ロード編の試乗を別個で書きまして、このMTBに取り掛かります。世間的な需要は定かじゃありませんが。
でも、チャリのテクノロジーやトレンド的にはオフロード系バイクがロード系バイクより明らかに先進的です。
一台目はKONAのカーボンハードテイル
本日の一台目はぼく的にマイベストなブランドのひとつ、カナダのKONAのカーボンハードテイルです。モデル名はHONZO CR TRAIL DLです。
29インチです。が、イマドキの工夫がそこかしこにあります。まず、非常に短いリアセンター(クランク軸とリアホイール軸の距離)が注目です。40cmちょいしかありません。
これの短いリアセンターのおかげで旧来の29erに特有のもてあまし感がしません。27.5の感覚で乗れます。
さらにモノコックのハードテイルのフルカーボンフレームはかっるいです。1-1.5kgです。
正味、サスなしのオフロードカーボンフレームの重量はカーボンロードと同じくらいです。軽量タイプには劣りますが、はやりのエアロとかに匹敵します。
フロントサスは軽量エアサスの定番のRockShox Pikeです。クロスバイクのおっもい安フォークとは別物です。
タイヤは前2.3、後ろ2.25です。ザ・29erです。ディレイラーはSRAM XO 1×11でカセットはSRAM XG1180 10-42t 11sです。
車体のウェイトは10kg前後でしょう。高速トレイルバイクです。フロントサスをリジッドのカーボンフォークに変えれば、8-9kgの超軽量バイクにできます。
上り、下り共にがんがん行けます。ぼくの理想バイクに最も近い一台です。
気掛かりはSRAMの油圧ディスクブレーキです。SRAMの油圧ディスクブレーキのフィーリングは他社より「ぬるっ」とします。シマノ、FOLMURAとかは「がつっ」てします。
SRAMのぬるっと感はぼくの好みに合いません。キビキビ、ガツガツ系がウェルカムですわ。ドロッパーシートポストKS Levの動きも良好です。
総合的にサイコーなバイクです。ぼくが求めるのはこの路線です。この試乗車が回りまわってどっかの特価にならんかなあー。
コメンサルのごりごりDH
MTBの試乗はロードよりだんぜんに楽です。ハイエンドがより取り見取りです。二台目はアンドラ公国のコメンサルのダウンヒルバイクです。
外人さんがYOUTUBEで崖とか崖とか崖を下る用のバイクです。redbullのやつとかです。この重いバイクでどうぐるぐる回転するんや?!
12速のFocusのAM
Focusはドイツの自転車ブランドです。昨年のツールドフランスでは機材供給先のAG2R La Mondialeが総合3位に輝きました。レースモデルのイザルコマックスが有名です。
しかし、本国のFocusバイクのラインナップはMTBからEbikeまで幅広くあります。そもそもロードを作り始めたのが2003年からでしたし。
で、ぼくはたまたまFocusのブースの奥にひっそりとたたずむこいつを見つけてしまいます。
IZALCO MAX? いえ、その奥のスプロケです。金色のでっかい肉抜きのやつです。あれこそはまさしく12速ドライブのSRAM Eagle XGじゃないか?!
はい、そうでした。Focus JAMです。フォーカスのAM=オールマウンテンモデルです。
これがほんまのFOCUSだい!
SRAM EAGLEです。10-50Tの5倍レンジ! です。
このAMバイクはDHバイクと違って、よく登るし、よく下ります。前後のショックをロックすれば、ハードテイルなみにがんがん走ります。
平地は回転くるくる系の走りになります。くるくる系ライダーは軽くロードを追い越せます。坂道で逆転されますが、ははは。
ヤマハの電動クロスバイク YRP-J C
番外編です。ヤマハのブースに新作の電動ロードと電動クロスがありました。ジャパニーズブランドの初本格電動スポーツバイクYRP-Jシリーズです。YRP-J Rがロード、YRP-J Cがクロスです。
日本の電動チャリ=ママチャリ系・実用車系です。オトナが遊びで使えるバイクがありません。が、モーター屋さんのヤマハがこのへたれな日本電動チャリ界に一石を投じました。
フレームはエンデュランス系のフラットバーロードチックです。もちろん、ユニットはYAMAHAです。
うーん、ひとおもいにフロントシングルに出来んかったけ? クロスバイクにこそフロント変速は蛇足でしょうよ。
ハンドル周りです。コンポはSORAです。新型デオーレあたりのフロントシングル10速にして~。むりにロード要素を入れると、ちぐはぐなポイントを増やしちゃいます。
まあ、一般的には『シマノのロードコンポを採用!』て方がキャッチーですわ。画像のようにパネルとサイコンのビジュアルはざんねんです。
で、おそらくパネルには手が伸びますが、その陰のフロント変速には手が伸びません。実質、ぼくの手は伸びませんでした。
走り心地はザ・ふつうです。24kmでアシストは頭打ちになります。坂道と発進時にしか恩恵を受けられません。で、やっぱし、車体重量は20kgです。DHより重いよ!
うーん、これはないで~。アシストの基準が30kmまで緩和せんと~。
ロードと合わせて計8台、2.2kmコースx8本です。行き帰りの自走往復20kmと合わせて37.6kmです。