「ロードバイクは至高の自転車、極限に無駄を削ぎ落とす日本刀のようにストイックな乗り物、ごてごては禁物、かばんやリュックはもってのほかだ・・・」
こてこての原理主義的チャリダーでなければ、かばんやポーチを良きお供にして、気軽なサイクリングに出かけます。
ぼくはウェストポーチをヘッドチューブにからげて、なんちゃってフロントバッグにします。
中身は財布、ちり紙、めがね、携帯ポンプ、パンク修理セットです。日帰りチャリダーには十分な装備です。
これをふくろに入れずに服装へ収めると、走行中のストレスを増やしちゃいます。立ち漕ぎ中、高確率で小銭入れがズボンのポッケの奥でぶんぶん暴れだします、ははは。
ただ、スマホはつねにケツポケにセッティングされます。ちょっとしたシャッターチャンスを写メ損ねないためです。
サイクルウェアでは+αがむり
サイクルウェアには機能的な収納部分が多くあります。しかし、普段着派やゆるチャリ派はサイクルウェアを着ません。機能 < 見た目と気軽さです。
「ごめんなさい。ピタピタ、けつもりのマイルド全身タイツ姿は生理的に受け付けません」
て人は少なくありません。男子のぼくがそう思います。女子はなおさらでしょう。
くわえて、サイクリングのほかの+αをしようとすると、キャパの小ささに困りはてます。カフェで仕事、買い物、通勤通学、カメラ、釣り、野外デッサンなどなどに行くなら、かばんを使いましょう。
でないと、えんえんハンドルに袋をぶらぶらさせて、こんなとこやあんなとこまで走り続けます。
山とパン率が高っ! げに野良パン食い競争サイクリングがぼくのなかのマイブームです。ケーキを崩さぬように走るのは至難です、ははは。
パンのごときはハンドリングに影響しませんが、かさだかの重い荷物は運転の邪魔になります。1リットルのペットボトルはちょいNG、2リットルは完全アウトです。ハンドルが取られます。
スポーツバイクの多くはかごやキャリアを備えません。本格のロードやMTBにはそもそも台座やネジ穴がありません。スポーツ用の機材です。兼用は想定外です。
通勤通学のアーバンコミューター、旅行用のツーリングバイク、短期アウトドア・キャンプ用のグラベル・アドバイクは積載機能をします。兼用は想定内です。
積載の究極型が実用車です。
リア100kgはよゆうのよっちゃんです。ただ、ばかすか詰みすぎると、坂でなんぎします。瓶ビール満載時にゆるい上りでフロントがふわっとすると、背筋が寒くなります。
じゃあ、かごやキャリアは楽チンです。ママチャリはヒジョーに便利な乗り物です。しかし、スポーツバイクにはそのかごや荷台が命取りです。
上述のように取り付けが一苦労ですし、なによりクールなかごがなかなかありません。ママチャリ系のどっしりバスケットタイプか軽快車系の平浅タイプになっちゃいます。
軽さ、通気、おしゃれが決め手の自転車用リュック
スポーツリュックはいろんなメーカーやブランドから出ますが、決め手は4つです。軽さ、通気、見た目、価格です。
軽さはとくに最重要ポイントです。荷物入れがお荷物になるのは本末転倒です。ふつうのサイズのリュックで1kg以下が目安です。
ところで、とくにチャリ用の機能に固執しなければ、登山用やアウトドア用の軽量リュックをサイクリングに流用できます。
deuter、montbell、mammutみたいな有名ブランドのものは昔から人気です。いずれが1万円前後、万人受けビジュアル、900g前後のスポーツリュックです。色とデザインとロゴで選びましょう。
特筆の自転車用のものはヘルメットホルダーやなんやが付きます。ん、几帳面な人はメットを持ち歩く? バイクのハンドルにつっかけて、ぷいと置き去りにしない? 盗難が心配だ?
気にしいはなにかと疲れますね~、ははは。ずぼらは車体の鍵をすらサボっちゃうからな~。気合ロックで!
