冬はマウンテンバイクのシーズン、そして、大掃除の季節です。個人的には前者を優先し、後者をスルーしますが、今年こそ長年の課題を片付けようと思います。
それは家電リサイクル対象品の処分です。定期の粗大ごみの日にハブられるやつがベランダの片隅から出てきました。古いハイアールの単身用の洗濯機です。
いや、出て来たというのは嘘でした。リサイクル手続きの手間とそこそこの費用に数年来の見て見ぬふりをし続けたというのが真相です。
粗大ごみの処分費用さえがストレスフルだのに、数千円の家電リサイクル料金は大打撃だ!
あと、車なしライフのうちには運搬の難があります。しかし、あるアイテムがこれを解決しました。
おしゃれ台車改めYADEAの電動キックボードです。奇跡的に小型の洗濯機の幅がプラットフォームにぴったりです。
じゃあ、猫の手を借りずに自力で行かざるを得ませんなあ。
家電リサイクル用品の処分の仕方
一般的な家電製品は粗大ごみの対象です。一般家庭の最大クラスは電動マッサージ機、サイクリングマシーン、電子ピアノなどでしょうか。費用は掛かりますが、労力はそう掛かりません。
他方、昭和に三種の神器と呼ばれたテレビ、冷蔵庫、洗濯機は違います。この三つ+エアコンの家電四天王は『家電リサイクル法対象品目』です。費用も手間もかかる。
この四つの品目の処分には特別なリサイクル費用が必要です。価格は990円~です。おおむねエアコン、テレビ、洗濯機、冷蔵庫の順で価格が上がります。
さらに買い替えないor持ち込まないで処分しようとすると、別腹の運搬費用を取られます。
でかい冷蔵庫などのコストはリサイクル量+運搬料で1万円弱に迫ります。寿司か。
手間をかけてお金を取られる作業というのは微妙なものです。確定申告か。
しかし、ベランダのスペースを空けるため、数年来の懸念を晴らすため、家の裏手におきっぱにしたくなる衝動を抑えて、このボロ洗濯機をキックボードに載せました。
家電リサイクルの方法
家電リサイクル対象品目の処分方法は主に三通りです。
- 新しい家電を購入するときに販売店で申し込む
- 自力で指定の引き取り所に持ち込む
- ジモティーや無料廃品回収やフリマを利用する
1は定番で簡単です。しかし、新しい家電を買うときにしか使えません。しかも、後述のように特定の条件で追加料金が発生します。
今回の事例は古い洗濯機の処分です。単純な廃棄。ということで、1はありません。
3はエコで、まれにビジネスですが、うちのブツは長年の雨風に晒されたぼろい一台です。ガワの色あせと劣化が尋常ではない。これは売り物になりません。ということで、3もない。
一応、洗濯機の水抜きするのに電源を入れたら、ちゃんと動かせましたが。何かホースから茶色い水がどくどく出てきた・・・
で、このジャンク洗濯機の処分方法は2の自力で指定場所に持ち込みとなりました。
家電リサイクルの料金
家電リサイクル法対象品目の料金は一律です。『法』の文字は伊達ではありません。国がそれを定めます。つまり、法の下に平等で一律です。
各品目の料金表や書類の書き方は公式サイトにあります。
対象製品のメーカーや型番をここで入力すると、料金や書類の書き方のPDFを見れます。うちのハイアールの冷蔵庫の型番『JW F42K』を入力してみました。
これがPDFで出てきます。便利ですね。
郵便局で払う
さて、この書類の実物と受付窓口は郵便局にあります。紙を貰って、書き込み、料金を払いましょう。
小型冷蔵庫のリサイクル費用は2530円です。それから、手数料203円が別個で掛かります。総支払は2733円です。これは大誤算だ!
ATMで支払えば、52円の割引を受けられます。てか、端数の1円はどうにかならんかね?
とにかく、この家電リサイクルの費用は買い替え、持参、業者運搬のいずれにも絶対に発生します。
そして、買い替えのリサイクル費用の体系がわりと複雑です。以下はヤマダデンキの注意書きからの引用です。
配送設置を含まない小型家電(39型以下のテレビや小型冷蔵庫等)をご購入の場合、佐川急便での宅配お届け商品となりリサイクルについてはヤマダウェブコムにてお受けする事ができません。
『家電リサイクル回収のお申込について』より
最寄りのヤマダデンキ店舗または、コールセンターにて受付致します。(回収料金など別途有料となります)
大型のものはヤマダの自家配送、小型のものは佐川配送になります。で、佐川急便は指定業者でない=リサイクル品目を引き取れない=後日回収=運搬費用発生という事情です。
実質、大阪府内の家電リサイクルの指定業者はほぼ日本通運です。うちの自治体の指定場所も日通です。
- 家電屋の自家配送
- 新しい家電を配達する同日、同現場で古い家電を引き取る
この条件のみが持ち込みと同じ料金になります。後日の家電屋や販売店への持ち込みも運搬料追加、回収費用発生のフラグです。
買い替え組はこのあたりを注意しましょう。
指定引き取り場所へ持っていく
で、今回の実例は買い替えリサイクルでなく、持ち込みリサイクルです。注意点は引き取り場所までの距離と営業所の営業時間くらいです。あと、バランス。
ちなみにこのキックボードの積載限界は110kgです。ぼくの体重よりぜんぜん軽い小さい冷蔵庫や洗濯機は余裕です。
さいわい指定の日本通運の営業所はうちから2.8km、徒歩40分の距離です。余裕の徒歩圏内だ。5000円の運搬費用を払うなら、てくてく歩きますよね?
そして、電動キックボードでは死にモードの歩道走行6kmモードが日の目を見ました。
スロットルをしばらく押して、自動走行にすれば、上り坂をすいすい運べます。電動台車だ。もちろん、ぼくは乗れませんが。
そんなこんなで指定の日本通運の営業所に辿り着きました。家電リサイクルの受付窓口です。連絡及び予約なしで来て、普通に手続きできました。
時刻は平日の昼間ですが、利用者はひっきりなしです。ただし、電動キックボードのお仲間はいません。業者の方と軽トラックが多めだ。たまに素人っぽい乗用車が来ます。
この受付で手続きをして、案内書類を借りて、場内の奥の方へ進みます。
場内の専用倉庫のパレットの上に洗濯機を載せて、書類を返して、家電リサイクル持ち込み処分のミッションを完了できました。
無論、追加の料金は発生しません。そして、帰りは時速20kmの車道走行モードで家まですいすいです。
家電リサイクル持ち込みまとめと注意点
- 公式サイトで料金と家電リサイクル券の書き方をチェックする
- 郵便局で紙を貰って、事項を書き込み、料金を支払う
- 郵便局への手数料は別個で発生する。今回は203円だった
- 指定引き取り場所はだいたい日本通運
- 営業所に連絡、予約なしで行けた
自動車持ちの方はもう少しスマートにミッションコンプリートできましょう。キックボードに洗濯機を載せる姿はかなりシュールです。
幸か不幸か小学生集団には見つからなかったが、中学生集団には「うお!」と言われた。
ともかく、これですっきりして、新年を迎えられます。やれやれだぜ。
まだあるんかい!