ミニベロホイール406から451にインチアップするときの注意点


現在のチャリンコ事情でミニベロ・折りたたみ自転車の一般的なホイールサイズは20インチです。そのほかのサイズは特殊ですね。

 

16インチ=ブロンプトン

18インチ=BIRDY、タルタルーガ

24インチ=TERN Eclipse、GIANT MR4

 

とかですね。22インチはジュニア用です。21や23はない。24の次の26インチは二昔前のMTBの標準サイズです。これはもうミニベロじゃありません。

 

20インチの406と451

 

難点は20インチのなかに大きい20インチと小さい20インチがあることです。406と451。この二つのサイズは共に20インチのホイールです。はあ?

 

406や451は自転車業界用語でETRTOといいます。The European Tyre and Rim Technical Organisation(ヨーロッパタイヤリム技術協会)の頭文字の略称です。

 

ロードバイクのホイールはETRTO622、26インチMTBのホイールはETRTO559です。

 

ETRTOの単位はおなじみのmmです。

 

でも、

 

1インチ=2.54cm=254mm

254mm*20インチ=5080mm=50.8cm

 

なんで20インチがETRTO508じゃないの?

 

はい、このETRTOの数値はホイールの金属のわっか部分、リムの直径(厳密にはタイヤがはまる中溝のところの直径)です。以下の画像はETRTO406のリムです。

 

ETRTO406のリムの実測

ETRTO406のリムの実測

 

で、俗にいう20インチはタイヤの大外の直径です。20インチの内訳はそれぞれ、

 

ETRTO451のホイール+1 1/8インチのタイヤ=50.8cm=20インチ

ETRTO406のホイール+2インチのタイヤ=50.7cm=20インチ

 

てゆう具合です。必然的に451のタイヤは細めに、406のタイヤは太めになります。計算式の1 1/8と2インチはそれぞれのホイールサイズのメジャーな一例です。

 

つまり、ミニベロのインチアップというのはホイールを大きくして、タイヤを細くすることです。同じ『20インチ』でもホイールとタイヤの内訳が違います。はて、これでどんな違いが生まれるか?

 

ミニベロインチアップの意味

 

インチアップ=細タイヤ化のいちばんのメリットは足回りの向上ですね。1.5インチや2インチは1インチや1 1/8インチとは別物です。

 

デメリットは快適度ダウンです。路面のでこぼこがダイレクトに来ます。かように乗り味の軽さと快適さは反比例しますね。

 

ぼくはこの理屈を知らずに406から451ホイールにインチアップして、細タイヤの使い勝手の悪さにギブアップしました。

 

反動で2インチくらいのタイヤを付けたる! てヤケを起こしても、上記のような発想のために451ホイールの太めのタイヤが市場にありません。

 

現時点で気軽に買える最太の451は1 3/8です。TIOGA COMPIII、BMXレース用のごつごつパターンのタイヤです。

 

ETRTO451リムとTIOGA COMPIII 1 3/8

ETRTO451リムとTIOGA COMPIII 1 3/8

 

タイヤの大外の直径はほぼ52cm、インチ換算でざっと20.5ですね。足回りは重くなりますが、防御力はぐっと上がります。

 

これでデス歩道の段差、ダーク排水溝の蓋、エビル路面のつぎはぎ、ジェノサイド線路のレールからなるオンロード悪路四天王の攻撃をらくらくしのげます。

 

反対にETRTO451の最細の7/8タイヤはロードバイクの23cと同等の幅です。ラフにだーっと走れません。くだんの四天王が強力に立ちはだかります。

 

そして、451タイヤの種類が406タイヤみたいに豊富じゃありません。ミニベロの主流はながらく406でした。各ブランドからいろんなタイプの商品が出ます。

 

451タイヤは後発です。さらにミニベロタイヤの優先順位はロードの700cタイヤやオフロードの26、275、29タイヤより劣ります。タイヤメーカーのメイン商材じゃない。

 

てことで、451タイヤのモデルは固定的ですね。パナレーサー、シュワルベ、ケンダ、IRCが4強ですね。ミシュラン、コンチネンタル、ヴィットリアはハイエンドの451を出さないなあ・・・

 

406と451ホイールの長所と短所

 

406の長所はホイールとタイヤの選択肢の多さです。短所はとくにありません。

 

451の長所は速度アップです。短所はホイールとタイヤの選択肢の少なさです。

 

単純な走行性能は451ですが、カスタマイズのバリエーションやパーツの入手のしやすさ、そのほかの総合的な点数は406ですね。

 

実際、ぼくは406ホイールの1.5タイヤから451ホイールの7/8に変えましたけど、そんなに感動しませんね~、とほほ。

 

瞬間、足回りの軽さにおっと色めき立ちますが、ノイズの増加にうっと戸惑っちゃいます。差し引きゼロじゃないかあ?!

