ピストバイクのスキッド つっかえ棒 タイヤ ギア比でできない!を解消


ピスト、ピストバイク、フィックス、フィックスドバイク、トラックバイク、メッセンジャーバイク、これらは固定ギアのバイクを指します。

 

日本では2010年前後にピストブームが来まして、ストリート系の若者のあいだでぶわっと流行しました。

 

バイクの方は諸般の事情で歴史の闇に葬られましたが、メッセンジャーバッグやシューズは根付きました。アーバン系ブランドのCHROMEやTIMBUK2は人気です。

 

この秋口にぼくはサブのバイクをMICKEのトラックホイールとシングルクランクで固定ギア化しました。

 

細いママチャリ

細いママチャリ

 

パナソニックのママチャリフレームベースのピストバイクです。フロントにミニVブレーキ、リアにキャリパーブレーキを付けて、街乗りに適合します。

 

当初にこそ固定ギアとフリーギアの勝手のちがいに苦戦しましたが、三日でピストの乗り方に慣れました。徒歩圏内のお買い物から20km前後のちょい乗りまでそつなく行けます。

 

ピストの必須テク、バックを踏むとスキッド

 

固定ギアの停止、減速の基本は『バックを踏む』や『スキッド』です。リアホイールとダイレクトに連動するクランクとペダルに逆方向のパワーを掛けて、推進力を打ち消します。

 

バックを踏むのはかんたんです。目一杯に踏ん張れば、平地の減速や停止には困りません。ビンディングやストラップを使えば、ママチャリのブレーキより俊敏に止まれます。Vブレーキには負けます。

 

また、減速と停止の場面を常に想定しながら走りますから、より一層の安全運転を心がけるようになります。固定ギアの乗り方はテクニカルで論理的です。

 

もうひとつの減速技術のスキッドはややトリッキーです。力技だけではままなりません。最近、ぼくはようやく練習にはげんで、10分でコツをつかみました。いまやフラットペダルでスキッドできます。

 

スキッドの種類

 

スキッドの種類を説明しましょう・・・て、その前にスキッドをおさらいしましょう。スキッドは後輪をロックしてわざと滑らせる技術です。類義語はスリップ、ドリフトです。

 

スリップは和製英語です。で、これは不慮の横滑りのイメージですね。走行でなく、事故だ。じゃあ、ドリフトのがぴったり来ます。

 

オフロードやグラベルでは一気にブレーキを掛けて後輪をロックして、ドリフトで遊ぶとかシュプールを描くとかきついカーブを曲がるとかします。

 

この場合、ブレーキ→スキッドです。カーブの走法の一種です。ピストのスキッドはブレーキ方法のひとつです。スキッド=ブレーキになります。

 

ロングスキッド

 

ロングスキッドはスキッドのためのスキッドです。つまり、見せ技です。極端な前傾姿勢を取って、体重を前輪に預けて、リアホイールを軽く浮かせて、スキッドをえんえん続けます。

 

ポジションのイメージはこんなです。矢印は意識の方向です。体勢はスキーのジャンプのごとしです。

 

ロングスキッド姿勢

ロングスキッド姿勢

 

ももをステムやハンドルバーに当てるように前のめりに前傾します。で、リアを浮かせ気味にして、シュルシュル滑らせ続けます。

 

このとき、重心をリアからフロントに移し切らないと、ふつうにストップしちゃいます。また、前にのめりすぎれば、すってんころりんと前転します。

 

使いどころは平開けた平地や長いゆるい直線の坂道です。雨上がりのスリッピーなコンディションがベストです。

 

でも、ぼくがこれをやろうとすると、たいてい股間をステムに打ちつけます。ママチャリのジオメトリだからか、足の長さが足らんか。胴長短足はなんぎだ・・・

 

ミドルスキッド

 

ミドルスキッドは実用的なブレーキングテクニックです。スキッドの基本です。制動のためのスキッド。減速から急停止までミドルスキッド一本でこなせます。

 

ミドルスキッドのポジションはこんなです。

 

ミドルスキッド

ミドルスキッド

 

ロングスキッドみたいな極端な前傾を取りません。リア、フロントの比重を3:7か4:6くらいのイメージにします。

 

で、足とクランクは平行気味になります。体幹でつっかえ棒をするようにします。すると、ペダルを停められます。

 

ミドルスキッドのコツはこのつっかえ棒のイメージです。膝を曲げると、足をつっかえ棒にできません。曲がった膝=バネです。膝の筋肉だけでリアホイールの推進力を止めるのはむりです。

 

つっかえ棒のイメージは変わりません。さらに意識をタイヤまで貫いてロックしてブレーキorストップします。

 

膝をすこし曲げても、ももを上げ切らなければ、筋力次第でロックできます。膝が曲がって、ももが上がると、足の機構が棒からバネになっちゃいます。ロック不可!

