先日、台北サイクルショー2018のために二泊三日の台湾旅行をしました。男子一人の身軽なフリーツアーです。
おかげで街歩きが異常にはかどります。台北都心の土地勘はがっちり身に付きました。
この記憶と経験から台湾初訪問、海外旅行初心者向けのかんたんな台北観光のガイドを以下にまとめます。
台北観光案内
台湾の基本情報を箇条書きにします。
- 国名:台湾(中華民国自由地区)
- 面積:36,193 km2 九州くらい
- 場所:石垣島のおとなり
- 気候:あったかい
- 首都:台北
- 言語:中国語
- 通貨:台湾ドル 2018年11月の為替で1ドル=3.7円
- 人種:アジア系
- 時差:+8:00 日本より1時間遅い
- 産業:スマホ、パソコン、自転車
台湾の気候と服装
沖縄の石垣島の目と鼻のさきにあります。本州からの飛行機のフライト時間は行き3時間弱、帰り2時間強です。偏西風のおかげで帰りの便は速くなります。
気候はだいたい沖縄です。4-9月は梅雨、台風のシーズンです。雪は降りません。あつがりさんは半そでで1-12月まで行けます。
ぼくは11月1初旬に滞在して、Tシャツと薄手の長そでシャツでぜんぜん行けました。しっかり歩くとかレンタサイクルで走るとかすれば、じわじわ汗ばみます。
小雨の市内の現地の方々の服装です。
台北は台湾の北部に位置します。島内ではもっとも寒い地域です。南の高雄はさらにぬくぬくです。ダウンジャケットはコートは不要です。
台湾の物価
台湾の物価は日本より割安です。地下鉄の初乗りは20ドル=75円、自販機のコカ・コーラ350mlも20ドルです。
台湾式のモーニングの餅=そうざいクレープは30ドルです。
このボリューミーな具だくさんの台湾おにぎりは45ドルです。
台湾のごはんものの炊き加減や歯ごたえは日本人のこのみにマッチします。スーパーで白ご飯を買えますし、こんなふうな紫米・玄米系のオーガニックライスを手軽にたのしめます。
台北の庶民グルメの最高峰が小籠包の鼎泰豐のランチやディナーです。
二品とコーラの合計が435ドル=約1700円です。台湾人的にはこんなランチは超高級でしょう。日本の2500円ランチくらいの感覚ではないか?
ちなみにコーラは缶ででてきます。アジアの飲食店では缶が基本です。
コンビニはたくさんあります。セブンイレブンとファミマがあちこちにあります。しかし、スーパーはレアです。
果物はほうふで割安です。鮮魚コーナーにはこんな食材もあります。養殖のあゆです。右下のパーチぽいのはなぞです。
基本的にスナック、飯類、汁物の塩味は日本人的感覚ではうすめで、スイーツ、ジュースの甘味はこいめです。
『8折』のシールは主婦の味方の見切りシールです。8折=8割=2割引てことです。それから、ビニル袋はデフォルトでは付属しません、たぶん。スーパーに二回行って、二回とももらえなかったし。
台湾内では紅茶やコーヒーが栽培されます。甘党のコーヒー牛乳大好きさんはスーパーによって、コーヒーを買いまくりましょう。
酒飲みにはビールの味と価格が気がかりでしょう。350ml缶は100円ちょいです。やっす! いやいやいや、日本のビールがファンタジックです。国内のビールの価格の半分は酒税です。
このクラシックは台湾ビール的にはビターな銘柄です。にがみやのどごしが日本のビールにすごく似ます。アサヒのスーパードライよりからくなく、キリンラガーよりにがくない。
ところで、これはホテルの宿泊者向けのサービス品です。日本人向けにわざわざこの銘柄を用意した?
