- 都道府県エリア数は業界No1
- 登録の簡単さも業界No1
- 深夜と長距離の追加報酬が高額
- 掛け持ちが現実的
- 経験値でレベルアップ!
- 上限が1200円に
これがデリバリー&テイクアウトアプリ menuの第一印象です。以下でこの新興フードデリバリーサービスの配達について詳しく紹介します。
menu(メニュー)とは?
menuはもともとテイクアウトのアプリでしたが、2020年4月にデリバリー機能を大幅に強化して、戦乱のフーデリ界に参戦しました。コロナ後の新興勢力の一つです。
そんなmenuの基本情報です。
サービス名 | 「menu(メニュー)」 |
SNSなどでの俗称 | めぬ |
運営会社 | menu株式会社 |
母体 | レアゾン・ホールディングス |
公式ページ | デリバリー&テイクアウトアプリ menu |
公式Twitter | menuのtwitter |
配達エリア | 全国47都道府県 |
加盟店舗数 | 60,000 |
拠点 | なし |
運営母体のレアゾングループはUber(米)やDiDi(中)やDelivery Hero(独)のような外資系企業でなく、東京の新宿の会社です。
レアゾングループの関連企業にはソシャゲ開発やマーケティング事業が並びます。そのせいかmenuアプリのステータスに「EXP」や「LV」などのゲーム風の要素が組み込まれます。
特筆は配達エリアは展開です。Uber Eats や出前館に先駆けて、全国47都道府県に進出しました。→menu 配達エリア 地域別紹介 最新版
しかし、フードデリバリーのエリアの現実的な区分は市長区村です。全国制覇はキャッチコピーに過ぎません。実際の現場の稼働率はUber Eats と出前館の二強に劣ります。
menuの仕組み
フードデリバリーの全般はマッチングサービスです。飲食業、配送業、接客業ではありません。
- 注文者 : 料理を頼むユーザー
- 加盟店:料理を作るユーザー
- 配達パートナー:料理を運ぶユーザー
この三方のユーザーをマッチングして、それぞれから手数料を徴収します。つまり、代行斡旋紹介業者です。
- 料理:フードデリバリー
- 恋人や交際相手:婚活アプリ
- 会社や企業:求人アプリ
コンテンツでサービスの建前は変わりますが、業務の本質はマッチングです。稼ぎのメインは手数料です。
もっとも、menuでは配達パートナーの手数料や加盟店の登録初期費用は期間限定キャンペーンで無料です。
menuの加盟店
menuの加盟店は60000件です。Uber East の10万、出前館の7万には及びませんが、十分な飲食店を揃えます。
主なチェーン店です。
- スシロー
- すき屋
- ピザーラ
- ココイチ
- 魚民
- じゃんぼ総本店
- ファミリーマート
注目はコンビニのファミリーマートです。雑誌や日用品やファミチキを注文できます。
配達パートナーの観点では大手コンビニの加盟は深夜の注文に強力なサポートです。あと、コンビニの食品の梱包や容器はさすがに完璧です。
menuのエリア
先述のようにmenuはいち早く全国制覇を達成しました。47都道府県での配達が可能です。地方の現場の実際の鳴りや稼働率は定かではありませんが。
このエリアの拡大の早さにはmenuの仕組みが大いに貢献します。menuは拠点やセンターを置かず、完全無店舗型で運営します。
おかげで配達パートナーの登録が異常に簡単です。オンラインで申し込みできて、煩わしいオンライン研修や動画視聴なしで配達まで行けます。
menuのエリアマップの詳細はこちらです。建前の都道府県数よりロングエリアや深夜営業エリアの色分けに注目してください。
menuで配達パートナー登録する方法
menuの配達パートナー登録は業界一の手軽さです。
- 公式サイトからメール送信
- 返信された受付番号で専用フォームへ
- 住所名前の記入
- 身分証明書や銀行の通帳の画像をアップロード
- 審査待ち
- パスワード付きSMS受信
- パスワードで配達アプリでログイン
オンライン研修、ZOOM面談、店頭訪問、テスト、そういうものはありません。申請から稼働までスタッフとのやり取りはほぼ皆無です。
逆に駆け込み寺的な場所やサポートを求める人は少し不安になります。menuの配達中の問い合わせ先は3つです。
- アプリ:ご注文→注文履歴→サポートに連絡
