先日よりYoutubeでゲーム実況をはじめまして、懐かしいレトロゲームをちょくちょく買います。
また、ポケモンGOからポケモン熱が高まりまして、リアルタイムでやった第一世代~第三世代が恋しくなり、赤銀サファイアがめでたくゲットされました。
お値段は3つで540円です。購入場所はハードオフジャンクコーナーと良品買館のゲームコーナーです。
ROMカセットの宿命、バッテリー切れ
かつて、ゲームソフトは『カセット』と呼ばれました。ファミコン、スーファミ、ゲームボーイのソフトがこの名称で呼ばれます。
その後、ビデオゲームはCDやDVDになり、いまではDLCやクラウドになります。実機が手元にない。
ところで、初期のゲームカセットはオールインワンの小型PCのようなものです。全部の機能がこの中にある。
セーブデータはソフト=カセットに依存します。ハード=本体は記憶機能を持たない。以上のような理由からカセットは高額でした。
もっとも、初期のファミコンゲームにはセーブ機能さえがありませんけど。古参は仮面ライダー倶楽部とか仮面ライダー倶楽部とか仮面ライダー倶楽部とかで詰みましたよね?
バッテリー寿命は5年くらい
セーブ機能付きのカセットのバッテリー、ボタン電池の寿命はせいぜい5年です。つまり、前世紀のレトロゲーのカセットのセーブデータは壊滅的です。
しかし、冒頭の2本のポケモンのうちのひとつはふつうに起動して、セーブデータがありました。
バッジと図鑑がコンプです。手持ちにミュウがごろごろいました。期待通りのセーブデータだ!
初代赤の販売は1996年です。20年以上が経過します。しかし、セーブデータは健在です。つまり、バッテリーが健在だ。なぜ?
一方、第二世代のポケモン銀です。
『つづきから はじめる』がありません。たのしみが失せました。そして、さいしょから はじめて、レポートを取って、リセットをすると、おなじ画面を望めます。
電池切れ確定!
ただし、ゲームプレーは可能です。基盤の損傷はない。仮面ライダー倶楽部なみにセーブなしでぶっつづけでやれば、ポケモンマスターになれます。
が、おとなしく電池交換に挑戦しましょう。ちなみにセーブ機能なしのパスワードコンティニューのタイトルには内蔵電池はありません。
ゲームボーイカセットのねじは特殊
ゲームボーイカセットの分解はかんたんです。裏蓋のねじをちょちょと外します。しかし、このねじが曲者の特殊タイプだ。
いたずら防止系のヘンテコボルトです。ラジオペンチやほそい棒でぐりぐりやっても外せません。
特殊ボルトには特殊ドライバーです。通販に格安のセットがあります。
DTC-20とDTC-27
さて、このような通販の格安ニンテンドー修理セットは厳密には正規のツールではありません。非純正のノーブランド品です。
商品の表面の数値の通りにY字ドライバーは2.5mm用、ビットはそれぞれ3.8mmと4.5mm用です。このサイズは任天堂系の特殊ねじサイズとは微妙に異なります。
星型ドライバーの純正の公式ツールはエンジニア社のDTC-20とDTC-27で、それぞれ3.6mmと4.6mm用です。
しかし、コンマ数ミリの差は許容範囲です。格安セットはジャストサイズではありませんが、ゆるゆるでもきつきつでもありません。純正ツールは割高ですし。
何十個もカセットを分解しなければ、この格安セットで十分に修理できます。実際にこの3.8mmの星型ドライバーでポケモン銀のネジを回せました。
ゲームボーイアドバンスのネジはY字タイプです。
簡単な対応表です。
Y字ドライバー≒DTY-02
- ゲームボーイアドバンスカセット
- ゲームボーイ本体
- DS
- ジョイコン
4.5mm≒DTC-27
- スーパーファミコン本体
- NINTENDO64本体
- ニンテンドーゲームキューブ本体
3.8mm≒DTC-20
- ゲームボーイソフト
- スーパーファミコンソフト
- NINTENDO64ソフト
カセットのネジのトルクはそう強くありません。ネジ穴の土台がプラスチックですし。ビットを手で持っても、簡単にネジを回せます。
表側をスライドさせる
ネジを外したら、ケースをぱかっと開きます。むりやりこじ開けない。バキッて壊しますよ。
こんなふうに表蓋を端子側へスライドさせます。
カセットの中身の基盤が現れます。
右上の丸いのがバッテリーです。ザ・ふつうのボタン電池です。ポケモン銀のやつはCR2025でした。赤はCR1616でした。ちなみにボタン電池の数値はサイズと厚みです。
1616も2025も100円ショップにあります。24時間営業の100円ローソンがべんりです。
電池をはずす
では、電池をはずしましょう。ここからの作業はすこし神経質です。
工具は以下です。
- カッター
- ラジオペンチ
- テープ
こだわり派はテープを使わず、ハンダを使って、端子を溶接しなおします。が、一般人はそんなに手間をかけられません。ふつうにテープを使いましょう。
薄い端子が電池の裏表にぴたっと貼り付きます。カッターやかみそりの刃でぺりぺりはがします。
と、ここが山場です。端子の溶接外しです。
まんなかのところに2か所のポイント溶接があります。これはカッターで切れません。ラジオペンチが役立ちます。
裏側です。こっちのはがしが難題です。
あと、ボタン電池のサイドに黄色いカバーが見えます。ボタン電池のサイドは基本的に+です。このカバーはショート防止ですね。
それから、電池をペンチで直掴みするのはかんばしくありません。神経質なA型さんはあて布をしましょう。
端子がちぎれる
おおざっぱなO型さんのDIYはすんなりといきません。ついつい力任せにぐいぐいやって、裏側の端子を基盤からひきちぎってしまいました。
オーマイガー!
はんだごてはうちにはありません。ダメもとで接着剤とテープでくっつけます。
屈指のざつさです。ちなみにCR1616やCR2032を載せても、ふつうに使えます。電圧とかは一緒ぽいです。
起動してみる
一抹の不安を覚えつつ、このミイラのようなカセットをゲームキューブのゲームボーイアダプターにぶっさします。
起動はOKです。レポートをとって、リセットを押します。どきどきの瞬間です。
つづきからが ふっかつした!
結論
端子をぶっちぎっても、テープでざつにくっつけても、ふつうに修理できた。
後日、このドライバーセットをうちで少し在庫しました。ゲームボーイカセット、アドバンスのネジを問題なく回せます。即日で配送しまっせ~。
PS.ジョイコンも分解修理できました! →ジョイコンの修理 勝手に動く症状を自分で直す方法と工具