まあ、ぼくはふだんからぜんぜん飲みませんけど。なので、味がよけいにはっきりわかります。これは日本人好みのなっとくのビールです。
台北の移動手段
台北の都心部の移動はかんたんです。まず、市内の道路が奈良や京都みたいな格子状です。方向感覚がくるいません。
表通りはひろびろです。
で、車は右、人は左です。エスカレーターの右側はストップ、左側はウォークです。これは西日本式ですね。
市内の中心の歩道には自転車レーンがあります。
レンタルサイクルのYoubike、シェアサイクルのObikeで移動するなら、おとなしくここを走りましょう。
車道の右側走行はまあまあの難易度です。
道幅はひろびろ、路面はきれいですが、自動車やオートバイのうごきが日本よりワイルドでアクティブです。
右折車がわりとゴリゴリに来ますし、クラクションがにぎやかに高鳴ります。タイミングと音量がびみょうにかみあいません。
ぼくの地元のなにわの交通マナーはそんなにかんばしいもんじゃありませんが、その大阪人が台湾の道路ではヒヤリハットします。愛知クラスの猛者でないと平常心で進めない。
べんりな地下鉄
台北の移動手段の主力は電車です。台北捷運、”MRT”のイニシャルが目印です。初乗りは20ドルです。大多数の人が利用しよう桃園空港-台北直通さえが160ドルです。やすい。
きっぷの買い方は自動券売機は窓口です。券売機では500台湾ドル紙幣までしか使えません。1000ドルははじかれます。
そんなふうに1000ドル紙幣の使い勝手がびみょうです。日本の1万円札だ。両替のときに100ドルをおおくもらうか、買い物でくずしましょう。
悠遊カードは不要
台北のべんりアイテムにたびたび名を連ねるのが悠遊カードです。台湾ブログや台湾レポではこの活用法がことこまかに書かれます。
これの実態はチャージ型の交通カードです。つまり、ICOCAやSUICAの台湾版です。通勤通学のつよい味方です。地下鉄がやすくなるとかします。
が、このカードの発行には100ドルの手数料がかかります。短期滞在ではこのカード代のもとを取るのはむりです。そして、地下鉄は10ドル硬貨をへらす重要なチャンスです。
ツアー客はふつうに一回一回きっぷを買いましょう。
桃園空港-台北駅までの移動時間
台北の空港はふたつです。市内に近い松山機場と市内から遠い桃園空港です。羽田と成田、伊丹と関空のイメージです。
ピーチは桃園空港へつきます。で、ここから市内へのアクセスはながらくタクシーかバスばかりでしたが、2017年3月に空港急行が全線開通しました。
ターミナル駅から一本で台北駅まで直行できます。電車賃は160台湾ドルです。現在、10ドル引きのキャンペーン中です。やったね!
で、空港急行の桃園第一ターミナル駅から台北駅までの乗車時間は41分です。改札to改札は50分ですね。これを頭に入れると、飛行機日の行動をらくに算段できます。
それから、ぼくは今回の旅でMRTの二つの終点から台北駅へ移動しました。東の終点の南港展覽館駅-台北駅の乗車時間は27分、北の終点の淡水駅-台北は54分です。
おおむね1時間以内に各終点駅から台北駅までMRTで移動できます。
Youbikeを借りてみた
滞在の一日目二日目はあいにくの雨もようでした。三日目はどんより曇り空でしたが、雨は前夜に止んで、気温は25度くらいに上がりました。
ホテルのもよりのYoubikeステーションに行って、このオレンジ色のナイスなマシーンをレンタルしました。
かご、スタンド、ドロヨケ付きのふつうのシティサイクルです。変速は内装3段です。この仕様とリュックがあいまって、学生気分がよみがえりました、ははは。
もうひとつのシェアサイクルサービスのObikeも町中によく見かけます。
が、こっちの専用アプリの評価が低調で、きなくさい文面がならびます。帰国後に不愉快な思いをしたくなくて、安定のyoubikeをチョイスします。
では、Youbikeの借り方をいちから説明します。地下鉄の駅や公共の場のYoubikeステーションに行きます。
専用の機械のKIOSKにクレジットカードか会員番号を登録します。
- 同意連打
- クレカ(VISA、MASTER、JCB)番号と期限入力
- カード裏の三桁入力
- キャプチャの数字入力
- 借りる車体番号を入力
- 90秒以内に自転車を引きずり出す
- GO!!
