Shimano クイックリンク SM-CN900 復活のシマノ純正チェーンリンク


チェーンは自転車の駆動系部品、ドライブトレインの重要な1ピースです。変速と出力を大きく左右します。

 

でも、軽快車やママチャリのチェーンの扱いは下の下ですね。おざなりです。外置き、野ざらし、ノーメンテのチェーンはことごとくこうなりますね。

 

ママチャリチェーンとエンド

ママチャリチェーンとエンド

 

サビサビ、ノビノビです。これはもうとうに寿命ですね、ちーん。チェーンは消耗品です。自転車の性能を長持ちさせるなら、定期的にクリーニングとオイルメンテを欠かさない。

 

ずぼらな人にはベルトドライブがうってつけですね。高めのシティサイクルの駆動系はこれですね。

 

 

でも、ぼくの経験ではベルトドライブはパワー伝達に劣ります。ペダリングのパワーがなんか逃げる。ぼくは二度と買いませんね~。

 

チェーンのメンテをかんたんにする簡易リンク

 

さて、完成車のチェーンははなからワッかですが、単品のチェーンはただの鎖ですね。

 

チェーンとミッシングリンクと代用工具のワイヤー

チェーンとミッシングリンクと代用工具のワイヤー

 

これをディレイラーのプーリーに通して、フロントリングとスプロケットに掛けて、チェーンのはしとはしを繋ぎます。これが自転車チェーンのセッティングですね。

 

以下がチェーンセットの場面です。

 

  • 新品に交換する
  • リングやスプロケットの歯数を変える
  • 伸びを調整する

 

ですね。断裂や破損はめったにありません。そんな破壊トラブルはよっぽどですね。

 

で、チェーンをつなぐときには主に三つの手法を使います。

 

  • お古のコネクトピンを再利用する
  • 新品のアンプルピンを圧入する
  • ミッシングリンクを使う

 

ですね。お古のアンプルピンはこんなですね。

 

コネクトピン寸止め

コネクトピン寸止め

 

もともとのチェーンの中ピンを再利用します。これは一昔前まで街のチャリ屋の定番の手法でしたが、現代のシンケイシツなチャリ界では好まれませんね。

 

が、ぼくはこれでばかすかやっちゃいますね。ミッシングリンクやアンプルピンをいちいち用意するのはめんどうです。DIY is Justice!

 

現代の安心安全正統派がアンプルピンですね。こんなです。

 

アンプルピン

アンプルピン

 

コネクトピン+ケツの押し込み部と頭の先細り部がこいつですね。圧入がコネクトピンより楽です。それだけのことですね。これでなくちゃならない! てことはありません。

 

そして、これは一回こっきりですね。圧入の後でケツと頭のあまりをぽきっと折り取りますから。使用済みのアンプルはただのコネクトピンに成り下がります。使いまわしは蚊帳の外ですね。

 

ミッシングリンクはこんなですね。

 

ミッシングリンク

ミッシングリンク

 

チェーンの擬似的な外コマですね。二つで一つのニコイチパーツです。装着方法は圧入式でなくて、相互嵌め込み式ですね。オスメスの雌雄同体です、きゃあ!

 

ミッシングリンクはリユースフルですね。x回の取り付け・取り外しが可能です。が、新品はだいたいかちかちですね。手では着脱できません。ワイヤーや工具を使います。器用な人はラジオペンチでしますね。

 

 

ところで、ミッシングリンクはこの簡易リンクのパーツ名でなく、商品名ですね。台湾のチェーン屋KMCの専売特許です。

 

上のものはKMC DLC 11s用ですね。2000円! です。そこそこのチェーン本体級の価格ですね。本体の定価は2万ですね。

 

KMC DLC 11Sチェーン

KMC DLC 11Sチェーン

 

で、このミッシングリンクは11速用ですね。10速や9速や8速のチェーンには合いません。チェーンのコマの厚みが違いますから。

 