 

なので、無理なインチアップより同サイズで軽量化する、回るようにする、かっこよくするようなホイールチェンジがおすすめです。

 

リアホイールだけふんぱつするのもありですね。

 

 

 

 

細タイヤ泣かせのグレーチング

 

ぼくのミニベロ環境を見渡しましょう。大阪市内のチャリダーの天敵はこいつです。

 

大阪市内道路排水溝蓋

大阪市内道路排水溝蓋

 

排水講の蓋(グレーチング)の隙間です。前のパナレーサーのミニッツ系の7/8タイヤは鉄格子の隙間によくはまりました。

 

自動車に右から追越しをされると、ひょえーと左寄りになって、路肩の白線ゾーンに入っちゃって、この排水講の隙間に洗礼を浴びますね。

 

この市のシンボルマーク入りの太い格子のごっついタイプは御堂筋、堺筋、四ツ橋筋、そのほかの主要な道路の脇にわんさか出て来ます。しかも、九割がたの格子の縦溝が進行方向と平行になってます。

 

うちの28cのタイヤと隙間はこんなです。

 

鉄格子の隙間とタイヤ28c

鉄格子の隙間とタイヤ28c

 

ぎりセーフですね。定規でちょっと測ってみます。

 

蓋隙間27mm

蓋隙間27mm

 

目盛りが見えにくいですが、きっちり27mmです。そら、25cや23cのロードタイヤは足を取られますわな。

 

28cはとくに問題なくがりがり行けます。KENDAの1インチやパナのミニッツ系の7/8はうえーんですね。

 

市内の蓋はのきなみ同じ規格のものですが、経年や通行量で多少の差はできますね。今回の計測では平均値はだいたい26mmになりました。

 

ということで大阪市内チャリダーは気楽にざーっと走るなら、28c以上のタイヤを履きましょう。

 

ついでにこちらの蓋を計測しましょう。細い格子のタイプです。これは市販流通品ですね。駐車場の入り口に良くあります。

 

蓋ほそいやつ

蓋ほそいやつ

 

きっちり24mmです。しかも、隙間が縦長です。23cロードタイヤは格好の餌食です。

 

市内の細タイヤチャリダーさんは注意してくださいね~。

 

「しゃーない。歩道を走るわ」

 

そんな方に耳寄りなニュースです。大阪市に抜かりはありません。

 

歩道にもあるで! 新大阪区付近

歩道にもあるで! 新大阪区付近

 

オーマイガー!

 

 

最軽量はパナレーサーのタイヤとチューブのセット

 

目下の451の最軽量の組み合わせはパナレーサーとタイヤとチューブのセットですね。通称、パナパナセットです。

 

 

 

軽量化のための悪魔の実ですよ、うへへ。

 

ぼくは耐久性を重視して、ミニッツタフの7/8とこのR’AIRで組んでいました。まあ、細くて軽いです。最初にこそ「うおおお」となります。ですが、メリットばかりじゃありません。

 

パナレーサーミニッツタフ

パナレーサーミニッツタフ

 

7/8インチは約22.2mmですので、一般的なロードタイヤの23cより細くなります。この過剰な細さは町乗り・チャリ通にはさっぱり向きません。

 

そして、軽量チューブのR’AIRの品質がまちまちですね。

 

R'air いびつなふくらみ

R’air いびつなふくらみ

 

新品2本が最初からこのざまです。バルブ付近にトラブルが集中しますね~。構造的欠陥だア?

 

ただ、パナレーサーのタイヤレバーはピカイチの使い勝手ですね。

 

 

他社の樹脂レバーはかっちかちのミニベロ細タイヤの前にベキベキ砕け散りましたが、このパナのレバーだけはしぶとく生き残りますね。ツメの粘りがバツグンです。

 

細タイヤと細チューブを買うなら、このレバーを買い忘れないようにしませ。ミニベロの固いタイヤはほんまにかっちかちのカッチカチですから。

 

リムとの相性、品質のむらで固さがほんまに鬼神のようになります。やわなレバーはポッキーみたいに折れちゃいますので。

 

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