24インチミニベロや折りたたみは新規格のようで100年オーバーの歴史


ミニベロ界の新風? 24インチ小径車

 

ミニベロ、折りたたみ、小径車、主流のホイールサイズは20インチです。小さいほうの20インチ ETRTO406がメインでしたが、高速化の需要でETRTO451がめっきりふえてきました。

 

小径車ブランドのTERNはDAHONの創業者の息子さんが2011年にはじめた新しい会社です。DAHONのカジュアル感やおしゃれ感より高速性、走行性を重視して、スポーティフォールディングバイクみたいなジャンルを作りました。

 

TERN VERGE N8 2016 ブラックグリーン

TERN VERGE N8 2016 ブラックグリーン

 

基本的なところはDAHONの系譜ですが、折りたたみ機構やブレーキの位置(↑フォークの裏側にVブレーキ)なんかの細かいところがちがいます。ダホン亜種TERN科てかんじですか。ちなみにTERNの読み方はふつうに『ターン』です。

 

TERNにあって、DAHONにないもの

 

TERNのコンセプトは『フォールディングスポーツバイク』です。DAHONみたいに万人向けのカジュアルなモデルは多くありません。そして、走行性に劣る20インチ以下の小径車は皆無です。

 

DAHONにはCURVEのような18インチモデルがあります。

 

DAHON Curve D7

DAHON Curve D7

 

このコンパクト感はぜんぜん悪くありません。携帯性とかわいらしさはチャームポイントです。でも、TERNはそんなかわいらしさを求めません。

 

「おやじの会社にあるのをなんでうちがつくるねん? アイディンティテーがないやん? うちはスポーティで行くねん!」

 

てなもんでしょうか。しかし、小径車の高速化は451化、細タイヤでやや停滞気味です。折りたたみ機構のおかげで劇的な軽量化は不可能です。うーん、どうしよ?

 

ぴーん! じゃあ、もっとホイールをでかくしようよ! 22インチはETRTO456でETRTO451とほとんど変わらないから、もひとつでかい24インチにしよう! これや!

 

これが24インチシリーズのEclipseの誕生のいきさつです、きっと。

 

TERN Eclipse X20

TERN Eclipse X20 ~ ternbicycles.jp

  • 絶妙な乗り心地とコンパクトさ。Ternを代表するモデル。 走行安定性が格段に向上しつつも、フォールディングサイズは20インチモデルとさほど変わらず 重量も10kg少々と軽量。

 

24インチホイールはETRTO507です。このX20のイメージモデルのタイヤはシュワルベKOJAKの1.5インチです。

 

507+76.2/25.4=22.96インチです。451ホイールと1 1/8タイヤの組み合わせは19.9インチですから、3インチ近くインチがアップします。

 

ママチャリや昔のMTBの26インチがETRTO559です。これに1.5のタイヤは25インチです。26インチとのギャップの方が少ない。

 

てことは、24インチはもうミニじゃありません。ミドルです、ミドベロです! 実際の乗り心地もクロスバイクやロードに近くなります。従来のミニベロ的軽快感はぐっとうすれます。

 

「じゃあ、クロスバイクでええやん」

 

ごもっともです。24インチクラスはなかなかコンパクトになりません。フォールディング、車載、電車のっけ、かつぎ移動の労力がでかくなります。

 

メリットは足つきのよさですか。かくいうぼくもクロスバイクやロードバイクの足つきの悪さにうーんとなっちゃいます。ドロッパーポストでなんとかしてますが。

 

TMARS ドロッパーポスト可動部のホール

TMARS ドロッパーポスト可動部のホール

 

そう、足つきのわるさがスポチャリの致命的な欠陥ですね~。根本的にBBの位置が高すぎます。ペダルけずれていいからBB位置を低くしてくれ~。

 

足つきが悪いとスピードを落としたときの不安定感がえげつないです。街乗りでは致命傷ですわ。

 

そう思うと、24インチの株が一気に上昇します。ジュニア用じゃない大人の24インチはちょっと琴線をくすぐりますね。

 

同じように考える人は少なくないのか、24インチのファンは根強くいて、GIANTのMR4は10年以上のロングセラー商品です。

 

GIANT MR4 R 2016

GIANT MR4 R 2016 ~ giant.co.jp

  •  ロードバイク並のスピード走行と折りたたみの利便性を両立。可変式エアサスの標準採用により走りの質感を向上。サスペンションのリンクをそのまま折りたたみの支点とする卓越した機能美は、輪行文化から生まれた日本独自設計。「24”フォールディングロードバイク」という独自の世界を創造する永遠のロングセラー。

 

ミニベロブーム、ロードバイクブームの以前からのモデルです。昨今のミニベロの大径化て流れでなく、700Cの小径化て流れですかね。アジアン向けのダウンサイジング。

 

これの折りたたみなしのフロントシングルのフラットバーのディスクブレーキのやつを出せへんかなー、10万くらいで。

 

24インチのオリジンは100年前のビアンキ?

 

で、この24インチの折りたたみバイク、ぽっと出の企画先行みたいに見えますが、なんと100年以上前から存在します。

 

それがこちらです。以下の画像はからの引用です。

 

Bianchi 軍用携帯自転車

Bianchi 軍用携帯自転車 1912モデル ~ bsamuseum.wordpress.com

 

製造元はイタリアの名門ビアンキです。軍用車両です。

 

これは第一次世界大戦真っ只中の1915年の英字の雑誌か新聞の写真です。

 

使用例

使用例 ~ bsamuseum.wordpress.com

 

イタリアンアーミーの行軍か模擬戦かのワンショットです。折りたたみ方は中折れ式ですね。ヒンジ部は現在のものとほぼ変わりません。

 

今のと変わらないヒンジ

今のと変わらないヒンジ ~ bsamuseum.wordpress.com

 

BBの構造もほぼ変わらないな~。クランクはコッタードタイプですか。

 

しかも、サス付きです。きれいなアスファルトの路面みたいなもんは1912年頃にありませんからね。

 

フロントサスとクイック?

フロントサスとクイック? ~ bsamuseum.wordpress.com

 

う~ん、サスよりクイックリリースにしか見えないハブ止めの部品が気がかりです。自転車史的にはカンパニョーロの創業者のイタリア人カンパニョーロさんが1927年に発表した、てことですが、by Wikipedia。

 

どっちかていうとスルーシャフト?

 

こっちはリアサスとバネサドル。

 

リアサスペンション

リアサスペンション ~ bsamuseum.wordpress.com

 

うしろのフックはボトルケージじゃなく、リュック用です。サドルは本皮でしょうね。固そう。

 

そして、タイヤはチューブレスのノンパンクタイヤ、こみこみ16kg・・・ただのオーパーツですやん、ははは。

 

ビアンキがベリーグレートでした。

 

さすがの軍用です。実用面の完成度は現代のものに勝るとも劣りません。

 

フル装備です。

 

フル装備

フル装備 ~ bsamuseum.wordpress.com

 

METAL MAXとかMETAL SAGAにありそう、ははは。