ネットショッピングは便利ですが、万能ではありません。特に商品の受け取りはアナログな作業です。
ぼくみたいに自転車パーツを購入しまくり、さらにアマゾン欲しい物リストでプレゼントを貰いまくると、この事態を避けられません。
はい、不在票です。もう筆跡で配達者が分かってしまう・・・
「実店舗や専門店で買えよ」という意見がちらほら聞こえますけど、実店舗や専門店の品揃えは画一的で退屈です。定番以外のちょっとした小物がない。
そもそも自転車パーツ専門店がマイナーな存在です。
ぼくはブロガー兼YouTuber兼WEBサイト運営者ですから、基本的に自室のPCの前にいます。
それでも、作業に没頭したり、トイレに行ったり、ご飯を買いに行ったりというニアミスをたびたび犯します。
昼飯を買いに行く途中でヤマトやアマゾンのトラックとすれ違う恐怖・・・恐らくこれは配送側にも同じ深刻な問題でしょう。
この場合、配送スタッフさんは無人の建物を律儀に訪問して、ドアを叩くのか?
この再配達コストの削減のため、新型コロナの予防のため、一つのオプション的サービスが急速に標準化します。それが置き配です。
アマゾン置き配サービス開始
世界通販最大手のアマゾンはコスト削減に先進的です。個々の再配達のコストはさほどでなくとも、それが積もりに積もれば、億千万の損失が生まれます。
で、国内のアマゾンは長年のパートナーだったヤマトと決別して、ローカルな配送屋や自前の業者を使いだしました。アマゾンのデリバリープロバイダですね。
もっとも、この2019年10月にアマゾンとヤマトは再締結しましたけれど。ヤマトが条件的に折れたとか。この世はアマゾンの天下です。
直近のデータではアマゾンの配送はヤマト3割、そのほか7割になります。たしかにぼくのこの数か月の体感では未知の業者の訪問が増えました。ほぼほぼ3:7ですね。
※再契約後に5:5くらいまで戻りました。
サインなしで受け取り可能
急進のアマゾンのデリバリープロバイダの配送には一つの特徴があります。受け取り時のサインが不要です。
ぼくの記憶ではアマゾンプライムの箱入りのものは100%でサイン不要です。配達の人はぽんと渡して帰ります。
他方、クロネコや佐川の配送は基本的にサイン必須です。ぼくの経験では郵便局はアマゾンの宅配業者には入りません。いや、一、二回は来たかな? とにかくレアケースです。
※2020年4月28日からヤマト運輸がサイン省略、非対面の置き配サービスを始めました。
でも、これは新型コロナ対策で再配達の予防ではありません。→ヤマトの置き配指定 サインなしでも在宅必須で再配達防止にならない?
※しかし、最近ではヤマトの荷物が置き配ボックスにちょくちょく入ります。サービス内容が変わったか?
で、このサイン不要のデリバリープロバイダの配送物がアマゾンの新サービスの『置き配指定』の対象になります。
置き配のやり方
先日、たまたまアマゾンで商品を買いまして、予定到着日の当日にこのオプションに気づいて、置き配の指定をしてみました。
追跡情報の下に「Amazonが配送」の文字があります。これがデリバリープロバイダーの配送の荷物です。クロネコヤマトや佐川の配送にはこのオプションは出ません。
この置き配指定を選択すると、ポップアップのアラートから置き場所を選べます。
2020年4月現在の置き配の選択肢は以下の通りです。
- 宅配ボックス
- 玄関
- ガスメーターボックス
- 車庫
- 自転車かご
- 建物内受付/管理人
ぼくは玄関を指定しました。
結果はこのとおりです。
実際の置き場所はこのちょい右側の小スペースです。撮影のためにぼくがすこし動かしました。置き配詐欺ではありません。
配送完了は写真付きメールで届きます。
ああ、玄関のきたなさがばれる! プライバシーがもろばれだ! でも、安心です。「配送時に写真を撮影しないでください」のオプションがあります。
個人情報や住所特定を気にするなら、このオプションを使いましょう。
あと、郵便受けに入る小型のサイン不要の荷物はふつうに郵便受けに投函されます。受け取り時のサインの有無は一つのポイントですね。
つまり、クロネコヤマトの配達率が増えると、置き配可の荷物が減ります。そして、配送業者はセミオートで決まります。
ちなみに配送方式は通常便です。お急ぎ便、時間指定の配送業者の比率は未明です。
それから、amazon.co.jp以外のセラーの配送商品はデリバリープロバイダー経由になりません。商店や業者は佐川を良く使います。
小さな個人経営店は小さな荷物の発送にはゆうパケットやメール便も使います。
雨の日の玄関置き配の行方
別日、amazonから何かが届きました。あて名がぼくの個人名でなく、B4Cです。つまり、ファンの方からのアマゾン欲しい物リストのプレゼントです。
うちの欲しい物リストのアイテムはAmazon.co.jpの商品のみです。必然的に配送はデリバリープロバイダになります。置き配が確定です。
で、たまたまこの日は朝から雨でした。置き配の指定は玄関でしたが、配送スタッフが気を利かせました。
郵便受けがパンパンです。何か人の顔に見えます。ロゴなしのスマイルマークを手前に見せるところがポイントです。これが噂のアマゾンマンだー?!