- メール:cs@menu.inc
- 電話:050-1744-2631(有料)
審査待ちは一週間くらいです。私は2020年7月初旬に申請して、7月10日に登録完了メールを受け取りました。
menuの配達報酬の計算方法
menuの配達報酬は一件ごとの成功報酬です。2020年10月15日から基本報酬と距離報酬が変わりました。
基本報酬 | 260円 |
距離報酬 | 距離x距離x20円 |
例 | ピック距離4km、ドロップ距離4kmの場合 - 従来:230+4×75=530円 - 今後:260+4x4x20=580円 |
この計算式では短距離が不利に、長距離が有利になります。移動距離2km以下の配達では報酬が300円に届きません。
260+1x1x20=280円
このためにエリアがロングか通常かの見極めが重要になります。
通常エリアではお店までの距離のみが表示され、調理時間に合わせて注文通知が来ます。ロングエリアでは受取り時刻が表示され、その時刻に合わせて店舗へ向かいます。
通常エリア | 狭い範囲に通知 | ショートが多く短い傾向 | 配達の数を多くこなせる |
ロングエリア | 広範囲に通知 | ロングが多く長い傾向 | 配達単価を上げられる |
個人的にmenuの近距離は微妙です。深夜長距離の高単価が狙い目です。
バッグ
menuの純正バッグはオフィシャルショップで3900円です。これがなかなかおしゃれで好評です。
しかし、ここしばらくずっと在庫切れでSOLD OUTです。もう2021ですし。再入荷は未定です。menuのオフィスに置き場があるかな・・・
もちろん、menuのバッグは推奨であって、強制ではありません。Uber Eats のバッグ、市販のデリバリーバッグ、適当な保温リュックやボックスで配達できます。
menuで配達する
menuには詳しいガイダンスや研修がありません。しかし、フードデリバリーの配達アプリの操作はそう難しいものではありません。
問題はmenuの配達アプリのクオリティです。操作性やレスポンスなどは外資系のグローバルなUber Eats やDiDi Foodには劣ります。
同じ日本製の出前館の配達アプリもGoogleストアやappストアでは低空飛行です。国産ソフトウェアの宿命でしょうか。
menuのランク制度
menuのステータス画面はゲーム風です。
EXPが上がると、LVが上がって、ランクが上がります。このランクは直近8週間のEXPでC1からS5まで変動します。
そして、これは基本報酬の倍率に影響します。増額率は1.0~2.0倍です。C1とS5では単純に稼ぎ倍も違います。
しかし、最高のS5は超ベテランの猛者にさえ非現実的なランクです。到達に必要なEXPは45000です。
1配送のEXPは基本的に10ポイントですが、雨の日や繁忙期にはブーストします。S5ランクに必要な配達回数はこうなります。
- 8週間=56日
- 45000÷56=803EXP/1日
- 803÷10EXP=80回/1日
休みなしのフル稼働で毎日80回の配達をこなせば、夢のS5ランクのmenuパートナーになれます。やや非現実的です。
しかも、エリア内のオーダー数は個人の営業努力ではどうにもなりません。そして、首都圏以外ではmenuのリクエストは中の下です。
東京でA1、地方でB1が現実的でしょう。
レベルアップボーナス
もう一つのインセンティブがレベルアップボーナスです。Uber Eats などの跨ぎクエストのようにEXP=LV=配達回数で追加報酬が出ます。
初期レベルは1、最大レベルは50です。
50レベルで64200円のボーナスをゲットできます。必要なEXPは45850ポイントですから、配達回数はざっと4500回です。気長にやりましょう。
menu 配達パートナーのまとめ
menuにはUber Eats のパートナーセンターや出前館の拠点のような店頭の窓口はありません。配達パートナーの登録はオンラインで完結します。
ロングエリアの長距離報酬や24時間営業エリアの深夜報酬は非常に魅力的です。
配達エリアは全国に拡大しましたが、地方の稼働率は不明です。Uber Eats や出前館との掛け持ちが現実的でしょう。
ランクアップとレベルアップボーナスはRPG風でおもしろい演出です。S5ランクは非現実的です。首都圏でA1、地方でB1を目指しましょう。
menuはまさにリアルお使いクエストです。