイガノの印象はザ・ふつうです。デフォルトの完成車は自己評価で70点、DIYのカスタムで90点です。総合的には満足なチャリです。