ちなみに郵便系の配送スタッフは絶対にこんな臨機応変にやりません。そこは旧公社らしいお役所仕事です。
置き配のキャンセル
置き配は指定は配達の直前までOKです。実際、ぼくは配達予定日の配達予定時間(いつもの配達のおにいさんが来る)の30分前にこれを上記の指定をしました。
ただし、ほんとの間際の変更はたまにスルーされます。ネットの処理は通っても、配達スタッフが見過ごすとか。
また、置き配のキャンセルも可能です。追跡記録から「置き配を利用しない」を選んで、ふつうに保存します。
使い道は玄関に置き配指定したが、急な雨に降られた! ものを濡らしたくない! てときでしょうか。シンプルに気が変わったとか。
あと、配送トラックが来た瞬間に外に出るとか、予定時刻を見越して玄関先で待ち構えれば、お兄さんから手渡しで受け取れます。
ぼくはこれを『置き配に勝つ!』と呼びます・・・暇か。
置き配の紛失盗難補償
このアマゾンの置き配サービスは非常にべんりなものです。不在票のない生活がこんなにかいてきだったか! ビバ、置き配! ブラボー、放置!
しかし、長所は短所のうらがえしです。むき出しのダンボールにはセキュリティ能力がありません。とくに玄関指定の置き配の荷物は無防備です。
剥き出しの荷物をかっぱらうorいたずらするものは無数にいますが、やさしく毛布で包むものはいません。そう、傘地蔵はおとぎばなしに過ぎない。
とすると、荷物の紛失、破損、盗難の危険性は常に付きまといます。現に海外ではいくつかのトラブル事案がすでに発生します。
もちろん、アマゾンはこのリスクを考慮に入れます。そうしてすら、置き配サービスを積極的に推進しようとする。
つまり、配送・再配送のコスト、要員の人手不足の深刻さがひしひしと伝わります。あと、配達指定時間を簡単に無視する人が割と少なくない。
基本的に交換・返金で対応
アメリカは返品大国です。日本人みたいにすごすご泣き寝入りしません。しばしば使用後のものをふつうに突っ返します。
で、その返品大国初のアマゾンは返品・返金・交換には対照的です。やりすぎは禁物ですが、ぼくも何度かそれを利用して、初期不良品やイマイチな品を突っ返しました→amazon返品のやり方
このアマゾンのスタイルは置き配の盗難、紛失、破損にも通じます。正当な瑕疵は基本的に返金・交換の対象となります。
返品サービスの使いやすさから考えると、この置き配の盗難補償には特段の不安を感じません。日本の治安は比較的にましですから。
ぼくは先々のコストを考えて、置き配を自動設定にしました。盗難の不安より配送待ちのイライラや受け取り損ねのニアミスのやるせなさが勝ちます。
この紙切れがもういやだ!
Amazonが置き配を標準化
このように2019年の後半に置き配指定がオプションで可能になり、対象エリアが全国的に拡大します。
で、この期間のコスト削減のデータが良好だったか、2020年3月23日から30都道府県で置き配が標準になりました。必然的に対面の手渡しはオプションになります。
この結果、サイン不要のデリバリープロバイダーの荷物は初期設定では玄関前にダイレクトで放置されます。エリア内の人は下記の公式ページを見て、設定をチェックしましょう。
ヤマトの件にしても、ポイントの件にしても、この置き配にしても、Amazonの規約は割とひそかにちょくちょく変わります。
置いてけぼりにならないように最新情報を定期的にチェックすることをおすすめします。→Amazon置き配について(公式)
ぼくはそろそろ宅配ボックスを設置するかな。