カーボンフレームがもう寿命? バラ完新車はこの一年でどうなったか


現在のぼくの愛機はカナダの自転車ブランドのKONAのHONZOです。ハードテイルのトレイル用の名作です。2017モデルのHONZO CR DLはKONA初のフルカーボンハードテイルです。

 

 


一年間のチャリンコ環境

 

先日、これが乗り出しからめでたく一年を迎えました。近所の散策、お買い物、ポタリング、ラーツー、バイクパッキング、そして、山へとせわしなくヘビロテされます。

 

2018年5月六甲山某所

 

ぼくの月間走行距離の平均は約600kmです。30km-50kmがメインです。バイクパッキング以外で100kmオーバーはまれです。

 

で、600×12=7200kmがこの一年の推定距離です。さらに今年の二月から定期的に山へ通います。この三か月のオフロード走行が12回です。

 

この走行距離はロングライド主体のサイクリストや熱心なチャリ通ラーにはほどほどのものでしょう。でも、兼用兼用が手伝って、機材の消耗度がめきめき倍増します。

 

オフロードには軍手が役立つ

 

たとえば、ごくごく平均的な山遊びの行き20kmの自走+オフロード数km+帰り20kmは数値的には40kmちょいにしかなりません。

 

でも、体感の疲労度はオンロードの100kmライドにならびます。未踏の山道へ入ると、心身ともにへとへとになります。一瞬たりと気を抜けません。

 

舗装路で「道が分からん、日が暮れた、うちに帰れん」てのはイタい迷子の域を出ませんが、山の中で「道が分からん、日が暮れた、うちに帰れん」てのはザ・遭難です。

 

人間がこんなに疲れるなら、機材も相応にくたびれましょう。単純な走行距離ではこのチャリの正味の消耗度は分かりません。

 

ここへかんたんなトリックの練習がくわわります。マニュアル、ジャックナイフ、バニーホップとかです。

 

これらのアクロバティックなトリックは瞬発系の動作です。持久系の負荷とは別次元のダメージが人機に発生します。具体的には腕がぱんぱんになります。

 

以上のようなチャリンコ環境でカーボンフレームはどうなったか? 車体の細部のビフォーアフターを見ていきましょう。

 

カーボンフレームビフォー

 

ぼくのブログの2017年4月と5月の記事をふりかえると、まっさらなぴかぴかのフレームやフォークの写真を発見できます。

 

ブレーキホース取り付け完了

 

BBを圧入して、HOPEのブレーキを取り付けた直後のすがたです。チェーンステーのビニル巻きがえげつなきMINTな未使用感をかもしだします。

 

ホイールもまっさらです。UDグロッシーのテカりがういういしいではありませんか。

 

29erフルカーボンホイールBOOST用

 

細部の近影をちょこちょこっと列挙します。

 

ハンドル

 

フレームのリアエンド

 

左右ともグラタン圧入

 

シートポストシム

 

UDマットのいかつさがアメイジングではありませんか。ちなみにこのフレームの仕様はBOOSTの29erです。準最新トレンドです。2019シーズンの主流はBOOST 29+です。

 

現状ではピュア27.5インチのNON BOOSTフレームが黄信号です。かようにMTBのトレンドのうつろいのはやさはこくなものです。

 

つぎはSuper BOOST、MTB用フラットマウントディスクブレーキ、水圧システム、ショートトラベル、13速あたりです。

 

カーボンフレームアフター

 

はて、このBOOSTフレームが一年の酷使でどうなったか? 小出しにしましょう。一挙に写真をならべると、へたり具合にへこみます。

 

ハンドル周り

 

一年後のハンドル周りです。

 

ハンドル周り

 

アルミのフラットバーがカーボンのライザーバーへ変わりました。このカスタムはもとのハンドルの故障や不具合ではありません。ポジションチェンジのためです。

 

注目は左のブレーキホースのへんな黄ばみです。一時、ブレーキホースの根元のボルトが緩んで、リザーバーのフルードが漏れ出しました。

 

HOPEのブレーキフルードはDOTです。これは黄色の液体です。で、そのあとがこんなふうに残ってしまいました。

 

機能はとくに問題なしです。

 

ホイール周り

 

一年後のホイールです。

 

リムのけずれ

 

ぎゃー!

