ふつうのスポーツバイクフレームをシングルスピード化すると、チェーンテンションの問題につねづね迷わされます。
ぼくもこれに悩まされ続けます。上のゆるゆる状態でお買い物に行くと、ちょっとした上り、ちょっとした段差でチェーン落ちを食らいます。
まあ、外れやすさ=付けやすさです。三秒で直せます、ははは。
救世主のチェーンテンショナー
多段式のスポーツバイクを1速化する理由はいろいろです。軽量化、シンプルさの追求、変化を求めてetcetc…
ぼくは整備中に自転車をこかして、ディレイラーハンガーをぽっきんしちゃいました。
ハンガー折れからのやけくそシングルスピード化はまあまあの定番です。ハンガーの再調達までの付け焼刃ですね。
しかし、この中華カーボンフレームのハンガーの調達はかんたんじゃありません。ヴィンテージバイクやレアチャリも同様の問題を抱えます。
チェーンの調整方法
非シングルスピードフレームのシングルスピード化の方法です。
- 半コマ
- チェーンテンショナー
- エキセントリックBB
- エマージェンシーハンガー
ぼくは半コマを試しました。結果、チェーンゆる男がチェーンかた男になりました。
ぱっつんぱっつんです。テンションが適性を越えて、空回りが空回りしなくなります。ギギギギギ…パンキパキパキ…みたいな異形の声を発します。
半コマを使わず、もとのチェーンのリンクをふつうに詰めると、前後のギアにかけられません。これがジレンマです。
シングルスピード用のフレームはこれとは無縁です。エンド部がこうです。
フレームの後端がまうしろに開きます。ホイールをうしろに引っ張って、チェーンのたるみを取れる。正爪エンドですね。
リムブレーキ用のロードバイクのエンドは下側に開きます。MTBのスルーアクスルは非開放のねじ切り穴です。
いずれのハブの位置が完全固定です。ホイールを動かせない=チェーンを張れない。シングルスピード化には根本的に向きません。
オートバイ用に手を出す
非シングルスピード+チェーンテンショナーはポピュラーな方法です。ただし、テンショナーの取り付け位置はディレイラーハンガーです。
つまり、ハンガーなしのうちのロードにはこれはくっつきません。でも、エマージェンシーハンガーをアダプターにすれば、ふつうに使えちゃう?!
で、半コマの動画をYoutubeにアップすると、いろんなコメントをもらえました。
- TIG溶接でハンガー補修!
- 80kgのバーベルを吊るして、バーナーであぶって、チェーンをのばせ!
- 半コマx2
異端が加速する・・・
そのなかで現実的な手軽な手法を発見して、B4Cはこれに飛びつきます。
ころころローラーと可動アームと台座の構成はまちがいなくテンショナーです。ただし、つくりの武骨さと4本のでかいボルトがチャリにはオーバーでしょう。
はい、これはオートバイ用のチェーンテンショナーでした!
オートバイにはハンガーみたいなものはありません。ゆえに台座はステーに直付けタイプです。4本ボルトはだてじゃないぜ!
重さは安全安心500gオーバーです。
このフラットバーロードは非常に軽量です。ペダルとスタンド込みの重量がジャスト6.0kgです。軽さは正義!とゆうなら、プロのロードよりぜんぜん正義!なチャリです。
反面、単体パーツの重さがいびつさを際立たせます。車体6.0kg、テンショナー500g、おかしい構造です、ははは。
6000+500=6500
6500/500=13
100/13=7.69
総重量の7.69%がテンショナーです。ザ・いびつ! にしても、プロのロードより300gのカルサ・ハ・セイギPointがあります。アメイジング!
大阪のIZUMIのチェーン
もとのチェーンはすでにぱっつぱつです。テンショナーの余地はありません。てことで、新しいチェーンをインストしましょう。
ヨドバシカメラで1速チェーンを買いました。IZUMIのチェーンです。
IZUMIチェーンは大阪の阪南のチェーン屋さんです。シマノやブリヂストンに商品を供給します。MADE in JAPANがひかりますね!
ちなみにこれはヨドバシの通販ぺージではブリヂストンチェーンで出てきましたが、店頭ではIZUMIのパッケでした。アッシーてやつです。
ブリヂストンサイクルは外注パーツだらけですねえ・・・
出荷グリスは奥ゆかしいベタベタ系のケミカルです。この数日前に取り付けたKMCの12速チェーンのオイルはしゃぱしゃぱでした。対照的ですね。
お値段は1220円です。12速チェーンの3分の1です。そして、耐久度は3倍です。シマノチェーンはずんずん値上がりします。
げにポスト12速時代のチェーン代はチャリダー泣かせです。いや、販売店もこれにはおかんむりです。2018シーズン、一部のチェーンはばかみたいに上がったから・・・
最新鋭1速コンポ爆誕!
取付位置をめぐって、しばらく試行錯誤して、ふつうに落ち着きました。
これがB4C的システムx1です。そのざんしんさはSRAM AXSに引けを取りません。
ぞんぶんに手で回してわーいと遊べます。わーい!
ただし、強度はふにょんふにょんです。だって、補強が古チューブだから! ひさびさの大失敗だ!