YouTubeの広告を消す方法 PCとスマホの無料ブロックのやり方

VIPはYouTube Premiumに入って、正々堂々と広告の呪縛から逃れましょう。一ヶ月の料金は1180円です。

IPhoneからの申し込みは何故か1580円ですが。※アップストアの利用料のため

でも、月間1180円、年間14160円の固定費は庶民の財政には厳しいものです。iPhoneからの申し込みは18960円ですよ! 

これはNetflixのベーシックプランとAmazonプライムビデオの合算より割高です。

実際問題、YouTubeプレミアムの会員数はそんなに多くありません。

2019年第4四半期の時点で有料会員は2000万人です。→YouTube PremiumおよびMusic加入者数が2000万人に到達。YouTube TVは200万人に

この数字は大きく見えますが、全世界の20億人のログインユーザーの1%でしかない。100人中の99人はYouTubeにはお金を払いません。

ちなみにプレミアム会員の特典は以下の五つです。

  • 動画の広告を消せる
  • 動画を保存してオフラインで再生できる
  • YouTubeのオリジナル動画を視聴できる
  • アプリでバックグラウンド再生できる
  • YouTube Music Premiumを利用できる

オフラインやバックグラウンドはインパクトに欠けますし、オリジナルコンテンツはNetflixやAmazonプライムに見劣りします。

「有料会員が増えると、YouTuberの収入がなくなる」という配信者目線の事情を度外視しても、Premium会員登録をおすすめしません。

それから『収入がなくなる』は正確ではありません。Premium会員の視聴には広告収入は発生しませんが、分配金が発生します。

平均的な日本人の目線ではYouTubeプレミアムへの加入はハイコスト、ローリターンに見えます。アニメと漫画と日本語コンテンツがありませんから。

もう一つの目玉のアダルトはYouTube的にはご法度ですし。

これを踏まえて、無料でYouTubeやウェブサイトのうざい広告をブロックする方法を以下に示しましょう。

YouTubeの広告を無料で消す PC版Chrome編

GoogleのYouTubeの閲覧にはGoogleのChromeが最適です。

このWebブラウザは非常にシンプルですが、拡張機能(プラグイン、アドオン)で万能ツールに化けます。

公式のChromeの拡張機能のインストールは数クリックで終わります。面倒な保存、解凍、設定は不要です。

後述のFirefoxやSafariのプラグインやアドオンも同様です。

拡張機能をウェブストアで探す

Chromeの拡張機能はChromeのオフィシャルウェブストアにあります。リンク先はこちらです→Google Chrome ウェブストア

Chrome-Webストア
Chrome-Webストア

今やChromeのシェアは40%オーバー、圧倒的にナンバー1の人気ブラウザです。

でも、利用者の大多数はこの便利なウェブストアの存在を知らず、初期のプレーンな状態で使い続けます。

ウェブストアには『拡張機能』と『テーマ』のコーナーがあります。『ストアを検索』のフォームに『Adblock』と入力します。

この”ad”はネット広告の代名詞的キーワードです。

adblock系の拡張機能
adblock系の拡張機能

三つのツールが出てきました。提供元がそれぞれ違います。ここではレビュー数と評価の高さからAdBlockを選んでみましょう。

Chromeに拡張機能を追加

『Chromeに追加』で拡張機能をブラウザにインストールします。

ところで、このAdBlockは完全フリーのソフトウェアではなく、シェアウェアです。インストール後にこちらのページが出ます。

シェアウェア
シェアウェア

尊厳のシステム! なにかたどたどしい日本語が怪しさを醸し出します。

『尊厳のシステム』は『サポートのお願い』で、『余裕がある分から』は『よろしければ』でしょうね。恐らくフルタイムの8人の社員は海外の方でしょう。

もちろん、この寄付金を納めずとも、拡張機能を使えます。このページを閉じて、ブラウザに戻りましょう。

拡張機能のアイコン
拡張機能のアイコン

AdBlockのアイコンがブラウザのヘッダのアカウントアイコンの横に出現しました。赤色は有効の状態です。このようにツールが無事にインストールされると、そのアイコンがここに並びます。