さて、意外や意外に最近のシマノのアパレルはすこしがんばります。シューズの新作もそうでしたが、バックパックもミニマルでポピュラーになりました。
このデザインはなかなかグッドです。悪い意味のシマノっぽいやぼったさがしません。このセンスをコンポに使ってくれ~。
ハイソ系の代表がオルトリーブです。ドイツのかばん屋さんです。創業は1982年です。ドイターやモンベルよりぜんぜん若造くんです。
ここの自転車かばんのうたい文句は完全防水です。てかてかのやつとマットなやつがあります。デザインは都会的です。
しゃれおつ全天型のコミューターバックです。デジモノやカメラを安心して入れられます。
価格はハイカジュアルなブランド系のアイテムに近くなります。リッチ向け。でも、お値段分の質感はしますよ。つくりの上質さがぱっと見で分かります。店頭でひときわに目立ちます。
ファッションや小物に金を惜しまない人には格好のアイテムです。ドイターは被りまくるからね~。
一部のチャリダーから絶大な支持を集めるのがおなじみドペギャンです。これは容量2リットルの超小型タイプのバックパックです。
ドッペルギャンガーは東大阪の輸入卸販売の株式会社ビーズてところの自転車部門のブランドです。ここはほかにアウトドア部門や雑貨部門をします。じゃあ、こんなかばんはお手の物です。
3000-5000円前後のキイタコトナイ系ブランドのリュックはよりどりみどりです。中華製のロゴ違い・国内販売元違いの大量生産レディメイド輸入チャイナかばんです。
中身はほぼほぼイーブンです。通販のセラーはだいたい小さい新興の代理店です。わりとサポートやクレームの対応の融通は利きます。レビュー評価と口コミ命ですから。
こういうコスパ系のやつを選ぶなら、カラーとデザインで選びましょう。購入後にファスナーチェックを忘れないように。
自転車パーツ、アパレル、デジモノ、ペット用品、アウトドアグッズの大半は中華製です。実用品や工業製品を製造国で選ぶのは昔のはなしです。とくに通販アイテムはMade in Chinaです。
もっとおおらかに大きくふわーんと考えて、ユーラシア製としましょうか。デザイン by Euro メイド in Asia です。Euro+AsiaでEurasiaですし。
この時代の流れに異を唱えるのがOSTRICHです。アジアはアジアですが、極東のはてのジパングの江戸の足立区の東産業の自転車かばん専門ブランドです。
デザインはあんまりよろしくありませんが、なんといっても『原産国日本』が光ります。そして、この価格は良心的です。
おそらくアイテム数とジャンルを絞って、製品コストをぎりぎりまで抑えて、この価格を維持します。東産業のオフィシャルホームページもテキトーで中途半端だ。お知らせが2012年どまりだし。よけいなところに金をかけない。
ジャンルを広げて、手広くやって、まともにがーっとぶつかると、アジアの物量でぼこぼこにやられますからね~。輪行袋、自転車かばん、その他のニッチな小物で細々と商売する、が正解です。
ちなみに「オーストリッチ かばん」みたいにカタカナで検索すると、ダチョウ皮のレザーアイテムをずらっと眺められます。
げんにOSTRICHのロゴはダチョウのアイコンです。でも、OSTRICHのアイテムにオーストリッチ=ダチョウ皮の製品はありません。もっぱら、素材はナイロン、コットンです。革製品は雨に強くないからね。
エルゴンはドイツの自転車アクセサリ屋さんです。ここのエルゴノミックグリップは有名です。ぼくの以前のクロスバイクのグリップです。
エルゴン、エルゴノミクス、人間工学の名を冠するようにここのおはこは人体に快適なストレスフリーの機能的デザインです。
随所に担ぎごこちへのコダワリが光ります。ずばり、フィット感がここの売りです。デザインはふつうです。白地の『ERGON』ロゴがすこしガキッぽく見えますかねー。
結局、どれがええんや~て人は・・・じゃあ、まあ、ドイターで。
アマゾン売れ筋=街中被りの宿命ですが、ははは。
そうゆうときには「ドイター仲間だあ!」てことではなしのきっかけにしましょう。通気性は最強クラスです。夏場にGOODです。
20度オーバーの日中にふつうのリュックを背負って長ライドすると、かくじつに背中ヒートアイランド現象に見舞われます。
熱がこもると、パフォーマンスが落ちます。擬似的な高熱インフル状態です。あのしんどさですよ。オーバーヒート!
あと、なぜかOSTRICH、OAKLEY、OSPREY、ORTLIEBとO始まりのブランドが多くて、しばしばごっちゃになります。