出前館とUber Eats の比較 どっちが稼げる? メリットやデメリットと価格比較

🥫 出前館 vs Uber Eats 🐸

2020年頃のフードデリバリーブームから数年、2026年春にWaoltも去り、この二つのサービスが日本に残りました。

Uber Eatsの方から来ました
Uber Eatsの方から来ました

ここでは出前館とUber Eats を比較して、報酬額の違いやメリット・デメリットを解説します。

出前館とUber Eats の比較

最初に二社の基本情報を表記します。以下が出前館の公式情報です。

サービス名出前館
母体LINE、ネイバー(韓)
国内運営株式会社出前館(旧夢の街創造委員会株式会社)
創業2000年3月
本社東京都千代田区丸の内一丁目8番1号 丸の内トラストタワーN館11階
業務内容出前事業
仕入れ事業
通信販売
配達代行など
エリア全国
加盟店【旧】100,000軒 ※2022年10月
【新】約160,000軒 ※2025年12月
配達員数【新】約30,000人(推計)※2025年

同社は1999年生まれの大阪発の企業です。それから二十年を経て、LINEのバックアップを受け、実質的にNAVERの子会社になりました。

この経緯から出前館は間違いなくフードデリバリーの最古参企業ですし、地域密着の配達業者です。下の写真はぼくが配達パートナーの登録に行った大阪の弁天町の出前館の拠点です。

出前館の拠点
出前館の拠点

このローカルな拠点方式ももう消えました。

一方の海外代表のUber Eats の基本情報はこちらです。

サービス名Uber Eats(ウーバーイーツ)
母体ウーバー・テクノロジーズ 米
国内運営Uber Japan
創業2009年
※Uber Eats は2014年~
本社カリフォルニア州 サンフランシスコマーケット・ストリート1455番
日本本社東京都渋谷区神宮前6-12-18
業務内容フードデリバリー
ライドシェア
エリア【旧】全国
【新】100都市超 ※2025年
加盟店【新】120,000軒超 ※2024年末
配達パートナー数【新】約100,000人 ※2024年末

Uber Eats の母体はアメリカのUber Technologyです。メイン事業はライドシェアのUberです。その本質はグローバルIT企業です。

【2024-2025年最新動向】Uber Eats は2年連続黒字を達成。2025年は地方展開を強化し100都市を突破。実店舗同一価格店舗を約18,000店に拡大。

出前屋とアプリ屋

Uber社は日本では出前の会社ですが、海外ではライドシェアのアプリ屋です。出前館のようなローカルな配達業者ではありません。つまり、テック系ITグローバル企業。

現にアメリカ本国で出前館的なポジションにいるのはUber Eats でなく、DoorDash(ドアダッシュ)です。

その昔、フードデリバリーのセンターのは以下のような呼称でした。

  • Uber Eats = パートナーセンター
  • DiDi Food = パートナーハブ
  • Foodpanda = サポートセンター
  • 出前館 = 拠点

出前館のネーミングセンスは非常にシンプルで和風です。

アプリは雲泥の差

  • スマホの登場以前からネット注文を始めた出前館
  • スマホ以降にマッチングアプリを始めたUber

出前館の創業時の携帯はガラケー、通信はADSLです。家の固定電話もまだ現役でした。

この名残で出前館のオーダーはブラウザ、アプリ、電話の混在です。一部はFAX!!!の注文が通るとか通らないとか・・・

一方のUber Eats のオーダーは完全にネットオンリーです。創業時からスマホ(初代iPhoneの発売日は2007年1月9日)があります。

つまり、Uber利用=アプリ利用です。ブラウザ注文は少数派ですし、電話注文は不可です。FAX? なにそれ?

