※政府の発表ではGoToキャンペーンは2020年7月22日からです。4連休には最初の利用が可能です。しかし、コロナがまたぶり返してきたぞ・・・
2020年はオリンピックイヤーとして始まり、新型コロナウィルスイヤーとしてほぼ終わりました。上半期の話題はこの未知の悪魔の幻影に支配されます。
ことさらに観光業、イベント、飲食、アウトドア、スポーツは壊滅的な被害を受けます。非常事態宣言の最中の神戸、京都、大阪の観光地は軒並みゴーストタウンでした。
これは2020年4月の某日曜日の昼過ぎの神戸の南京町の様子です。往時の賑わいはありません。おかげで人気店の肉まんを一瞬で買えました。
このようなベタな観光地には地元の住民は行きません。コロナで移動が制限されて、国内外の観光客が途絶えると、実態が露わになります。
コロナショックの特効薬
この旅行、飲食、小売などの壊滅的な状況を見かねた政府は巨額の予算を投じて、一大プロジェクトを発案します。それが『GoToキャンペーン』です。その予算は1兆円越えのビッグウェーブです。
で、ぼくも「このキャンペーンを利用すると割安に旅行できる」という情報を聞きかじって、ネットで情報を集めますが、適切なソースにアプローチできません。
出て来るのはスキャンダルなニュースばかりです。電通案件、3000億の委託費、そもそも旅行は時期尚早でないか? などなど。
納税者的にはどろどろの電通案件やファンタジックな委託費を見過ごせません。しかし、不祥事や不手際を糾弾しながらも利用できるものを利用するのが庶民というものです。
折りよくこの春に輪行用の折り畳み自転車が完成しました。
ぼくとこの愛機が本気を出せば、一兆円の予算は三日で消えますよ? ※三日で使える割引額は最大60000円です。
GoToキャンペーンの種類
GoToキャンペーンは4つのキャンペーンからなります。詳細は以下の通りです。
- 旅行系のGoTo Travel キャンペーン
- 飲食系のGoTo Eatキャンペーン
- 催事系のGoTo Event キャンペーン
- 商店街のGoTo 商店街 キャンペーン
で、予算の総額が1兆7000億円です。委託先はうはうはでしょう。でも、3000億円はさすがに異常だ。何で初歩的なAIで出来そうな右から左の事務処理にそんなコストが掛かるか? 電通案件の闇が垣間見えます。
GoTo Travelキャンペーンの内容
ぼくが最大限に恩恵を受けられるのが旅行系のGoTo Travelキャンペーンです。そして、これがこのプロジェクトの要ですね。逆にGoTo商店街は商店街の関係者以外には無縁です。
GoTo Travelの対象は国内居住者の国内旅行のみです。海外旅行はこのキャンペーンの対象外です。
- 旅行代金の半額が補助される
- 最大20000円/1泊
- 補助金の7割は旅行代金から引かれる
- 3割は現地のクーポンで充当される
最大割引率が5割、最大割引額が2万です。つまり、1泊4万の旅行が最大限の割引効果を得られます。
補助金の配分は旅行代金に7割、クーポンに3割です。つまり、4万の旅行の支払額が26000円になります。すなわち、35%引き。
この代金は旅行の手配の段階で天引きされます。クーポンの実体は不明ですが、スマホ認証のQRコードか何かでしょう。まさかこのご時世に紙の物理クーポンが来る?!
この定義では単独の移動費はキャンペーンの対象になりません。新幹線や飛行機のチケット代は補助されません。
新幹線や飛行機込みのツアー旅行やパッケージ商品はキャンペーンの対象です。キャンペーンの委託先が決まれば、JTB、日本旅行、楽天トラベルなどでGoTo Travel用のツアーが販売されましょう。
宿泊だけで1泊4万円のところはなかなかありませんし。1泊4万は超高級宿ですよ。ちなみにぼくの過去最高額の宿は21000円の温泉旅館です。
個人的には3割の現地クーポンが不要です。新幹線クーポンとか飛行機クーポンの方が有用じゃありません? それか、航空会社には別途の直接的な補助が入るか?
GoTo Eatキャンペーンの内容
旅行のつぎが飲食です。この業界もコロナで大打撃を受けます。人気の店は人気です。不人気の店は早々に潰れます。中途半端な店は板挟みで苦しみます。近所の飯屋には弁当、テイクアウトの上りや看板が増えました。
GoTo Eatの対象店舗を利用すると、最大1000ポイントのポイントバックや2割引きのプレミアム食事券を貰えます。
金額のインパクトがいまいちですし、幾つかの疑問が浮かびます。ポイントはどこのポイントでしょう? Paypayとか楽天ポイント? ポンタ? まさかのマイル?
あと、プレミアム食事券は物理orデジタルのどちらでしょうか? 国内配送のキャパは緊急事態で、配送は遅延気味です。このご時世に物理の食事券はナンセンスです。あ、黒いシミが・・・
GoTo Eventキャンペーンの内容
GoTo Eventキャンペーンはイベントやエンタメの補助金です。チケットの20%の割引かクーポンの付与です。
ディズニーやUSJのチケット代に使えるなら、GoTo Travelと組み合わせて、けっこうな恩恵を受けられそう。
USJで遊んで、リッツカールトンに泊まって、梅田や難波でクーポンでお買い物や飲食をする・・・おお、良いプランだ!
公式のイメージ図には『遊園地』の記載があります。旅行代理店の「TLDツアー!」や「USJツアー」が楽しみです。
反面、地方は都市圏に需要を奪われて、余計に厳しくなりますね。6000円の現地クーポンを使い切れるかさえが心配だ。お土産以外に何か使います?
GoTo 商店街
GoToキャンペーンのなかで商店街はなぜか名指しで指定されます。商店街に300~500万の補助金が出ます。
しかし、500万でこういうシャッター商店街に活気が戻るかは不明です。
これはコロナのせいではありません。小さな商店街は10年前からこんなものです。委託費の3000億があれば!
GoToキャンペーンの時期
GoToキャンペーンの大枠はすでに決定済みです。しかし、上述のグレーな電通案件や馬鹿みたいな委託費が問題になって、開催時期が順延になります。
2020年6月現在、開催時期、委託先は未明です。当初の電通案件は阻止され、7月下旬の開始は白紙になりました。
キャンペーンが大きくずれ込むと、季節が秋になり、空気が乾燥して、ウィルスが活性化し、人間界がピンチになり、世間のマインドが内向きになります。
ぼくのように図太い人は逆にチャンスです。キャンペーンの詳細を更に詳しく調べ上げて、GoToフル活用のツアーに申し込もうと思います。手持ちの楽天ポイントを使えば、楽天トラベル経由で実質無料で何泊か出来そう。
※2020年7月22から先行で旅行代金割引がスタートします。22日から27日までの還元は申請制、27日以降は決済時に割引されます。
なお、クーポンの付与の時期や方法はまだ詳細不明です。
GoToキャンペーン 2020年7月22日より始動!
電通への委託費が問題になって、当初の計画が遅れましたが、2020年7月22日がGoToキャンペーンの利用開始日となりました。ちなみに業務の再委託先は電通のようです。典型的な出来レースだ!
今回の発表では旅行代金割引は当日から、クーポンの発行は順次となります。うーん、コロナは大丈夫でしょうか?