ロードは買ってはいけない・・・
フルサスMTBも買ってはいけない・・・
10万の自転車を買うなどもってのほか・・・
※折よく2020年4月20日に新型コロナウイルス感染症緊急経済対策が閣議決定されて、新型コロナの特別定額給付金10万円のボーナスが確定しました。方式は申請制の郵送&ネット、受付は各自治体、期間は三ヶ月、振込先は本人名義の銀行口座です。→ 特別定額給付金の概要 総務省
1億くれ! ツケは安倍か麻生か黒田かテドロスでおk!!
コロナ=自転車通勤促進装置説
新型コロナウィルスの猛威が止まりません。世界は100年ぶりのパンデミックの渦中にあります。大阪府や兵庫県の学校は5月の連休明けまで休校です。一般企業ではリモートワーク、在宅勤務が広がります。引きこもりが大正義です。
人でごった返す神戸の中華街の日曜の昼下がりがこれですよ。
京都タワーの前のJR京都駅前がこれですよ。
異様に甲高い中国語や韓国語の喧騒がすでに懐かしく思えます。
電車とバスがド三密
通信教育、リモートワーク、在宅勤務が半強制的に普及しますが、現場での生業は完全になくなりません。
実際、ぼくの知り合いの多くは個人事業者や商売人です。パン屋、酒屋、床屋、魚屋、質屋、水道屋、内装屋、お好み焼き屋などなど。半数が諦観、半数が激おこです。安倍首相とテドロス代表への恨み節がだいたい聞こえますね。
また、勤め人は勤め人のなかで歴然の通勤格差に晒されます。地震が起きようが、大雪が降ろうが、ミサイルが飛来しようが、高熱が出ようが、一部の社長や上司は一種の宗教的教義のように 「とにかく会社に来い!」という呪文を唱えます。
ところで、電車、バスなどの交通公共機関はコロナのクラスターの三密疑惑にばっちり引っ掛かります。そして、空や海の交通機関よりチェック体制がゆるゆるです。通勤電車、通学バスの実態はパンドラボックスです。
ぼくは乗り物酔いしますから、電車やバスを利用しません。夜行バスに乗るなら、轢かれて楽になります。それゆえに通勤通学には徒歩や自転車を使います。個人的にはコロナやインフルより乗り物酔いの方が恐怖です。乗り物酔いの発症率は100%ですからね。
そして、パンデミックのおかげで時代がこの自転車通勤おじさんに追いつきました。さらに一人10万円のコロナ給付金の無条件配布がほぼ固まります。
この厳戒態勢下で勤めに出ねばならない人はこれで何を買うか? チャリ通用の自転車だ! それが正解だ! でも、おれはGoProを新調するぞ!
チャリ通のメリットやデメリットは別の記事にありますから、今回はコロナボーナス10万円で買う通勤用自転車+αの解説です。
コロナ給付金10万円はスポーツバイクの相場
ものには相場があります。安いママチャリの相場は1万円、ネットのルック車の相場は2万円、マウンテンバイクやロードバイクなどのスポーツバイクのメーカー物の入門機の値段は10万円です。
じゃあ、ロイヤルホームセンターにある54900円のNESTOは何でしょう?
うーん、コスプレとオリジナルの間のセミルックロードでしょうか? この価格帯はメーカーもののクロスバイクの値段ですね。
このように10万以下のスポーツバイクには断りや但しが付きまといますが、10万円のロードやMTBは一人前のスポーツ機材です。町内移動システムの域ではありません。
ちなみに電動アシストのママチャリも10万円です。チャリ通号の候補の一角に入りますが、自転車のおもしろみを欠きますから、週末サイクリングとかゆるポタとかの+αの要素に向きません。
10万円の自転車だけで走り出せない訳
スポーツバイクは一般的な自転車と似て非なるものです。趣味の折り畳み、ミニベロ、グラベルバイクなどもママチャリやシティサイクルと一線を画します。
大きな違いは販売品のテンプレートです。一般的なMTBやロードバイクの展示品や販売品を見ましょう。いや、さきほどのNESTOの格安ロードバイクさえがそうです。
注目は足元ですね。ペダルがありません。はい、ペダルは完成車の中に含まれません。いや、ものはサドルの下の袋の中にありますけど、これはホムセン販売品の特例です。
10万円のMTBやロードは移動手段や生活用品ではありません。スポーツグッズ、競技用機材です。実用系アイテムやアクセサリはパッケージに含まれません。
- ベル
- ライト
- リフレクター
- カゴ
- キャリア
- スタンド
これらは別途です。というより、そもそもスポーツや競技には不要です。ただし、ベルとライト(夜間走行)とリフレクター(リアライト)は軽車両に必須の装備です。でも、ベルの使用は原則的に禁止です。
逆にこれらの実用系パーツに彩られる自転車は純粋なスポーツバイクではありません。それから、これらの類には年式が付きません。一応、メーカものの自転車は毎年毎年モデルチェンジして、2019とか2020とかの年式を与えられます。クロスバイクであっても。
通販の年式なしの「ロードバイク」や「マウンテンバイク」や「クロスバイク」はほぼそういうタイトルの商品です。それか、セラーや販売元がルーズかです。
そして、おまけのこの最下級の100均クラスのペダルは使い物にならん!
