先日、ロードバイクをRACEFACEのMTB用ナローワイドチェーンリングで真フロントシングル化しました。
![1xフロントシングル完成](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/f60e7d38a1d2854e63e54b776012fd1e.jpg)
フロントディレイラーははなからありません。ドライブの構成はピュア11速です。この軽量化で6kgアンダー、イレギュラーなサブロクロードに近づきます。
ギア比と軽量性はヒルクライム用のカスタムバイクみたいです。登りはけっこうなもんでしょう。でも、くだりが心配です。ホイールがふるいキャリパー用のカーボンリムですから。
![カーボンホイールをバイスで固定](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/04/fb7bee8639e05521e5e6897711d40fd6.jpg)
1x化でシフトレバーがおじゃまむしに
で、1xドライブ化はすでに完成しますが、完成車6kgアンダーは黄信号です。6.05kgみたいなおしい結果が出かねません。
「減らせるところを減らす、削れるところを削る」
このモットーで細部を見直しましょう。はい、まっさきにカンパニョーロの左のレバーがひっかりました。
![ピンを外してぐいぐい!](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/04/44a21f94be64f2e361457e87a524965e.jpg)
フロントディレイラーがないなら、シフトレバーは無用の長物です。このメカを取り外せば、いくばくかの軽量化をはたせます。
ついでにこの取り外し作業でエルゴパワーの分解のながれを予習できます。そんなわけで今回はカンパのレバーの分解です。
カンパレバーの分解
このポテンザのレバーは中古品です。最初に分解清掃しようかと思いまして、未知の構造にたじろぎます。
シフターをむやみに分解すると、えらいめにあいます。十中八九、なぞのバネのビヨーン攻撃をくらいます。
おまえはどこから出てきた?!
![SRAM グリップシフト 分解](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/05/sram-gx-grip-shift-11spd.jpg)
SRAMの11速のグリップシフトの日本語情報は皆無です。さいわいにグリスのあとから元の位置が判明しました。
で、ネットでよくよく調べて、予備知識をつけまして、カンパレバーにいどみます。こちらの分解のレポートはちらほら散在します。ポテンザは見当たりませんが、ははは。
最初の難関 留めピン
以前、シマノスラム用のシフトインナーのタイコを外したときにさわりの部分をぱかってオープンしました。
![バネ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/52955b14645729bc375ecb7fbb34175d.jpg)
バネコイル、インデックスソケット、その裏のストッパーみたいなものまでアプローチできます。でも、レバーの取り外しにはブレーキ側のねじをゆるめなければなりません。
で、そのねじの前をふさぐのがブレーキレバーです。この取り外しが最初の難関です。
レバーの留め具はひとつ、下側のピンです。上側のピンはブレーキレバーのストッパーにすぎません。
![くせものの留めピン](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/7d87625586e65b74d4fbda526baef84e.jpg)
これを親指ボタン側から叩いて、外側へ押し出します。が、たんにコツコツやっても、ピンを動かせません。
このピンには樹脂製の割り入りのブッシュがあります。
![脱落防止のブッシュ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/17981c023ef6b48a33e2fae03a55d70e.jpg)
ここにマイナスドライバーや細いノミを刺して、ブッシュをこじり開けると、ようやくストッパーを解放できます。
で、この状態を維持しつつ、ハンマーやアーレンでピンをこつこつ押し出します。親指ボタン側から外側へ。
![アーレンなどでたたき出す](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/f4b4d67010615289181eda43925fc599.jpg)
この工程はけっこうな難易度です。
ぼくは床にすわって、左手のマイナスドライバーでブッシュをこじりながら、右手にハンマーを持ち、左足の親指と人差し指でプラスドライバーを固定して、こつこつやりました。
星型ねじが登場
ブレーキレバーを取り外すと、シフトレバーの固定ねじをおがめます。これが星形です。
![10Tの星形ねじ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/9973f2a1c78fb221d3d841ef0b58d80e.jpg)
さいわいに手持ちの10Tのトルクスドライバーが入りました。最初のトルクをゆるめれば、アーレンキーで回せます。
![ブレーキ側のボルトを外す](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/48f1d1747416cd586d2971a8f2403910.jpg)
シフトレバーのスプリングをカバーから外します。ラジオペンチかピンセットでやりましょう。力業は禁物です。バネがよわる。
![ちょん掛けのスプリングを外す](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/6f434e99ef407be48bdaf7d7f1b81c12.jpg)
シフトレバーの取り外しは以上です。ポテンザの中身はわりにシンプルです。
親指ボタンは外れない?
親指ボタンの機械です。
![親指ボタンのかしめ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/fa52fbd3373398a39d462e02b65023cf.jpg)
かしめボルトにソケットが見当たりません。これの取り外しはむりみたいです。ペンチできつく引っ張っても、びどうだに動かせません。
こわすまえにあきらめます。
シフトレバーの重量
シフトレバー関連のもろもろの重量です。
![レバーもろもろ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/ca07ed869c5e597f4c5cf2c2c53da139.jpg)
50g弱です。シャフト、スプリング、そのほかが金属製です。これがじみにききます。
で、1xレバー化したエルゴパワーとフードの実測はこうなりました。
![150g](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/150g.jpg)
150gです。右レバーが190gです。じゃあ、左右セットは340gです。RECORDみたいな軽さになりました。
ピンをもとに戻して、ブレーキレバーを取り付けます。デュアルレバー以前のドロハンレバーに先祖返りしました。
![カンパレバー 1x仕様](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/8432144d2e153d150137fd21a52fba8e.jpg)
親指ボタンがめざわりですー。なんかのリモートに使えんけ? 切り落とすのはあれだしなー。