 

チッピング、けずれ、こすれが無数にあります。左上のとくにでっかい傷は補修のあとです。表面の剥離を紙やすりで削ってならしました。

 

オフロードを無傷で通るのは不可能です。枯れ枝や朽木がたびたびひっかります。巻き込みも日常茶飯事です。

 

さいわいスポークは健在です。曲がり、ゆがみ、折れはありません。振れやスポークテンションはさだかじゃありません。

 

昨年末に予備のホイールを買い足しますが、オフロードにはこちらを使います。少々のダメージはあいきょうです。走行には支障がありません。

 

見た目を補修するなら、マジックでタッチアップしますわ。

 

エンドとステー

 

一年後のフレームエンドです。

 

フレームエンド

 

シートステーの外側と上側の傷が目立ちます。この部分は木や岩にひんぱんにヒットします。ロードバイクのフレームの破損もステー付近で多く起こります。

 

あと、ディレイラーハンガーの固定ボルトをアルミの青いねじに交換しました。初期装備の黒いねじは数か月前にサビはてました。

 

さびボルト

 

雨、川、泥はオフロードにはつきものです。ボルトのさびは宿命です。六角のソケットはみごとになめましたけど、ネジザウルスのちからでぶじに外れました。

 

スルーアクスルのわきのひびぽいのは塗装のわれです、おそらく。

 

フォーク

 

一年後のフォークです。

 

フォークの傷

 

ここも障害物によく接触します。けずれ、がり、こすれは不可避です。でも、ダメージの半分は淀川サイクルロードの車止めのしわざです、ははは。

 

淀川土手の上の車止め

 

これはセミファットタイヤ用のぶっといカーボンフォークです。重さは800gにたっします。へたなサスペンションフォークよりがんじょうです。てか、壊れそうにもない。

 

何度かサスフォークに心がかたむきますけど、いまだに本命はこのリジッドフォークです。メンテフリーて特性がめんどくさがりには最強です。

 

BB裏

 

一年後のBB裏です。

 

BB裏

 

意外や意外にここはぜんぜんノーダメージです。少々のこすれと二三箇所のチッピングばかりです。面積あたりのキズはフォークやステーより多くありません。

 

これはでかタイヤのたまものでしょう。最近のでかタイヤのおかげで車体のかさは際限なく上がります。反面、足つきが悪くなりますけど、ドロッパーシートポストがそれを解決します。

 

EASTONドロッパーの奇怪なコネクト部分

 

あ、そうそう、もとのTHOMSONのドロッパーは年末にぽしゃりました。このEASTON HEAVENは二代目です。

 

悪夢のシートチューブ

 

最後はシートチューブです。数か月前のクリーニングのときにクラッキングの惨劇が発覚しました。

 

カーボンクラック横から

 

理由はシートクランプのオーバートルクです、おそらく。てきとうトルク管理のつけがまわってきました。

 

以来、ちょいゆるトルクをこころがけます。メンテナンスは愛情です。おかげでこれがこうなりました。

 

クラッキングの悲劇第二幕

 

ほんぎゃー!

 

はい、クラックちゃんにかわいい弟が誕生しました。愛の結晶です。まさにクラックブラザーズだなあ!

 

このクラックを見て、前の写真を見返すと、おなじ個所にびみょうなふくらみを見出せます。数か月前の時点で潜在的なダメージがあったか・・・

 

不幸中のさいわいは心臓部のBBやネックのステーとのとおさです。ここが縦や横にバキって裂けても、問題はちょっとやそっとしかありません。

 

カーボンフレームの実際の印象

 

そのほかの一年間の補修です。

 

  • チェーン1回
  • タイヤ2回
  • BB1回
  • ブレーキオイル交換1回
  • シフトアウター1回
  • シフトインナー1回
  • ドロッパーのインナーワイヤー1回

 

です。ほんとの寿命の交換はインナーワイヤーとチェーンのみです。

 

6000km走った11速チェーンの中空ピン

 

このタフな使い方とざっくばらんな取り扱いでカーボンフレームは丸一年間にこんなダメージしか受けません。ぼくの予想では寿命はあと2年です。

 

オンロードのカーボンフレームははるかに長命でしょう。5年はよゆうで、10年すらも夢じゃない。でも、パーツのアップデート、トレンドの移ろいから5年前後が現実路線です。

 

この結果から寿命や耐久でアルミをチョイスする意味はオンロードバイクでは希薄です。

 

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