元日の朝っぱらから年末にせっせとオーバーホールをして、簡易ガラスコーティングまでして、うきうきで京都の伏見稲荷まではつもうでに行きました。
めちゃくちゃな混雑は想定範囲です。しかし、正月の自転車置き場の臨時封鎖と帰りの冷たい雨は予想外デス。
ふぎゃー! 水のアワー!
が、今回の自転車整備ネタはこれではありません。オーバーホールの本編でやり忘れたパートがいくつかありました。
そのひとつがブレーキパッドの調整です。
Youtubeにこれをアップしたら、ぞくぞくとご忠告のコメントをいただけました。やっぱし、自転車整備を動画で見る人はこまかいところを見逃しません。
実のところ、やり忘れってのも正確ではありません。やったけども、カメラの録画ボタンを押し忘れて、記録できなかった・・・これが正解です、ザ・撮り忘れ。
で、今回の撮影のためにわざわざパッドをいがまして、最収録にのぞみます。ついでにパッドのハの字をやろうとして、意想外のアクシデントに見舞われます。
ロードのブレーキパッド調整
リムブレーキのブレーキパッドの平行出しはかんたんです。10秒で終わります。てか、終わりました。
はい、終了! ブレーキの利きは十分です。ただし、一時間ばかしを雨天走行して、盛大にダストをまきあげます。アームがまたジャリジャリだあ~。
ブレーキ前後不覚
と、このパッドのずれとは別口にYoutubeでコメントをいただきました。「フロントブレーキのアウター受けの位置が逆じゃない?」て。
ふつうのキャリパーブレーキのフロントのアウター受けは右側にあるそうな。まじ?
ぼくのスポーツ自転車ブレーキ履歴は古い順に機械式ディスク、油圧ディスク、Vブレーキ、リアキャリパー、ダイレクトマウントです。フロントキャリパーのヒスがない。
このKCNC CB11もKCNCの分類ではCaliper Brakeの一種です。その11番目でCB11です、たぶん。
マイナーパーツの情報難
ダイレクトマウントブレーキは自転車ブレーキ的には最後発のブレーキシステムです。Vブレーキとキャリパーブレーキのハイブリッドみたいなものです。油圧DBより後発だ。
提唱元はサカイのシマノ社です。2018年にシカゴのSRAM社がダイレクトマウントを出して、三大メーカーのダイレクトマウントが出そろいます。
しかし、ロードバイクのトレンドは一気にディスクブレーキへ移行します。ダイレクトマウントは割を食って、販売元から推してもらえません。悲運のラストリムブレーキです。
で、このマイナーなブレーキシステムのさらにマイナーなモデルです。商品の情報量が無です。
モデル名検索で出てくるのはKCNCの公式ページでなく、通販ストアの商品情報とうちの過去記事ばかりです。
まず、ブレーキ本体の前後が不明です。
キャリパーブレーキのセオリーに従うと、左側をリアに装着します。アウター受けが左に来ますから。
リアのアウター受けが右に来るのはたしかにイレギュラーです。キャリパーブレーキのここもVブレーキのも左に来ますし。
で、あまりをフロントフォークに付けると、アウター受けを左に配置できません。こんなです。
もしか、フォーク裏のシャドー系の台座につけるタイプだあ? うーん、ミステリ・
これが後述のトラブルへつながります。
パッドのハの字の効果
そんなこととはつゆ知らず、のんきにブレーキパッドのハの字をつづけます。
リムブレーキ全般でこのハの字は有効です。別名トーイン、”toe in”です。ブレーキシューの前側を狭くする=後ろ側を広くするから。
方法はかんたんです。なにかカード状のものを挟みます。イオンカードの厚みがぼく的にはベストです。20日・30日はお客様感謝デーです。
パッドが左右逆!
で、フロントのトーインを終えて、リアに取り掛かって、えらい事実を突き付けられます。
上の画像は後ろからの視点です。左のアームのパッドに”R”が見えます。これはrightのRです、つまり、このシューは右用です。
えー! てことは、右に”L”が?! ・・・はい、右がLでした。
えー! てことは、オーバーホールのときに前後をまちがえて取り付けた? てか、どっちがどっちでしょうよ?! わーわーわーわー!!
ひとしきりに騒いだ後にパッドを入れ替えました。左にL! 右にR!
「 わるふざけする前にちゃんとチェックせーよ!」てなもんです。はい、大反省しました。
で、気を取り直して、今度こそパフェクトトーインをやりました。
動画です。正座が精一杯の反省の念です、はい。