広告をブロックする

では、このAdBlockの機能を確かめましょう。試験会場はYAHOO JAPANのトップページです。

yahooのトップの広告数
yahooのトップの広告数

途端にAdBlockのアイコンの上に”18″の数字が出ました。これがこのページの広告の数です。

これをクリックすると、詳細なメニューを出せます・・・と、解説の間に広告数が”45″まで倍増しました。

トップページから適当なエリアを選んで、 スライダーで表示レベルを変更します。

スライダーで表示レベル変更
スライダーで表示レベル変更

ためしにスライダーをレベル3にして、『いい感じですね』ボタンをクリックします。

非表示の個所が半透明になる
非表示の個所が半透明になる

ページの要素から非表示部位を選べます。この”_3S2Q~”のclassを選択すると、中央のカラムのメインエリアをごそっと消せます。

Youtubeの動画広告をブロックする

では、YouTubeトップに行きましょう。事前に拡張機能をオフにしました。

YouTubeトップ
YouTubeトップ

薄緑のアイコンは機能のオフを意味します。 おかげで画面レイアウトの上段の最高の位置にiPadの広告が割り込みます。

AdBlockをオンにしましょう。

広告動画がエラーに
広告動画がエラーに

iPadの広告動画がエラーになりました。ただし、右側のアイコンやリンクは残ります。

これをさきほどのブロック指定で消して行けば、メインの上段の広告エリアを全面的に撤去できます。

動画内広告を消す

動画内広告はどうでしょうか? AdBlockを一時的にオフにして、うちの動画を見てみましょう。

動画内広告
動画内広告

なぜか食べログアプリの広告が出てきました。ちなみに食べログアプリ版の評価ランキングでの並び替えは有料です。アプリの闇ですね。

動画の冒頭、途中、末尾のCMはYouTubeの収益の柱です。スキップ可能なインストリーム広告、スキップ不可のダンパー広告がメインです。

12月や3月などの繁忙期にはバンパー+インストリームのダブルアタックが猛威を振るいます。モバイル版ではこれがデフォルトですね。

YouTubeの売り上げは右肩上がりです。前年比数十パーセント増の勢いで急速に成長します。

とすれば、収益の柱の広告の数も必然的に増えます。動画冒頭のCMトリプルアタックやカルテットアタックは遠い未来の話ではありません。

AdBolckをオンにしましょう。YouTubeのトップに戻って、アイコンを左クリックして、『このページでAdBlockを有効にします』を選びます。

AdBlockをアクティベート
AdBlockをアクティベート

動画内のインストリーム広告、バンパー広告、ポップアップ広告が消えました。

YouTubeの広告を無料で消す スマホ版

上述のようにパソコンで広告をブロックするのは簡単です。ChromeやFirefoxなどの有名ブラウザには優秀な拡張機能やプラグインが豊富にありますから。

一方、スマホでYouTubeの広告を消すのは少し面倒です。純正のYouTubeアプリには拡張機能やプラグインがありません。

またAndroid端末でGoogle ChromeからYouTubeにアクセスしても、ブラウザ内でトップページを開けず、YouTubeアプリに飛ばされます。PC版サイトにチェックを入れてもやっぱり飛ばされます。

スマホのChromeからPCサイトには入れない
スマホのChromeからPCサイトには入れない

当然、PCのブラウザにインストールした拡張機能はスマホのブラウザにはありません。ソフトの保存場所、そもそものデバイスが違いますから。

Chrome以外のブラウザを使う

簡単な解決策はブラウザの変更です。Chrome以外のブラウザでYouTubeにアクセスすれば、アプリへの強制移行を回避して、モバイル版のトップに飛べます。

FireFoxをインストールして、アクセスしてみました。

FirefoxからのYouTubeモバイルトップ
FirefoxからのYouTubeモバイルトップ

今度こそYouTubeのモバイル版のページに入れましたね。レイアウトはYouTubeアプリのものとほぼ同じです。

またiPadの広告が出てきました。販促時期でしょうか?

アドオンをインストールする

PC版のChromeのようにFirefoxの拡張機能(アドオン)をインストールしてみましょう。右上の三点ドットをタップして、設定のメニューを出します。

スマホ版Firefoxのアドオン
スマホ版Firefoxのアドオン

スマホでは”Adblock Plus”が人気です。これをインストールしましょう。

Adblock Plus

さらにオプションの「控えめな広告を許可」のチェックを外して、YouTubeのモバイル版のトップページに再訪します。

YouTube広告ブロック
YouTube広告ブロック

メインカラムの広告エリアが消えて、コンテンツがトップに出てきました。

ところで履歴とログインは真っ新ですから、これはナチュラルなリストです。鬼滅の刃とiPhoneのレビューですね。Googleはアップル推しでしょうか?

もちろん、インストリーム広告やバナー広告も消えます。

アプリは不安定

もう一つの解決策がアプリです。が、これは諸事情からおすすめではありません。

Google PlayストアのAdblock系の上位は広告非表示アプリでなく、広告費表示機能付きのブラウザです。アドオン導入済みのFirefoxと似たり寄ったりです。

またAndroidのスマホはIOSのIPhoneのように画一的ではありません。アプリの動作の安定度は端末やバージョンで異なります。

体感的にはどの広告ブロックアプリもブラウザ+アドオンの組み合わせより不安定です。FirefoxかSafari+Adblock Plusのアドオンという手段が快適です。

そもそも広告を消すのは快適さのアップデートのためです。アプリの不安定な動作や重い挙動にイライラするのは本末転倒でしょう。

Google ChromeのシェアがNo1になってしまって、その他の有名ブラウザの地位が相対的に下がりましたが、古参のFirefoxやSafariは有力なツールです。

YouTubeの広告を消す方法まとめ

正攻法はYouTube Premiumへの加入です。IPhoneのAppストアから加入すると、不可解な割増金を取られます。パソコンから登録しましょう。

YouTube Premiumの特典は日本人にはまだ魅力的ではありません。アニメ、漫画、ローカライズなオリジナル作品が待ち遠しいところです。

パソコンのChromeブラウザは拡張機能で圧倒的に便利に快適になります。導入は簡単、動作は安定です。

スマホのAdblock系アプリはおすすめではありません。とくにAndroid版のツールの動作は端末やバージョンでまちまちです。

スマホでChromeからYouTubeにアクセスすると、強制的にYouTubeアプリへ飛ばされます。

FirefoxやSafariを使えば、これを回避できますし、アドオンで広告をブロックできます。