自転車のメンテナンスの基礎の基礎はパンク修理です。メンテはパンクに始まり、パンクに終わります。
また、パンク修理は町の自転車屋さんの貴重な収入源でもあります。代金は300-1000円ですが、利益率は90%オーバーです。元手がほとんど掛からない。
とくにパンク修理持ち込み→タイヤ新調のコンボは5000円コースになります。店はうはうは、お客はひいひいです。
パンク修理はDIYに限る
結局のところ、自分で修理するのが精神的にも経済的にもベターです。
この100円ショップのキットでママチャリやシティサイクルのパンクに対応できます。ただし、ロードバイクやミニベロには同梱タイヤレバーの強度がぜんぜん不足です。
スポーツバイクにはちゃんとしたのを買いましょう。パナレーサーのものがおすすめです。
折よくうちのチャリのタイヤがパンクしました。これを修理しましょう・・・て、ふつうにキットで修理しちゃうのは無芸です。パンク修理は別の記事にあるし。
自転車カスタムブログらしく代用品でDIYしましょう。古典的形式に従って、古チューブを再利用します。
古チューブからパッチを切り出す
さて、今回の主役のタイヤチューブです。
ずたぼろ! パッチが痛々しく見えます。
でも、走行中のパンクはせいぜい2箇所です。新品をホイールにセットするときにタイヤレバーでばすばすチューブ噛みしちゃいました。ミニベロタイヤの装着は厄介です。
このパッチのひとつがてろっとはがれて、空気が漏れました。
装着時のチューブ噛みの跡です。初期不良でも、リムパンク打ちでも、穿孔パンクでもありません。
パッチを用意しましょう。材料はお古のチューブです。これを丸く切り抜きます。
必ず角を取りましょう。パッチは角から剥がれますからね。四角く切らないように!
やすって貼る
これの接着面とチューブのパンク箇所の周囲を紙やすりで荒らします。が、手元に紙やすりがない。
じゃあ、これを使いましょう、コンクリ片。
とにかく、ゴム表面をテキトーに荒らせるざらざらしたものです。これでチューブをざらつかせます、ざらざらっとね。
これをしないと、パッチをきっちり貼れません。しっかりざらつかせます。そして、カスをきれいに拭います。ゴムの粒子や水分や油分は厳禁です。
ゴムのりを塗ります。これは代用不可です。ゴム用はゴム用、金属用は金属用です。アロンアルファは早く乾きすぎます。
修理箇所よりすこし広めに薄く塗ります。そして、しっかり乾かします。上みたいな生乾きはだめです。マニュアルに『ちょっと待て』とあります。そのようにしましょう。
パッチを貼って、かなづちで叩くか、へら状のもので圧着します。
乾燥を待って、完了します。
んー、パッチがちょっと小さめでしたね。左側ぐらいの大きさのが安定です。これも古チューブからの切り出しパッチです。
ぼくはこんなふうにテキトーに直しちゃいますが、良い子はキットを使いましょう。
ゴムのりイメージ図
貼り付け後のイメージ図です。
紫のゴムのりがパッチとチューブのすきまに入り込んで、それぞれを吸着します。また、圧力で化学変化が起きて、接着力が発動します。
ですから、薄く塗って、しっかり圧着させないと、きちんとした吸着力を出せません。厚塗りは厳禁です。