そんな非IT企業の出前館の配達用のドライバーアプリはGoogleストア及びappストアで1.4という驚異の点数を叩き出します。

出前館ドライバーアプリ
出前館ドライバーアプリ

Uberは3点台、最新のRocket Nowは4点オーバーです。企業の出自はこんなところに出ます。

【2025年最新動向】出前館は服装規定を一部緩和(指定帽子の着用任意化)。自転車登録の任意保険加入が任意に変更。Uber Eats はクエスト制度を改定(週2回制)、最低単価320円に。

配達制度の比較

Uber Eats の規定では配達員と配達パートナーは似て非なるものです。このような記事でUber Eats の運び手を『配達員』と紹介すると、運営にツッコまれます。

「いやいや、配達パートナーですよ」と。

従業員を想起させる『配達員』という表現がNGです。ここらの規定はアメリカ企業らしく厳格です。日本的ななあなあは通じない。

配達員と配達パートナー

Uber Eats の運び手にUber社の従業員はいません。配達パートナーはUberとゆるく業務提携する一介の事業者でしかない。あのバッグのロゴはただの目印です。

Uber Eats が『一件なんぼのお使いクエストをくれるギルド』であれば、配達パートナーは『流しのバウンティハンター』です。配達報酬は給料でなく、営業利益です。

反対に出前館の直属の配達員は出前館の従業員です。出前館の赤い純正バッグは直雇用の運び手か特定の提携業者(ASAなど)にしか貸し出しされません。

出前館の純正バッグは従業員のあかし
出前館の純正バッグは従業員のあかし

従業員は流しのよそ者でなく、大事な身内です。給料を貰えますし、会社の福利厚生を受けられます。

社員か業者か

反面、社員はどんなにがんばっても、一日に2万も3万も稼げません。配達員の時給は1000円~1300円です。条件は出前館公式や求人サイトに普通に公開されます。

で、2020年5月から出前館も海外サービスと同様の業務委託の配達員の募集を始めました。いまや業者が社員を逆転します。

出前館とUber Eats の配達報酬の比較

配達ギルドと提携して、パートナーになると、依頼を受注できます。内容は『料理Aを加盟店Bで受け取り、注文者Cに届けろ!』です。

このリアルお使いクエストの基本報酬は提携先や地域や登録車両で異なります。地域格差はわりと露骨です。東京近郊は高め、地方は低めですね。

Uber Eats の配達報酬と計算式

現システムでは料金の内訳が明かされませんが、Uber Eats の旧体系の配達報酬の明細はこんな感じでした。

エリア 受け取り(ピック) 受け渡し(ドロップ) 距離1kmあたり 手数料
東京 265円 125円 60円 10%
埼玉 265円 125円 60円 10%
千葉 265円 125円 60円 10%
神奈川 250円 120円 60円 10%
愛知以西の西日本エリア 210円 105円 60円 10%
コロナ以降の新規エリア(仮) 210円 105円 60円 10%

ザ・明朗会計です。

実際の明細です。

ウーバイーツ 一回の配達の儲け
ウーバイーツ 一回の配達の儲け

チップやブーストは追加報酬です。基本報酬は『料金』です。これは大阪エリアの配達ですから、

210+105+60×1.75=420円

となります。あれ、じゃあ、5円はどこから来た? 

10%の手数料は基本報酬から天引きされます。最終的な手取りが596円です。

以上のことからチップのありがたさとブーストのおいしさが身に沁みます。

Uber Eats の報酬額がスリコに

2021年3月に福岡と京都で激震が走りました。何の前触れなく一回の配達報酬が固定の300円に改悪! 

後日、これを基にした新料金体系が全国で始まりました。

  • 報酬の内訳が非公開に
  • 届け先が事前に判明

結果、一回の配達の報酬がやや下がり、手間が減りました。このアップデートは専業勢には不評、副業勢には好評です。

Uber Eats 新料金体系
Uber Eats 新料金体系

このような300円台の報酬はスリーコイン=スリコと言われます。

【2025年最新情報】Uber Eats の最低単価は320円以上(実践ベース)。ブースト制度は2023年11月に廃止、ピーク料金(シミ)も2022年途中に廃止。代わりにクエスト制度が強化され、週2回(月曜~金曜/土曜~日曜)に分けて出現。

出前館の配達報酬

出前館の配達報酬はシンプルな固定制でした。

  • 関東:715円(税込)
  • 関東以外:660円(税込)

