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鉄下駄ホイールの魅力について

スポーツバイク界の標語に『Light is Justice』てなものがあります。ライト・イズ・ジャスチス! 夜神月が正義だ! じゃありません。軽さは正義だ! です。

軽いバイク=良いバイクじゃありませんが、良いバイク=軽いバイク=高いバイクです。パーツの重量と値段は比例します。

そして、軽さは素人に分かりやすい指標です。ペダリング効率とか剛性とかエアロとかは直感的にぴんと来ませんが、重量は一目ではっきりします。

重いホイール=鉄下駄

重いパーツはいろいろありますが、とくに誇張的に揶揄されるのが重いホイールです。ぞくに『鉄下駄』です、テツゲタホイール。

リアルな鉄下駄です。

鉄製の下駄です。一応、格闘技用のトレーニング用の機材です。でも、本気で最強を目指す格闘家はこんな非合理的な機材を使いません。故障や怪我のもとです。

結局、これは前時代のスポ根的なネタグッズ、オブジェ、おふざけアイテムです。

今風の鉄ミッドカットスニーカーはわかりません。

これはちょっと気がかりです。

もはや自転車界の専門用語

昨今のスポーツ界では鉄下駄=重いホイールです。スポーツバイクが昔より一般的になりまして、スラング・隠語的なものがまあまあ通用しちゃいます。

グーグルの画像検索で『鉄下駄』をサーチすると、上記のモノホンの鉄下駄と自転車の重いホイールをおがめます。

重さの目安はペア2kg

鉄下駄ホイールの目安はどのくらいでしょうか?

これはGIANTの普及帯のクロスバイクの純正ホイールです。

GIANT純正ホイール formulaハブ
GIANT純正ホイール formulaハブ

フロント1000g、リア1200gです。もちろん、タイヤ、カセット、チューブ、QR抜きでその重量です。画像の込み込みパッケージは驚異の5kgオーバーです。

オンロード系の2kg以上のホイールは鉄下駄の称号を冠されます。必然的に5万のクロス、10万のロードの初期装備はたいてい鉄下駄です。

辛目の基準が1800gになります、セミ下駄です。1600g、1500gのものは鉄下駄じゃありません、ふつ下駄です。ディープリムも別物です。

オフロードのホイールは用途やジャンルでまちまちです。ロードバイクホイールみたいに一筋縄じゃありません。BMXのホイールは小径ですが、1kg近くあります。

飛んだり跳ねたり投げたりのジャンルではホイールの重さはCONSじゃありません。メタル系の安くて丈夫なホイールがベストだって場合は多々あります。

過酷なMTBダウンヒルのレーシングホイールはおおむね2kg前後です。MAVIC DEEMAX DHはリムC28、スルーアクスル12×150 or 12×157です。

これが『超軽量』ダウンヒルホイールです。かたやクロスカントリーのカーボンハイエンドホイールは1300gとかです。オフロードはバラエティーに富みます。

単品の鉄下駄は~2万円

普及価格帯のクロスやロードの完成車の純正ホイールはエリート鉄下駄です。2000gの大台は当たり前です。

これには及ばずとも、各ホイールメーカーの廉価ホイールセットはなかなかの鉄下駄力を持ちます。

シマノの鉄下駄はWH-R501です。

カタログ値2001gの強力な鉄下駄ホイールです。2gサバを読んで1999gにしないところが堺のマジメな釣具屋さんです、ははh。

これのフリーは8、9、10速用です。ティアグラ、ソラ、クラリスの完成車やロードよりの130mmエンドの安クロスバイクによくバンドルします。

RS010は9、10、11速用です。

重さはペア1848gしかありません。鉄下駄界では最軽量です、アイアンサンダル族の恥さらしですわ。

最後は無印の補修用ホイールです。

フロントがクイック入りで1130g!です。2kgアンダーの鉄下駄のリアクラスの重さです。これが真の鉄下駄です。

が、このクラスのリアは135mmばっかりです。130mmエンドのハイパー鉄下駄が見当たりません。

魔王級が見つかりました。

重さの詳細は定かじゃありませんが、発想重量が3kgです。梱包が1kgだとすれば、本体は2kg・・・

こんなふうにアルミでディープ形状をしちゃうと、スーパーヘビー級まで増量しちゃいます。ピスト用かな? 平地から登りに入ったら、もれなく地獄を見れましょう。

おなじ理由でアルミのエアロ系フレームはものすごく重くなります。クロモリのエアロってのもこの世にあるかも。

重いホイールの利点

オリジナルの鉄下駄はもともとトレーニング機材、修行用品です。偶然か必然か鉄下駄ホイールはこの役割を引き継ぎます。

重いホイールで走りなれると、軽いホイールをより軽く感じられます。練習に重いホイールを使って、本番に軽いホイールを使うのは常套手段です。

価格が経済的です。足には重い・きつい鉄下駄ホイールはお財布には軽い・やさしい女神ホイールです。雨天走行、タフライド、緊急用、補修用、室内トレーニングに活躍します。

下りや高速域ではリムの重さがメリットになります。自重でびゃーっと走れます。漕ぎだしと登りは修行です。