左・11速用 右・8速用

左・11速用 右・8速用

 

厚みが違う=中ピンの長さが違う、です。11速(12速)のチェーンが最薄ですね。ピンは最短です。10速以下には寸足らずになります。

 

ぎゃくに10速以下の中ピンやミッシングリンクは11速や12速には寸余りになりますね。中ピンがリンクの外コマから飛び出ます。ピンの穴の径は同じですね。

 

現状の簡易リンクの決定版はこのKMCのミッシングリンクです。他社が追随しないのは技術より特許のせいですね。この合理的な形状はKMCの専売特許です。

 

台湾YABAN YBNのリンクはこんなですね。

 

YBN簡易リンクQUICK LOCK LINK

YBN簡易リンクQUICK LOCK LINK

 

品名はQUICK LOCK LINKです。擬似外コマ+ピンの形状は変わりません。リンクのデザインの違いが特許逃れの苦労のあかしですね。

 

他社は特許使用料を払わねば、この形状や類似の形状を使えません。構造自体はシンプルですからね。競合品の少なさは技術的な問題ではありえない。

 

他社の特許を潜り抜けつつ、性能を維持・向上する商品開発はものづくりの基礎の基礎ですね。まま、その苦肉の策がSRAMのフロントシングルの1xのような業界全体のブレイクスルーにつながります。

 

復活のシマノクイックリンク

 

さて、われらのシマノはチェーンコネクトには純正アンプルピンを推奨しますね。

 

 

簡易リンク的な純正品はありません。いや、実質的にはありました。が、歴史の闇に隠されました

 

その型番がSM-CN79です。7900世代のデュラエースグレードのパーツですね。2008年ごろの商品です。そんなに古くありませんが、すでに幻ですね。

 

SM-CN79 シマノクリックリンク旧

SM-CN79 シマノクリックリンク旧

 

形状はYBNのクイックロックリンクに似ます。肉抜きがだいたんですね。特筆はピンですね。なんと片方がスライドします。

 

あきらかに構造が過剰です。しろうとのぱっと見の直感で潜在的トラブルの多さが知れますね。スライドピンかスライドソケットのどっちかが速攻でばかになるよー、ゼッタイ。

 

 

案の定、リコール、クレームの嵐が巻き起こって、こいつは表舞台から駆逐されました。PDFファイルに名残を残します。特許逃れの苦肉の策が裏目に出ましたね、本末転倒だ。

 

シマノはなにわの企業の典型です。たいてい慎重派の後だしじゃんけんで大外しを回避しますが、たまにこうゆうズッコケをやらかしますね。

 

このSM-CN79の失敗からシマノはアンプルピン推奨派に落ち着きますね。それから、はや7、8年です。古傷がいえたか、熱さが喉元を過ぎたか、ついにシマノクイックリンクが復活しました。

 

 

はい、完全にKMCのミッシングリンクですね。完パク、パクリングリンクです。シマノらしさは無です。拍子抜けですわね~。

 

しかも、KMCはシマノチェーンのOEMをします。なら、この純正クイックリンクもKMC製じゃないかあ?! このスモールパーツのために工場のラインを新設します? えらい大儀でっせ?

 

KMCの11速のミッシングリンクの再利用はメーカー非推奨です。トラブルの責任回避のきまり文句アナウンスですね。実際の再利用はぜんぜん無問題です。

 

そして、このシマノSM-CN900も再利用不可ですね。こんな使用上の注意も同一です。ラインも一緒じゃないかなあ?

 

とにかく、今回のシマノの二代目新型クイックリンクは目新しいもんじゃありません。権利問題をクリアしたミッシングリンクです。シマノ純正品ダイスキーな人用ですね。

 

コネクトピン再利用派のぼくにはぜんぜん無用だなあ。KMCの未使用のミッシングリンクも2セットからあるしねー。

 

 

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