うちのマウンテンバイクの変速システムは1×12です。読みは『ワンバイトゥウェルヴ』です。え、『いちかけるじゅうに』て呼んだ? ホワイ・ジャパニーズ・ピーポー?!
はい、アメリカのSRAM社のGX EAGLEシリーズのグループセットです。ミドルグレードの12速セットですね。1×12システムのスマッシュヒットです。
12速のSRAM EAGLEシリーズのデビューが2016年です。もちろん、商品はハイグレードから順に展開します。レースモデルのXX1やX1はファンタジックプライスです。
で、翌年、翌々年には12速が普及しまして、このGX EAGLEや旧式のHGフリーボディに付けられるNX EAGLEが世に出ます。12速はすでに特別なものじゃありません。
8か月でそろそろチェーンが・・・
ぼくはこのGX EAGLEセットを2018年7月に取り寄せまして、先代のKONA HONZOにインストしました。
これが直後の雄姿です。
その後、フルサスフレームのVitus Sommetを買って、こっちに部品をごそって移植します。現在のメインバイクですね。
必然的にHONZOは身ぐるみはがされモードです、出がらし。
まあ、こいつは近日中に26インチモードで復活します。
500×8+α=替え時
ドライブトレインのなかでまっさきにへたれるのはなんでしょう? はい、チェーンです。
高いチェーンも安いチェーンもひとしく消耗します。ザ・使い捨て商品です。
いや、むしろ、安いチェーン=低段用で、高い多段用よりじょうぶです。シンプルに厚みがある。1500円のシングルスピードチェーンのがぜんぜん頑強です。
で、細身の11速チェーンの寿命が3000-4000kmてゆわれます。これはぼくの実感とかけ離れません。
ぼくは前段のKMC DLCでケチケチ6000kmまで粘りました。結果、中ピンが金属疲労でぽきぽきポッキーです。
12速チェーンはきゃしゃな11速チェーンよりさらに細身です。メーカーは「従来と変わらぬ耐久力」てうたいますが、質量↓強度↑てのは物理法則に反します。
魔法=当社比?!
で、このGX EAGLEチェーンの使用期間はすでに8か月です。月500kmx8=4000kmです、はい、1アウト!
そして、こいつはオフロード用です。2アウト! 年末年始からトライアル系の技の練習をごりごりします。3アウト! チェンジ!
KMCの12速チェーン
国内の12速チェーンの入手性はBADです。SRAMとカンパのロードセットはすでに12速化しましたが、国内一強のシマノはいまだに11速です。
マウンテンバイクのXTRはすでに12速化します。もちろん、チェーンの単品もあります。
しかし、XTRグレードは最高峰グレードです。XTRチェーンは割高です。定価7000円税別ですね。実売定価は20%引きの税込み6000円ちょいです。
もとの定価って、なに?
ついでにうちのドライブはシマノじゃありません。SRAM12速のチェーンとシマノ12速チェーンの厚さはちょっと違います。SRAMのギアが厚めだったか・・・
非純正メーカーはこのことを考慮して、二社の数値の間をとって、両方互換の商品を出すとかしますね。
で、互換性と価格でXTR12速チェーンはおながれです。まあ、べつに使えると思いますよ。
で、純正のSRAM GX EAGLEのチェーンは・・・SRAM純正のチェーンのフィーリングがぼく的にはびみょうです。ネタにならないし。
てことで、非純正のSRAM互換の12速チェーンを物色します。まあ、いつもの台湾の自転車チェーン大手が浮上しますわ。
KMC、ふたたび!
シマノチェーン=KMC製
自転車業界のキングがシマノです。大阪の隣国のサカイ共和国に本社を構えます。最近、株価が不調です。
しかしながら、この大手さえが一から十まで自社工場でパーツを作りません。ほかのメーカーに頼みます。
で、業界の暗黙の了解でシマノチェーンはKMC製です。これは「Specializedがメリダ製」ってぐらいに有名なはなしです。
KMC名義の自転車チェーンは好評価です。ぼくはさきの超高級チェーンのDLCシリーズ、超軽量のSLシリーズ、ノーマルなXシリーズをあれこれ愛用します。
で、買い替えるなら、これを買おうと思いますが、今のところ海外からしかKMC印の12速チェーンを買えません。日本版がない。これが出回ると、XTRチェーンが売れんからか?
たしかにシマノのびみょうなクイックリンク付きの高いXTRチェーンよりKMCの安定のミッシングリンク付きの安いXシリーズの方が・・・ほわー!
XTやSLXが12速になれば、このKMC X12の国内正規版とかも出回りましょう、きっと。
で、元祖KMCの12速チェーンです。ちなみにパッケージの表記は”SRAM 12spd and All athers 12spd Compatible”です。”Shimano”の文字がない。
これは国内ではタブーでしょうよ~。ライトユーザーは”Shimano”って名前で買いますから。
ゴールドとシルバーがあります。ぼくがオーダーしたセラーではゴールドのが安価でした。在庫的なものでしょう。ゴールドのコートのが上等です。ラッキー!
チェーンは出荷オイルでてろてろです。このX12のそれはしゃぱしゃぱのドライ系です。手触りはさらさらですね。
でろでろ出荷オイルはユーザー間ではながらく議論の的でした。落とす派vs落とさない派の骨肉のあらそいを見かねたか、最近の出荷時チェーンはおおむねさら系です。
前後最大ギア+2リンク+ミッシングリンク
古いチェーンとリンク数を合わせて、マウンテンバイクに取り付けました。
もちろん、長さはぴったしです。50Tギアにきちって乗りますし、きちんと戻ります。チェーン長が足りないと、リアメカのアームがつっぱって、戻りが悪くなります。
新しい自転車に新しいチェーンを取り付けるなら、前後のギアを最大にして、チェーンを張って、プラス2リンク足して、ミッシングリンクで繋ぎます。
年々、スポーツバイク全般のスプロケットの最大ギアがワイド化します。旧来の長さの出し方の『プーリー垂直方式』が急速に廃れます。
目安は28Tですね。リアの最大ギアが28T以上であればチェーンの長さの出し方は+2リンク方式、28T未満であればプーリー垂直方式です。
コネクトピン終了のおしらせ
シマノはながらく圧入式のコネクトピンを推奨しましたが、2018年くらいからクイックリンク方式にかたむきました。
11速や12速チェーンは細身です。ピンの圧入にむりが生じます。互い違いひっかけ式のミッシングリンク方式のが安定みたいです。
針金とか古いインナーケーブルとかでガシガシやっても外せますが、こいつでなめプできます。すなおに買いましょう。