 

ぼくは愛機のママチャリピストではヘソからカカトまでをステムとペダルの間に挟み込むようなイメージでやります。トップチューブがありませんから。

 

コツをつかめば、利き足、逆足、ビンディング、フラットペダル、ライザーバー、ブルホーンバーでできます。つっかえ棒のイメージが最重要です。

 

ショートスキッド スキッピング

 

ショートスキッドは3つの中ではもっともテクニカルです。ミドルより後ろ気味ないしシッティングのままでリアホイールを跳ね上げて、瞬間的にロックします。

 

連続ジャンプすると、スキッピングになります。

 

 

 

ショートスキッド

ショートスキッド

 

必然的にクリップ、ストラップ、ビンディングがキーアイテムになります。フラペでは一度ジャンプできても、連続的に小ジャンプできません。

 

そして、動作が引き揚げとロックの二系統に分かれます。小ジャンプとバック踏みのコンボ、そんなふんいきです。おおざっぱな人にはむずかしいテクです。

 

スキッド向きのタイヤ

 

新しい技を覚えると、むやみやたらと乱用してしまうのがこの世のさだめです。なめらか路面を見つけてシュルシュル、雨上がりのアスファルトでズサー・・・宿命です。

 

いずれのスキッドがリアタイヤには過酷です。異常な速度でトレッドが消耗します。トリックを多用する人、めったに遊ぶ人は1か月で使い切っちゃいます。

 

削れまくりトレッド

削れまくりトレッド

 

高いタイヤ、軽量タイヤはピストのリアには向きません。あと、このSCHWALBE ONEみたいな高グリップのタイヤは見せのスキッドには向きません。滑らない。

 

ここからロード系のハイエンドの細タイヤはのきなみアウトです。薄々のGILLORやEXTENZAはもってのほかです。

 

おすすめはアーバン系のワイドなスリックタイヤです。コンチのGATORSKINとかは定番です。25c以上が理想的です。

 

 

消耗品と割り切って、安いタイヤを早め早めに使い倒すのもありです。高いタイヤをだいじにつかうて発想は無意味です。

 

同じ理由でリアに良いホイールを入れても、即効で使い倒してしまいます。前カーボンバトンホイール、リア32本のアルミの手ごろなホイールてピストスタイルはこのためです。

 

WTBのThickslickはまさにスキッドのためのクリンチャータイヤです。ゴムチューブみたいなビジュアルがざんしんです。

 

 WTB Thickslick Flat Guard Tyre 2017
WTB Thickslick Flat Guard Tyre 2017

定価 4055円
割引 43%
特価 2329円

※2017/12/27 22:19:39のchainreactioncycles.comの価格

 

このタイヤはよさげですが、あいにくとうちのホイールはチューブラータイヤ用です。安いVittoria Rallyとかを使いまわしましょうかあ~。

 

ギア比

 

ピストのギア比は固定です。うちのはフロント47Tのリア16T、ほぼ3です。これでフラペダで問題なくスキッドできます。

 

でも、軽い人、細い人はギア比を軽くすれば、もうすこし楽にできます。反面、最高速度が変わっちゃいますが。

 

3から2.5に落としても、20%弱の削減をはたせます。落とし方は平均体重からの比率で考えましょう。65kgの人が3.0であれば、60kgの人は2.7、55kgの人は2.5とか。

 

両面切りのハブにトリック用の軽いギアと街乗り用の平均ギアをつけるのはひとつの解決策です。シングルギアは安いものです。

 

 

 

うちのは片面切りですね。漢のハブです。そもそもトラック用菅完組ホイールだし、ははは。

 

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