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YouTubeコメントのアンチや荒らしの対策方法 スルーは本当に正解?

アンチと荒らしは似て非なるものです。両者を混同して、同じ方式で対応すると、不要なトラブルを招きます。

アンチには人間味があります。その行動原理は好意の裏返しです。対象に好意を持つのがファン、反感を抱くのがアンチです。究極的には好き嫌いの話になります。

片や荒らしには人間味がありません。その行動原理は愉快犯的自己満足です。荒らしは好き嫌いで判断しません。荒らしの反対は無関心です。

YouTubeのコメントやチャットの重要性

YouTubeは動画共有サービスであり、プラットフォームであり、インフラであり、コミュニティです。

企業の公式サイトようなコンテンツの一方的配信は少数派です。大半のチャンネルは視聴者との交流を重視します。ファンは配信者とのコミュニケーションを好みますから。

評価、コメント、チャット、メンバーシップはそのためのツールです。これを禁じることは視聴者のアクションを禁じることです。

感想禁止、発言禁止、雑談禁止・・・こんなお店に誰が好んで通いますか? 単に高品質な動画を見るなら、AmzonプライムやNetflixを利用しますよ。

YouTubeはフードコート

一見さんは料理だけでお気に入りの店を決めません。雰囲気、居心地の良さ、大将の人柄、客層などを見て、常連さんになります。

YouTubeの視聴者も同様です。一見さんは動画だけではそのチャンネルの常連さんにはなりません。配信者の個性、チャットやコメントの賑わい、全体的なムードを確かめた後でようやくファンになります。

評価、コメント、チャット機能の封印はお店の雰囲気作りの放棄と同じです。しかもYouTubeはクローズドな高級店ではありません。大型モールのフードコートのようなものです。

このようなオープンペースでは人はまず賑やかな方に集まります。その後で手近な行列に並んだり、空いた店を探したりします。決して最初からパーティションの奥の不人気な空間には近づきません。

勿論、雰囲気作りを度外視しても料理のクオリティだけでお客をがんがん呼べるミシュランの星付き店みたいなのは別です。でも、そんな店はフードコートに出店しません。

YouTuberの大半は素人で、動画の大半は素人芸です。それだけで一見さんを常連さんにするのは至難の業です。

オープンスペースには変な人が沸く

このように評価やコメントはチャンネルのムードを盛り上げて、コミュニティを活気づけます。

ですが、YouTubeは会員制の高級店ではありません。オープンなフードコートです。ここには多彩な利用者が雑然と集います。

例えば週末のショッピングモールのフードコートに行くと、多数の一般利用者の中で明らかに非常識な客、明らかに異様な方、明らかに挙動不審な人を発見できます。

オープンなYouTubeのコメントやチャットにもこのような人々がしばしば出没します。これがアンチと荒らしです。

YouTubeコメントのスパムの割合


こちらはうちのメインチャンネルの最近の動画のコメントと評価の概要です。


平均で高評価は100件、コメントは50件です。チャンネル登録者のアクションは非常に活発です。少なくともうちはガラガラの不人気なお店ではないと勝手に自負します。

私は基本的に全部のコメントに返信します。50件くらいは余裕ですが、100件以上は少し大変です。

コメントの内訳はこんなところです。

  1. あいさつや感想
  2. 要望、疑問、情報提供
  3. 視聴者同士のやり取り
  4. その他

大半は短文のあいさつや感想です。「おはようございます!」や「おもしろかったです!」など。これコメントの80%を占めます。

要望、疑問、情報提供は動画内容の補足や次のネタへのヒントになります。これは宝の山です。全体の15%程度です。

視聴者同士のやり取りは5%ほどです。ファンAの疑問にファンBが答えるというパターンが主です。

ただ、これはオートマチックに進行しますから、私の目の外でしばしば小競り合いや口喧嘩にまで発展します。まあ、ほぼどちらかが最終的に飽きて折れます。

で、これらに属さない微量のノイズがアンチや荒らしです。比率は0.1%未満です。うちのチャンネルではその数は多くありません。

しかし、コメント数の母数が多くなると、アンチや荒らしの出現率も必然的に高まります。

うちのチャンネルで一月のスパム率を計算してみましょうか。

  • コメント50件x動画30本=1500件
  • 1500/0.001=1.5本

一月のスパムは1.5本です。この状況ではスルーが正解です。個別の対策はもう少し先の話でしょう。

アンチと荒らしの特徴

冒頭のようにアンチはファンになりますが、荒らしはそうなりません。

アンチは嫌悪や反感や拒絶で動きます。その活動は対象ありきのものです。そして、これらの負の感情は何かの切っ掛けで反転しうる。古典的には『昨日の敵は今日の友』ですか。

よってアンチとの会話や和解は成立します。要相談。

荒らしは自分の興味や満足でしか動きません。対象への負の感情を持たなくても、場を乱すこと、人を傷つけること、目立つことを平然とやります。何故ならそれが快感だから。

よって荒らしとの会話や和解は成立しません。完全スルーor強制ブロック。

アンチと荒らしの見分け方

アンチと荒らしの見分け方は簡単です。各々の行動原理を理解すれば、そのアクションから判別できます。

アンチは反感、拒絶、嫌悪等の負の感情で動きます。そのコメントにはそれが如実に表れます。

「賛同できない」
「それは間違いだ」
「そうではない」

ストレスフルな文面です。しかし、内容には筋があります。動画や配信者と向き合った上でのアクションです。

荒らしはこんなに論理的ではありません。直情的で直接的です。

「クソ」
「死ね」
「ウンコ」
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

手軽な悪口や卑猥な表現、意味不明の文字の羅列でオープンスペースをハッキングして行きます。これが荒らしです。

より悪質な荒らしは個人情報の書き込み、フェイク、差別的表現、多量の絵文字などなどを織り交ぜて、文字通りにコミュニティをぐちゃぐちゃに荒らし尽くします。

このような存在とは会話や和解が成立しません。スルーやブロックが最適な対策です。

小規模コミュニティではスルーが正解

スパム対策はストレスフルなものです。アンチは何かの切っ掛けで明日の友となり得ますが、その数は小規模コミュニティでは多くありません。

他方、一人の荒らしは新たな荒らしを呼び、コミュニティを崩壊の危機に追い込みます。

リスクの観点から10000人規模のチャンネル運営者は微量のスパムには反応せず、機械的に無視を決め込みましょう。