これが増額ブーストで1000円に化けます。フードデリバリーのバブル時代です。

その後、出前館の配達報酬も配達地域・配達距離・日時等に左右される変動制になりました。

2022年8月の実績ベースの報酬は550~2310円/1件です。下限が下がって、上限が上がった。

Uber Eats のコストコの配送などはまれに2000円を越えます。が、これはイレギュラーな件です。下限の方が一般ユーザーには参考になります。

【2025年最新情報】出前館の基本報酬は全国一律400円(税込)に統一(2023年8月~)。ブーストは1.1〜3.0倍。1件あたり平均単価は約600円、通常相場450〜800円。繁忙期・高ブースト時は最大約2,000円/件。時給換算で通常1,300〜2,300円、繁忙期は2,000〜3,000円以上も可能。

報酬比較まとめ(2024~2026年版)

項目 出前館 Uber Eats
1件あたり平均単価 653円(2024年実績) 592円(2024年実績)
平均時給 1,438円 1,351円
最低単価 400円×ブースト 320円以上
報酬体系 基本報酬×ブースト 基本報酬+クエスト+チップ
支払日 月2回(20日頃・5日頃) 週次(週翌週)
特徴 単価高め・注文数にムラ 単価低め・依頼数多く安定

放任のUber Eats と過保護の出前館

Uber Eats の配達パートナーは実に気楽です。服装、時間、勤務先、誰もとやかく言いません。ド素人がアプリの指示で直感的に稼働できます。

Uber Eats のロゴ入り純正バッグは人気ですが、これも必須ではありません。バッグは配達パートナーの規定にない。ほかのサービスのバッグや市販のものがOKです。

foodpandaのバッグ
かつて栄えたfoodpandaのバッグ

出前館の業務提携の配達員はここまでフリーダムではありません。まず、配達員登録の手順がなかなか煩雑です。ぼくが登録したときの手順はこうでした。

  • 研修動画
  • 自己採点チェック
  • WEB説明会
  • 拠点でレクチャー
  • 本登録

個人的に雑居ビルの薄暗い拠点の一角でレクチャーを受けるのに30分立ちっぱなしというのが痛い思い出です。椅子くらい出してよ・・・

それから、配達時の縛りもまあまあ多めです。以下は出前館の公式のQ&Aの一部です。

  • ひげを剃れ
  • 髪型を整えろ
  • 爪を切れ
  • 短パンを履くな
  • 黒系統のズボンを履け
  • サンダルを履くな
  • 指定帽子の着用 → 任意化(2024年緩和)
  • アプリのスクショの公開はダメ!
  • スマイル!

出前館の指定帽子
必須でなくなった出前館の指定帽子

【2024年更新】出前館は自転車登録の任意保険加入を必須から任意に変更。服装規定も一部緩和されました。

出前館とUber Eats のよくある質問(FAQ)

Q1. どちらが稼げますか?

1件あたりの単価は出前館(653円)がUber Eats(592円)を上回ります。ただし、出前館は注文数にムラがあり、Uber Eats は依頼数が多く安定稼働しやすい傾向です。短時間で高収入を狙うなら出前館、コツコツ安定稼働を狙うならUber Eats が向いています。

Q2. 複数サービスの掛け持ちは可能ですか?

はい、可能です。実際、多くの配達員が出前館とUber Eats を掛け持ちしています。両社とも業務委託契約であり、排他規定はありません。繁忙時間帯は出前館、閑散時間帯はUber Eats といった使い分けが标准的な稼ぎ方です。

Q3. 報酬の振込日はいつですか?

出前館は月2回(15日締め→同月20日頃/末日締め→翌月5日頃)です。Uber Eats は週次で、翌週に報酬が振り込まれます。

Q4. 自転車でも登録できますか?

はい、両社とも自転車で登録可能です。出前館は2024年から自転車登録の任意保険加入が任意になりました。Uber Eats も自転車登録可能で、保険は任意です。

Q5. 初心者にはどちらがおすすめですか?

アプリの使いやすさ・自由度・登録の簡単さを重視するならUber Eats がおすすめです。報酬単価を重視し、日本のサービスに安心感を感じるなら出前館がおすすめです。まずは両方を試してみて、自分に合った方を選ぶのが良いでしょう。

Uber Eats で配達する