画面表示の”消費金額/Amount 2000″てのは代金でなく、一時預かりのデポジットです。自転車を返却すると、数日後にクレカへ返金を貰えます。
Youbikeのレンタル料は
- 4時間以内は30分ごとに10元
- 4~8時間は30分ごとに20元
- 8時間以上は30分ごとに40元
です。4時間300円、8時間900円です。24時間以上の継続レンタルはむりです。
上記の悠遊カードと台湾の電話番号を用意すると、会員登録できて、最初の30分無料のサービスを使えます。
で、このサービスの悪用の防止のために返却後の15分間はペナルティタイムになります。おなじステーションでは15分以内に自転車をかりられません。
が、よそのステーションへ行けば、これをロンダリングできます。ステーションの位置を記憶して、効率的に乗り継げば、ずっと無料で乗り回せます。学生が夏休みにチャレンジしそう、ははは。
ぼくはふつうにレンタルして、台北市内から淡水河のサイクルロードに入って、関渡宮や情人橋までサイクリングしました。
この関渡宮はおすすめです。台湾屈指の金運のスポットですし。ご本尊のまえのにおいはまさに日本の神社のそれです。
Youbikeのカギのかけ方
Youbikeのカギのかけ方をかんたんに説明します。自転車のかごのなかを見ましょう。ワイヤーロックがあります。
これをびよーんて伸ばして、ホイールに通して、車体の前方の右側のソケットの穴にぶっこみます。
で、左側のキーをぬきます。
以上です。一安心で散策できます。
ついでにYoubikeの返却方法を追記しましょう。もよりのステーションに行きます。MRTの駅前や周辺にはだいたいあります。
自転車止めのライトを確認します。青が返却OKゾーンです。
で、このソケットに車体のでっぱりをがしゃって押し込みます。
ライトが緑色になれば、返却がコンプです。
1回きりのクレジットカードレンタルの返却は以上です。超過料金や返却不良であとからビクビクしないためにしっかりソケットに押し込みましょう。ガスの元栓閉めるかんじで。
台北の観光スポット
台北は都会です。レジャーやアクティビティはおおくありません。街ブラ、食べ歩き、ショッピングが観光の主体です。
ぼくはめちゃめちゃ歩き回って、おもくそに街ブラしまくりました。回ったところの所感をさくってレポートします。
台北101はびみょう
台北の右下の方にある観光名所が台北101です。
おおきなのっぽの高層建築です。地上101階建て、高さは500mオーバーです。Google台湾とかVIPクラブとかおハイソなテナントが入ります。
部外者が無料で行けるのは5階までです。
で、展望台への受付は観光客でぎゅうぎゅうです。しかも、見学料は600ドルです。鼎泰豐でトリュフ入り小籠包を食える!
また、海外ハイブランドのファッションアイテムは国内価格より割高です。わざわざここで買う意味はありません。
外でタワーの写真をとるのがいちばんです。
夜市はにぎやか
台北にはいくつかの夜市があります。ぼくはこじんまりした寧夏路夜市に行きました。
おまつりの屋台村、屋外フードコートです。ワイワイガヤガヤ系だ。学生仲間、若い人にはこのにぎやかさはたのしいものでしょう。ソロの中年にはややヘビーです。
スーパーに走ってしまいました。
が、くだんのようにコンビニはたくさんですが、スーパーはレアです。台北は圧倒的に外食文化です。
カップ麺とチキンとコーヒーは安定です。
関渡宮はおすすめ
サイクリング途中に立ち寄った関渡宮はひじょうにフォトジェニックスでした。
ここは個人的におすすめです。屋根と回廊は必見です。市内からチャリでらくらくアプローチできますし。
土日に行くと、なんかのイベントにあたれるかも?
このさきの淡水はにぎやかな観光リゾートです。しかしながら、淡水河のサイクルロードが関渡宮から北側でびみょうになります。
台北駅-関渡宮が10kmちょい、台北駅-社子島 島頭公園-関渡宮が20kmです。
アクティブさんはこれを片道で走って、関渡宮のステーションでバイクを返して、地下鉄で台北駅帰還コースにチャレンジしましょう。
台北二泊三日の費用
帰国後に今回の台湾旅行の出費を計算しました。男子一人、二泊三日、自由行動の支払いの内訳です。
- 飛行機:20000円
- ホテル二泊:12500円
- 日本国内移動代:2000円
- 台湾MRT:2000円
- ごはん:4000円
- イベントチケット代:700円
- プリペイドSIM:1300円
- Youbike:600円
太字が現金払い、細字がクレジットカード払いです。入国時に両替した1万円分の台湾ドルを使い切らなかった。500ドル紙幣x1と1ドル硬貨x2が手元にのこります。
飛行機は格安航空のピーチです。空港使用料や油代込みの往復がざっと2万です。東京に新幹線で遊びに行くよりやすく海外旅行できます。おそろしや。てか、新幹線が割高だあ!
で、総額は45000円くらいです。なかなかのけちけちソロツアーです。