足元の安定はスポーツや運動には最重要です。ペダルを侮るものはペダルに泣きます。雨の日に滑ってころぶぞ。
10000円をアクセサリや工具に回す
そんな訳で10万円の全額を車体に突っ込んでしまうと、アクセサリやオプションを買えません。税込み9万円以内を買うか、オールインワン10万のやつを選びましょう。
チャリ通号には型落ちやセール品がおすすめです。入門機の最新モデルはそんなに劇的に進化しませんから。ポイントはサイズとカラーです。
アクセサリや実用グッズの次は工具です。とくにケージ付きの空気入れは不可欠です。タイヤの空気圧の管理はスポーツ自転車の命ですから。
交換用チューブと携帯空気入れも万が一の通勤中パンク対策に必須です。公共交通機関の遅れは遅刻の言い訳になりますが、自転車のパンクはなりません。「足で必死に走れや!」と体育会系の脳筋上司に怒られます。
ぼく的なオプションの内訳はこうです。
- ペダル=2000円
- アクセサリ類=3000円
- おうちの空気入れ=3000円
- パンク対策=2000円
あ、一部の都道府県では自転車保険が義務化されます。自転車屋がおすすめしてくるのはサイクルメイト系のやつやau損保のやつです。だいたい、掛け捨てですね。クレジットカードの付帯や自動車保険の特約を確認してから、契約や加入を決めましょう。
自転車専用ウェアやシューズはお好みで
自転車乗りはウェアにこだわります。本格ロード乗りは蛍光色のぴちぴちウェアに身を包み、本格MTBerはプロテクタで防御力を高めます。
このような専用装備はスポーツシーンには向きますが、街中の通勤シーンには向きません。フルフェイスとゴーグルはコロナ対策にはベストですけど。
そして、自転車専用ウェアやシューズは割高です。チャリ通の用途ではコストパフォーマンスがいまいちです。専用ペダル3000円、専用シューズ5000円てところです。
ちなみに上の写真のフルフェイスは3万円、ひざパッドは5000円です。ママチャリより高価なウェアラブルグッズです。
あと、自転車専用シューズのサイズ展開が限定的です。幅広タイプがほとんどない。2Eがせいぜいだ。フィットしない専用シューズはフィットする普通のシューズに劣ります。
自転車通勤のおいしい距離は8~15kmです。この軽いアクティビティのシーンでは専用のビンディングシューズやビンディングペダルはとくに不要です。『履きなれたシューズ』が正解ですね。
開放型の軽量ヘルメットもチャリ通レベルでは大袈裟でしょう。ただ、頭のずる向けの剥き出しはやや不安ですから、ぼくはキャップやニット帽をおすすめします。
ロードとフルサスは×
10万円はスポーツバイクの入門機の値段です。ロードバイクとマウンテンバイクの二系統が候補に挙がります。しかし、そのジャンルのシンボルアイコン的な車種は自転車通勤にはNGです。ドロップハンドルのロードバイクとフルサスペンションのMTBですね。
街中ではドロップハンドルやサスペンションの出番はありません。その先鋭的な専用性がコスプレに成り下がります。そして、値段が汎用品より高くなる。あと、街中や都会でむだに目立つ。
より具体例なミスマッチの例はこちらです。
MTBのタイヤは駐輪場のバイクラックに太すぎ、ロードバイクのタイヤは細すぎです。こういう街中のインフラがこれらの車種をじわっと拒否します。
街乗り通勤最強自転車の候補はこれ以外の車種になります。
- クロスバイク
- フラットバーロード
- ハードテイルMTB
- ミニベロ
- 折り畳み自転車
- 電動ママチャリ
折り畳み自転車の折り畳み機構もシーンを選びますが、出先の屋内駐輪や収納にはべんりです。ドロハンやサスペンションより無駄にはなりません。
おすすめの一台を選ぶなら、クロスバイクを推すかな。
フラットバーロード、ミニベロ、ハードテイルMTBは個人的には好みですが、補修部品がクロスバイクより割高になります。
クロスバイクは移動手段とスポーツグッズの間に揺れ動く自転車界の中途半端な雑種ですが、その中途半端さのゆえに町内移動以上、スポーツ未満のチャリ通や街乗りでは非常に役立ちます。
コロナ給付金で自転車通勤するためのまとめ
コロナボーナスの10万円はスポーツ自転車のエントリーモデルの相場です。が、ドロップハンドルのロードバイクとフルサスペンションのマウンテンバイクは街乗りやチャリ通には適切ではありません。
本質的に競技用品であるスポーツバイクには実用系アイテムが付属しません。ペダルは別売りです。純粋なスポーツグッズでないクロスバイクやミニベロにはこれらが付属します。
あれこれ付属するオールインワンな「ロードバイク」や「マウンテンバイク」はそういう名前の商品です。商品名の年式の有無は一つの目印になります。クロスバイクにさえ2019や2020みたいな年式が付きますから。
自転車専用ウェア、自転車専用シューズのコストパフォーマンスは自転車通勤にはいまいちです。自転車を楽しむなら、購入を検討しましょう。でも、シューズ選びは難題です。
自転車界の大人の都合で店頭ではGIANT、ネットではGIOSが人気です。価格、性能、拡張性、販売実績は文句なしです。他人と被りまくるのが唯一の欠点です。
ということで、少し外して、おしゃれなFUJIのクロモリディスクブレーキクロスをぺたっと貼っておきます。